こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
なんですかねぇ~・・・ (-_-;)
RCMのオーダーが殺到してるのは間違いないんですが、最近では色々なパーツが
ことごとく欠品しており、車両が完成するのに輪をかけて時間が掛かっております。
半年なんて、よほど特殊な仕様でもない限り今までは滅多になかった事なんですが
最近では半年どころか それ以上かかってるRCMも増えており、オーダー頂いてる
皆さんには長らくお待ち頂いてまして、本当に心苦しい限り・・・
自分も含めてスタッフ一同、基本は毎日 一心不乱に作業に集中しているのですが
製作台数が多い、様々なパーツが全く来ない、と言った極めて厳しい状況でして。
すみません、言い訳してますが・・・ (;^ ^A
今もお待ち頂いてる皆さん、本当に申し訳ありません <(_ _)>
遅れてる皆さんには ただただ謝るのみですが、引き続き全力投球し続けます!
”まだご紹介できてないシリーズ”
神奈川県在住 S・Tさんが所有してるZ-1 お持ち込みにて、RCM-590です!
サンクチュアリーオリジナルのSTAGE-Ⅱ補強が施された、Z-1のフレーム。
S・Tさんが以前より所有してたZ-1フレームで、車両ごとお預かりしたものを
部分的にカスタム&レストアする予定でした。
が・・・
本格的なカスタムとエンジンオーバーホール、そして各部リフレッシュメニューを
施す事となり、当初はRCMではなく普通の作業としてお預かりしていたんですが
最終的にフルコースの内容になった事から、それならRCMに相応しいであろうと
至りまして、暫くしてからシリアルナンバーを付ける事になりました。
普通に乗れている車両で、真っ直ぐもコーナーリングも可もなく不可もなくと言う
状態だったと思いますが、全分解してフレームをレーザー測定してみれば、やはり
フレームヘッドパイプは跨って左方向に曲がっており、ステアリングストッパーも
過去に転倒歴があるのか捻じれていて、シートレールも寄れていると言う状態。
見ておいて良かったと思います。
なぜかと言うと・・・
フレーム補強を施してからだと、フレーム修正が正確に出来なくなるからなんです。
先にフレーム補強を施してからだと、補強された部位の剛性が上がっている事から
補強されていない部分しかストレッチが効かず、本来の修正ができません。
だからフレームの測定とストレッチは必ず補強前に行って、フレームがピシッ!と
正確に端正されてから、今度は曲がりにくい 高剛性化する為の補強を施す・・・
もしも補強されてるフレームでこれから修正を行うのでしたら、フレーム補強材を
一端 切除しなければならないと言う事でもありますね。
ノーマルのフレームと補強されたフレームとでは、全体の枠剛性が全く違います。
でも、やたらとゴツい補強材を使ってる訳ではありません・・・
特に肉厚な材料はなるべく敬遠する傾向で、板厚は厚い部分でも2mm、その他は
概ね1.6mmを使用しており、肉厚ではなく 形状や材質で効率よく剛性を上げる。
これが理想的なフレーム補強だと考えています。
おなじみのバーリングホールガセットプレートも、非常に効率良い補強材ですね。
肉厚は1.6mmでも、型押しでガセット化すると 捻じれ剛性は非常に向上します。
更にそこへ穴を開けて 穴のフチを捲り上げるバーリング加工を施すと、たちまち
捻じれ剛性は また飛躍的に上がります。
そしてこれをフレームに溶接すると、ガセットの輪郭部もフレームと一体化して
部位剛性は予想以上にアップし 効果バツグンですから、逆に1.6mm厚の材料で
ちょうど良い位・・・
形状と構造で補強効率をあげる・・・ これが最も良い手法であると捉えています。
タンデムステップマウントプレートの溶接やリアサスのレイダウン加工も完了。
画像を見て お気づきな方もいるかも知れませんが、リアサス左右取り付け幅が
いつもより狭い? と 思われたかと・・・
そうです。
S・TさんのRCM-590は、18インチホイールシャシーと言う訳なんです。
しばらくして・・・
パウダーコートされたフレームが戻って来て、早速車体の立ち上げ作業を開始!
SCULPTURE製18インチ専用スイングアームの在庫が無く、とりあえず
暫定でノーマルアームを取り付けておりますが、もちろん後日変更します。
恒例 ”RCMの魂注入”・・・
正真正銘のRCMである証になります、シリアルナンバープレートを打ち付けました。
それにしても、最近は本当に18インチメニューの依頼が増えたなぁと感じます。
昔なら17インチが9割で 18インチが1割位でしたが、今は17インチ6割で
18インチが4割位になっているかも知れません。
サンクチュアリーを創業する前の10年間と創業してからの25年間、こう言う
流行りをず~っと見て来ましたが、自分がカスタムにハマり出した38年位前は
17インチホイール化なんてカスタム自体が存在しておらず、18インチホイール
しか選択肢がなくて、その頃と同じ位18インチが多い様に感じました。
と言う訳で、このRCM-590は18インチホイール仕様なんですが・・・
フロントフォークはOHLINS製 正立を用いた、ExMパッケージを採用!
ただし、ExMパッケージは17インチホイール用しかラインナップ化されて
いませんので、MK-Ⅱ用ホイールを取り付け出来る様 アクスルパーツ群は全て
ワンオフ致します。
S・Tさ~ん!
始まっておりますが、いかんせん今年になってもRCMの製作依頼が相変わらず
途切れず、更にパーツは入って来ないわで まだまだお時間を頂くかと思います。
何とか今年の夏頃には完成させて お渡ししたいと考えていますので、暫くの間
お待ち下さいね~っ!