こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
最近はサンクチュアリーブログを更新しながら、ディンクスブログも書いてるんですが
ディンクスのブログは一回更新するのに時間が掛かる傾向で、増々夜なべが増える日々。
基本凝り症なんで、ついついディンクスのブログに のめり込んじゃうんですわ(苦笑)
一方でノーブレストのブログは、だいぶご無沙汰にしちゃってるんですけどね・・・
通常の勤務時間帯でも書いてはいるのですが、どうしても自宅持ち帰りになる事が多く
夜な夜な眠気と戦いながら何とかやってますので、どうかお許しを・・・ ( ̄▽ ̄;)
さて、今回は 「何だか少し前のシリアルナンバー?」と言うRCMをお見せ致します。
ようやくのご紹介・・・
RCM-542 Ninjaスポーツパッケージ NewTYPE-Rです。
そもそもは名古屋のしゃぼん玉さんから「展示用のRCMを借りられませんか?」 と
ご相談を頂き「それなら1台デモ車を製作しますよ!」とスタートしたものでしたが
このマシンを造り始めた頃から 未だかつて経験した事がない超激烈な忙しさに突入し
そこから中々進めらず現在に至りました・・・
オーナーさんが決まっていないデモ車を優先して、オーナーさんが決まっている車両を
後回しにする訳にも行かず 「やらなきゃ」とわかっていながら遅れて行く日々・・・
RCMクラフトマンシップの新規製作車両が造れない背景には、今のこの異常なまでの
忙しさがあったんです。
受け入れがたいほどの忙しさは今も尚 継続中なのですが、さすがにもう完成させねばと
最近になって奮起し、ようやく何とかなりまして・・・ (;^ ^Aヨカッタ
前後輪ホイールは、本来のスタートEDITIONは5本スポークPIEGAでしたが
イタリアO・Zレーシングホイール側より、ロシア・ウクライナ問題が影響して材料が
高騰し、5本スポークの方も6本スポークとほぼ同様のコストが掛かると打診が来た為
少し前から5本スポークPIEGAの取り扱いを中止しました。
その絡みもあって、今後 スポパケNewTYPE-Rの標準ホイールは 6本スポークの
GASS RS-Aに定着する形です。
このRCM-542では、ビーター製の新品アルミタンクを奢りました。
Ninjaは燃料タンク劣化が原因で様々なトラブルを呼びますから、新品に越した
事はありません。
NewTYPE-Rは、エンジンフルオーバーホールの施工を前提に製作されています。
Ninjaの中古車は何故か?距離を重ねている個体が多くて、5万~6万キロなんて
あたり前な感じなんですが、その距離だとオーバーホールをしない限り調子が上がらず
標準メニューとして必須化したんですが、内容はNinjaファイナルエディションの
内部スペックで対策部品への変更に重点を置いたもの・・・
もちろんエンジン自体も、良い機会なのでガンコートで美しく塗り直しされていますが
特筆すべきは内燃機加工で、クランクシャフトはバランス取りにジャーナルラッピング。
シリンダーはピストンを鍛造品化したオーバーサイズに変更し、シリンダーブロックの
ライナー水圧検査を行って問題ない事が確認できた後にボーリング加工。 そこから
最新鋭の電子制御稼働ホーニングマシン ロッテラーH85Aで精密仕上げしています。
バルブガイドもオーバーサイズ企画品を沢山造っておきましたから、常時ある在庫から
選んで打ち替えて、同軸度に拘ったシートカットを施工。
内燃機加工、それも精密レベルの仕上がりとする事で本当の意味でのオーバーホールと
呼べますから、ここは予算や手間を抜くべき所ではないんです。
内燃機加工をしっかり行ったエンジンは、キャブレターセッティングも出しやすく
マフラーのポテンシャルをしっかり引き出す事が出来ると言うもの。
ナイトロ製サイレンサーは、容量を確保したヴァリアントチタンのブラック仕様で
低中速域トルクも厚みを出せる、扱い易さ重視の手堅いチョイスです ♪
トータルパワーに厚みを持たせたエンジン出力は、動力伝達系を経由して後輪へと
伝わりますが、スタビライザー装備の強固なスイングアームやラジアルタイヤへの
変更など、パワーロス対策もしっかり見通しされたリア回りの構成です。
メーターはRCMおなじみのSTACK3連で、二重構造で挟んだアルミプレートに
単品製作したカーボンプレートを重ね合わせた逸品・・・
メーターに限らず、NewTYPE-Rは電装系を後期型モデルの別の機種から流用で
フルコンバートしており、その為メインキーなどもNinjaの規格ではありません。
皆さんもうご存知かと思いますが、外装パーツを外せば Ninjaの電装系とまるで
違う新型車両の電装系が車体に装備されており、ここも魅力の一つなんです。
スポーツパッケージ NewTYPE-Rは、いよいよ熟成を迎え ますます充実して
いるのですが、ここ数年 空冷ZだけでなくNinjaの中古車相場価格までが高騰
しており、その値段を見て思わず「えっ!?」と驚いてしまったほど・・・
「まさか Ninjaまでが・・・」 と言うのが、正直な気持ちでした。
ベース車の・・・ 中古車相場価格の高騰だけではありません。
純正部品を始めサスやブレーキ、そしてホイール、またキャブレターなど社外製品が
ここ1~2年で軒並み値上がりしており、少し前とは全然違ってしまいました・・・
ほんとに、ほんの数年でこうなってしまったんです。
厳しいながら、今もこのスポパケNewTYPE-Rは お見積もりの依頼が絶えません。
自分で言うのも変ですが、中古車相場価格がはじけてしまった今 NewTYPE-Rは
コストパフォーマンスにとても優れているのだと思います。
ただ、ベース車が高騰すれば それは自ずとNewTYPE-Rにも影響が出て来る・・・
現在のスタートエディションの価格をキープしたいのですが、近日また価格の見直しが
入るであろう事だけ、何卒ご理解頂きたいと思います <(_ _)>
RCM-542 Ninja スポーツパッケージ NewTYPE-R!
現在は ”しゃぼん玉本店” さんにて展示しております!
ご興味ある方はぜひ! ”しゃぼん玉本店” さんへ見に行って頂ければと思います。