こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
前回のRCM-520 Ninja スポーツパッケージ New TYPE-Rに
引き続き、スタジオでの撮影です。
本店ホームページ上でご紹介している 皆さんもご存知なRCMの完成販売車両
RCMクラフトマンシップは、サンクチュアリーのスタッフ主導の元に製作され
完成しているRCMを販売すると言うシステム・・・
メカニックが自分のペースで作業を進められる事など、いくつかの利点から
完成車両価格を抑える事ができる為、本来の販売価格より大幅に低く出来る所が
最大の魅力であるRCMクラフトマンシップ車両。
すでにホームページの方ではアップされております 2台目のマシン・・・
改めてご紹介したいと思います。
RCM-518 Z1-RⅡです。
17インチホイールコースでローリングシャシーを組み上げられたZ1-RⅡ。
コンセプトは Ⅱ型Z1-Rらしいフォルムを保ちつつも、ノーマルとは比較に
ならないレベルの運動性能にする事・・・
簡単に言えば、走り重視でバランス良く造り込まれたマシンと言う事です。
サンクチュアリーオリジナルのフレーム補強 ステージⅡに合わせて組まれた
足回りは、RCM推奨 世界選手権Moto-GPマシンと同じメーカー製の
逸品を中心に構成しています。
言わずと知れた OHLINSサス・O・Zレーシングホイール・Brmboブレーキと
日本のSUNSTARディスクも含めて、最高峰メーカーだけに拘った編成・・・
基本全てトップレースカテゴリーの中で活躍してる世界一のメーカー品であり
性能はもちろん、信頼性もバツグンな超一流パーツだけを採用しました。
スタイビライザーを装備してブラックにコーティングされたスイングアームは
RCMご用達 SCULPTURE製17インチホイール専用アーム・・・
このスイングアームにはクロモリ中空リアアクスルシャフトが付属されており
ZRX1200用のリム5.50リアホイールと180にワイドサイズ化された
ラジアルタイヤに負けない高剛性を発揮します。
エンジンは全分解してフルガンコートを施工後 クランクシャフト芯出し修正から
始まり、クラッチハウジングのフルコンバートやミッションドッククリアランスの
シム調整を施して、シリンダーはPAMS製ESTライナーに入れ替え後 同じく
プラスアルファーさんが日本で輸入代理店を務めるピスタルレーシングピストンを
用いて精密ボーリング・・・ 更にピストンリングにはWPC処理まで施しました。
シリンダーヘッドももちろん、焼結合金オーバーサイズバルブガイドへ入れ替え後
PAMS製HFバルブを用いてシートリングのカット加工。ブロック&ヘッドの
各デッキ面研も行っているフルオーバーホールメニューです。
その他 サンクチュアリーメカニックブランド製 各種対策パーツを組み込んだ
RCMエンジン・・・
マフラーはナイトロレーシング製チタン手曲げエキゾーストを奢り、キャブは
ヨシムラミクニ製 TMR MJN デュアルスタックファンネルのφ38を装備。
点火系も当然 ASウオタニSP-Ⅱとなっており、エンジンのフィーリングは
極めてハイレスポンス&トルクフル!
オイルクーラーKITもコアステーが防振対策されたナイトロレーシング製。
ホースのケース側取り付け部 ラインアダプターもナイトロ製のビレットもので
油温センサーなど全てそこに取り付けされている事から 外からハーネス類が
見えたりする事のない理想的な状態になっています。
左右のマスターシリンダーもBrembo製のRCSラジアルマスターをチョイス。
ラジアルマスターはお勧めしたい一押しパーツですし、後々交換するとなると
ブレーキ&クラッチホースの作り変え等が必要になったりしますから 最初から
ラジアルマスターにしておいて絶対損がないと思う・・・
マスク回りは 純正の分厚く重いアッパーカウルから社外FRPに変更する事で
相当軽くなっており、また SCULPTURE製Z1-R用ステムKIT自体の
軽さも加わって、ステアリング特性はとても軽いフィーリングになっています。
メーターは水冷Z1000純正を流用したデジタルオールインワンメーターで
ここも相当な軽量化になってます。
Z1-Rはとにかくハンドリングに問題あるバイクで、いつも言ってる事ですが
マスク回りを軽くする事でZ1-R特有の「ママチャリかご満載ハンドリング」が
大きく改善されますから 走りがまるで別モノになる・・・
このステアリング特性の改善は 乗り易さ・扱い易さにも繋がりますから、ここは
拘るだけの価値があると思いますね! (^^)/
デジタルスピードメーターの作動はワイヤー駆動ではなく電気信号を変換して
作動しており、センサーはドライブスプロケットナットが回転するエッジ部分
4か所に反応してピックアップしています。
そのセンサーの取り付けは、このナイトロレーシング製 油圧クラッチKIT
TYPE-2であれば ボルトオンで取り付け出来るオプションステーがあって
無加工でセンサーを取り付け出来ますから、便利なアイテムのお陰ですんなり
作業が進むと言う訳なんです ♪
RCMコンセプトシートは 相変わらずの人気で 未だ問い合わせが絶えません。
なんですが このシート、成形する型がダメになってまして どうしても手直しを
必要とする状態であり そんな事から一般の販売をお断りさせて頂いております。
申し訳ありません、何卒ご容赦 頂ければと思います <(_ _)>
RCMクラフトマンシップは、ひと昔前までならそれこそ毎月1台位のペースで
製作されて来たんですが、近年はベース車両の枯渇が顕著に進み 数多くの製作が
できなくなっています。
この現象は今後、悪くはなっても 良くなる事はまずないでしょうね・・・
特に空冷Z・・・ このZ1-RのⅡ型などは 元々見つかりにくい機種ですし
ここ本店で在庫してあったベース車の中で Ⅱ型Z1-Rは、先日ご成約を頂いた
T・NさんのRCM-551を最後に とうとうストック0台になりましたから
RCMクラフトマンシップとしてご紹介出来るⅡ型Z1-Rは へたするとこれが
最後かも? と言う予感すらしています。
RCM-518 Z1-RⅡ。
車両は現在 サンクチュアリー本店のショールームにて展示しておりますので
ご興味ある方は是非 見て頂ければと思います。
でも・・・ ちょっと変な話かも知れないですが
このZ1-RⅡが売れちゃうと またクラフトマンシップが無くなっちゃうんで
「しばらく売れなくてもいいかな」なんて真剣に思ったりして・・・ (;^_^A
次回ブログはRCM製作継続シリーズを更新して、最後のA16R-005を
ご紹介したいと思います!