こんばんは、ノーブレストの中村です。
今回は皆さんにお知らせも兼ねて、いつもとは違う路線の話をしたいと思います。
あくまでも個人的な見解であり、それに基づいた ひとつの可能性の話であります。
2030年以降、日本の自動車&バイクメーカーはガソリンエンジン車両の生産を
中止すると言われています。
日本はエンジンの国・・・
1970年以前より内燃機関の先進国として世界に台頭して来ましたから、それを
捨ててまでEVにシフトすると言うのは、カーボンニュートラルを見据えてるのは
もちろんの事、グローバルな観点からも見て かじを切ったのでしょう。
自国産業の優位性を捨ててまでとは・・・
こりゃ、 よっぽどの事だよと感じましたからね。
自分は引退年齢まで あと10年・・・ ねばったとしても せいぜい15年かな?
2030年以降もガソリンスタンドは在るだろうし、ガソリンエンジンの新車こそ
手に入らなくなるかも知れませんが それ以前の中古車は暫くの間は中古車販売店で
売られているでしょうから、逆にガソリンエンジン中古車需要が2035年頃まで
盛り上がるかもと予想されてますよね。
まぁ、自分が元気な内は まだガソリンエンジン時代が残って続くんだと思ってます。
この猛暑・酷暑を味わうと、本当に温暖化は進んでるんだなぁと思うんですが・・・
それでもEV化が本当にカーボンニュートラルを実現できるのか、疑問視している方も
多いのではないでしょうか。
この夏の猛暑で 各地の電力不足が懸念されてますよね。
以前の日本なら「原発」がフル稼働しており、電力不足なんて それこそよほどの事でも
ない限り耳にしませんでした。
でも、今はその「原発」がフル稼働していません。
そんな今のご時世にEV車の給電を満たすとなると、エネルギーの自給に問題が出る。
太陽光・風力・波力・地熱など、再生可能エネルギーは条件や環境を選びます。
まだまだ発展途上で、365日通じて安定した大電量を供給できる状況にありません。
頼みの綱は「火力発電」で、これがガンガン稼働しないと電力は足りないままでしょう。
ただ 「火力発電」が全力で燃えると、どうなるかをご存知ですか?
これ、結構知ってる方も多いんですけど、日本中で走ってるガソリンエンジン車両から
排出される排気ガスと同量の温室効果ガスが排出されるそうなんです。
だから「火力発電」は減退傾向にあるんですが、このままだと・・・
今後ますます普及して行くであろうEV車の給電を完全に満たすとするなら「原発」が
以前の様にフル稼働しない限り、日本中で四六時中 電力不足が起こりまくる。
そう言う図式ですよね・・・
EV車のテレビCMを見て、いつも複雑な思いになります。
「EV車に乗り変えたから地球環境にやさしい ♪」と 語る人達のコメントを聞かされ
・・・・・・・・・ ( ̄▽ ̄;)
みたいな心境になってる方達、実は意外に多いのでは?
もちろんEV車が排気ガスを出していないのは列記とした事実です。
ただ これって自動車メーカーはその使命を果たしているけど、一方で発電の方には
難題が生まれており、社会全体としてのバランスは決して良い未来に向かっている
訳ではないと思うんです (少なくとも現時点では)
欧米諸国の様に原発稼働社会であるならEVの普及が最善であるかも知れませんが
今の日本ではハイブリッドカーこそが最も効果的なのでは? とも感じました。
火力発電から排出されるガスより 全然少ない排気ガスのガソリンエンジン車・・・
なるほど
高濃度な排気ガスを出してるエンジン車でも 極めて低濃度化されたガスになるなら
ここにヒントがあって
少し前の事ですが、ノーブレストはある特許出願をしました。
それは、2000年以前に生産された車両の排出ガスを現代の水準に適合させる事。
特にオートバイは4輪車と違って 2000年まで厳しい排気ガス規制が導入されて
いませんでしたから、2000年以前の年式バイクの殆どがその対象となります。
1970年~80年代のバイクなど、ほぼ墨を吹いて走ってる様な状況だしね (^^;)
ノーブレストでは、1970年代に生産された旧いバイクのエンジンから排出される
排気ガス濃度を約90%低減させる事に成功。
そこには様々な要因・条件が必要で・・・
より超精密なシリンダーホーニングが行える事・・・
そして同軸精度とシール性に長けたバルブガイド&シートの加工精度が必要でした。
既存している機構や独自の構造物、経験値などが組み合わさって実現できた結果であり
エンジンの精密内燃機加工仕上げ、付属で装備される排気ガス低減の装置など 複数の
要素が全てパッケージとなって始めて成し得られるもの。
一つの装置が追加される事で成立する様な、そんなシンプルなものではありません。
【旧年式車両の現代適合化】
この特許がどんな役に立つのか、まだわかりません。
ただ、一つだけ言えるのは・・・
旧い年式車の排気ガスがクリーン化されたなら、日本全体での温室効果ガス排出量は
相当 低減できる事でしょう。
おそらくは2030年以降も走り続けているであろう、2000年以前に生産された
ガソリンエンジン車両が対象ですが、その頃もまだ沢山走ってると思いますからね。
これまたあくまでも持論ですが、日本が誇るあの偉大な自動車メーカーが推進している
「水素」こそが「原発」問題も含めて全てを解決する 新時代のエネルギーなのではと。
日本にとっては「水素」こそが、自動車&バイク産業だけでなくありとあらゆる分野で
真のカーボンニュートラルを実現させられる唯一無二なのではないかと感じています。
もちろん自分達の様な小さな会社は、そこまで大それた舞台で活躍なんてできません。
でも、水素が普及するかも知れない これからの10年~20年で・・・
旧いガソリンエンジン車の低濃度排気ガス化ができれば 一時的ながらも特効薬になる。
何より、カスタム・チューニングの技巧や経験が環境問題の改善に役立てられるのなら
自分達が今まで培って来た行為のノウハウが、社会に貢献できたとしたなら・・・
今までとは真逆の方向ですけど、真剣に取り組むべきでは
そんな心境に至った事は確かです。
今後のシナリオはまだ決まってませんが、決して焦っていませんし
タッグを組めるパートナー業者も数多く必要で、それにまつわる時間も・・・
そして何と言っても、お金も必要ですからね (;^_^A
今回はあくまでもお知らせであり、進展ありましたら改めてご報告させて頂きます。