こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
今頃ですか!と 後ろ指刺されながらも始まった、Z900RS RCM計画・・・
何気ない気持ちで更新したブログ&フェイスブックでしたが これが予想外の反響で
今更ながらに、 あぁ もっと早くやっとけばよかった・・・ ( ̄▽ ̄;) と 反省。
現在本店では、メカニック全員が自分の担当する仕事量に追われて 受け入れできる
余裕がなく、中村自ら出動する事に・・・(苦笑)
シリアルナンバー RCM-534、Z900RS RCM計画(その2)です!
前回(その1)では、ナイトロレーシング製 ウェルドクラフト3DチタンEXに
ステップKITを取り付けました。
NOBLESTがZ900RSで唯一ラインナップしている この2つのパーツに
加え、イタリア O・Zレーシング製ホイールがあるのですが、O・Zホイールが
異様に人気で常にバックオーダーとなっており、このデモ車 RCM-534用に
回してもらえず (-_-;) 簡単ボルトオンで進められるのは ここまで・・・
ここからはいよいよオリジナルパーツの開発をすべく、深く深~く 潜る事に (^^;
こんなパーツが欲しい! あんな形にしたい! と言ったイメージは、前回すでに
細部まで頭の中に浮かんでますから、それらを具現化させるべく早速スタート!
まずは何と言っても ナイトロレーシングの定番! アルミダウンチューブKIT!
なんですが!
むむ~~~・・・ むずかしぃー・・・ ( ̄▽ ̄;)
2Dで見た時は「これビンゴ!」ってスタイルが見えたんですが、取り付け構造や
取り回し空間、そして何より大切なダウンチューブ追加によるフレーム補強効果を
考えた場合、相当相性の悪いのが判明・・・
でも、あきらめません・・・
向き合って数時間、突破口が見つかったので 先ずはダミーのゲージパーツ製作から
入ります。
RCMとして生まれ変わるんですから、カスタム・チューニングのメニューも
拘ったものにしたい・・・
となると ちょっとしたドレスアップパーツではなく、運動性能を大きく変える
事を目的とした大掛かりな機能パーツ中心で行きたい!
まずはフロントサスペンションのKIT、エクスチェンジモードパッケージが
行けるかどうか調べるべくフロントフォーク長を図ると 760mm前後と短く
さすが現行車と言う印象・・・
これ、フレームのステムヘッドパイプ位置が RCM A16なみに低いんですわ。
ヘッドパイプが低いイコール ロール軸も低くなる傾向だから、足回りをもっと
アップグレードしてやれば すぐにスポーツバイクとしての運動性能が向上する。
いいですねぇ・・・ フレームから造り直さなくて いいなんて・・・ (;^_^A
エクスモードパッケージを構成するのに なるべくリーズナブルな価格にするなら
純正ディスクローターを使用出来るに越したことはありません・・・
直系を図って、うむ・・・ ラジアルマウントだから これなら行ける! (^_-)-☆
肝心のラジアルマウントキャリパーはと言うと、これまた108mmピッチなのが
GOOD! (^^)/
いいですね ♪
サンクチュアリーメカブランド製のラジアルキャリパーサポートKITが そのまま
使える!と思ったんですが、よく考えたらユニバーサルフロントフォークではなく
全長が近年のバイクフレームジオメトリに適した 短いフロントフォークじゃないと
ダメで、そうなると・・・
これをベースフォークとしたパッケージと致しましょう・・・
そう・・・ OHLINS製 FGRT200 倒立フロントフォークですね!
Z900RS用 倒立ExMパッケージは 近日? ラインナップ予定です! (^^♪
続いては リア回り・・・
そうです、年間100本以上生産しても 未だに慢性的なバックオーダーを解消
できずにいると言うのに、無謀にも? Z900RS専用SCULPTURE製
スイングアームをラインナップしたい。
ところがこのスイングアーム、なかなかの強敵でしてね・・・ ( ̄▽ ̄;)
ピボットベアリング構造がボールベアリングとニードルローラーのハイブリッド
なのは SCULPTUREも同じだったので、ピボットから左右アーム後部の
オフセット測定はイメージし易かったんですが、コンベンショナルサスではない
モノサスだった事から リンクブラケットの溶接位置出しに測定の精度が必要で
TスロットテーブルとVブロックでアームを立て、ハイトゲージで図る事に・・・
モノサスリンクブラケットにもニードルローラーベアリングが圧入されてるから
そこに旋盤で削り出した測定用のピンを入れ、高さを測定しました。
ここはコンマ台の誤差も起こしたくないので、シビアに採寸して行きます・・・
ようやく図面に入りました。
まぁ~ ウチのメカニック達は 皆こぞってキャドを使うんですが、中村は手書きで
図面を書いた方が全然早いので (;^ω^) 昔ながらの方眼紙と睨めっこ・・・
ピボット本体クランクケースの逃がし形状や ハイブリッドベアリングの機構など
やはり単純なスイングアームではありませんが、出来上がったら かなり素晴らしい
スイングアームになる事でしょう ♪
いやいや・・・ やっぱりと言うか、かなり大変ですわ (苦笑)
でもRCMとして相応しい、インパクトあるZ900RSに仕上げてみせますよっ!
う~~~ん・・・ 年末までに完成するかなぁ・・・ (;^ ^A
(その3に続く)