こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
最近MK-ⅡのRCMが連続でご紹介されてますが、以前からお話してる様に
もうとにかくこれから手に入らなく可能性、あるいは買えてもとんでもない
高額になるのが予想されているだけに、ひときわ空冷Zをお求めになる方が
急増したと言った所なんでしょう・・・
生産台数が多かったZ-1も今はもう厳しくなり、Z1-Rも見つかりずらく
なって先が見えない時代になりましたが、中でもMK-Ⅱは元々の生産台数が
少なかったせいなのか、全然っ!
出て来ません・・・ ( ̄▽ ̄;)
今現在サンクチュアリー本店では、数台のベース車をキープしてはいますが
これが無くなると ほんと
厳しい・・・
ですが! まだまだ続々と製作してます!
埼玉県在住 R・Mさんの、RCMー549 KZ1000MK-Ⅱです!
昨年の末にギリギリでご相談を頂いた、このRCMー549 MK-Ⅱ・・・
18インチホイールシャシーで製作されている このマシンは、車体の各部を
ブラックカラーで統一するコーディネートにてリクエスト頂いておりました。
今回は18インチでありながらも OHLINS正立フォークを採用しており
立ち上がったばかりの前後ホイールは とりあえず仮組みの状態・・・
PMC製SWORDホイールには 既にタイヤとサンスター製 φ320ディスク
ローターが装備されていますが、これをOHLINSフォークに取り付けるに
あたっては、左右のディスタンスカラーをワンオフする必要があります。
Z系本来の φ36フォーク、左右取り付けスパンは185mm・・・
対してOHLINS 正立φ43フォークの取り付けスパンは、現行ネイキッド
車両に代表される205mm、もしくは210mmとなりますから、ステムは
SCULPTURE製の φ43フォークMK-Ⅱ用を使う事に・・・
すると210mmスパンとなる為、フォーク左右のホイールディスタンス値が
ノーマルよりだいぶ広い数値になる訳なんです。
製作する左右カラーは、適当に「こんなもんだろ」的な作業ではダメ・・・
何もかもが数値ありき 図面ありきで、リム幅を計測 → ホイールセンターを
算出して記録 → メーターギヤなど装備し本来の左右トータルハイトを測定。
トータルハイトが見えたら OHLINSフォークの図面と照らし合わせて
何ミリのカラーを造ればホイールがセンターに来るのかを割り出します。
この作業、実はわずかな数値誤差が後々に大きく影響して来るので、かなり
正確にやらなければダメ・・・
ほんと、ダメですよ (;^ ^A
なぜなら、キャリパーを取り付けた際にキャリパーセンターがずれるので
まずはホイールセンターが完璧になっていないとダメなんです。
ホイールセンターがピシッ!と真ん中に来ていれば 左右ディスクローター
位置も おのずと正しい位置に来る・・・
ディスクが正しい位置にあれば、キャリパーはボルトオンで正規の位置に
取り付け出来るから、ホイールをパーフェクトに真ん中に導く事が同時に
キャリパーを正確にセンターに持って来れる・・・
もしもここが1mmも違ったら、わかる方でしたらご存知でしょうけど
も~~~ 大変ですよね~・・・ (^ ^;)
現在は試作品での仮組みとなってますが、ハンドルバーとグリップエンドは
6月上旬にデイトナさんから発売予定のRCMコンセプトものを使用します。
このRCMコンセプトハンドルバーは 専用のグリップエンドをM8ボルトで
しっかり固定できるのが魅力 ♪
グリップエンドもスチールのムク材から削り出し製作されており、ズシリと
重さのあるものでハンドル回りのバイブレーション抑制に優れた逸品!
「発売されるまで待ちますから!」と、R・Mさん 拘っておりました・・・
デイトナさん、よろしくお願いします~! <(_ _)>
SCULPTURE18インチホイール専用スイングアームも回って来たので
リアサスマウントの溶接に・・・
サスペンション左右取り付け幅は17インチの295mmよりも狭いスパンで
設定していますが、リアタイヤを150サイズ以上にするとなると チェーン
ラインをわずかにオフセットさせる必要があります。
SWORDホイールでは6mmオフセットのスプロケットハブパーツがあって
合わせてドライブスプロケットも6mmオフセットものが用意されています。
もちろんそれを用いてチェーンラインを設定するんですが、チェーンが6mm
外に出て来ますので、左のリアサスとチェーンが干渉しない幅にて位置決めを
しているんです。
リアホイールもフロント同様、左右ホイールディスタンスカラーを製作したら
リアブレーキブラケット位置が決まるので、合わせてトルクロッドマウントを
溶接してあげれば、スイングアーム完成!
このあとブラックコーティングされるべく旅立つので、しばらくお別れです。
と言う訳で、ここでエンジンセクションを進めておきましょう。
いやいや、エンジン作業専用室に入ると 常に誰かしらエンジンを組んでいて
チァンスある都度に画像を撮ってるんですが、まぁ~ いつも同じで (;^ω^)
でもオーナーに見て貰いたい目的もあって更新してるブログですから、同じ
ネタであってもご紹介しない訳に行きません。
このRCMー549も、ドッククリアランスシム調整をシックネスゲージを
用いて丹念に行っておりましたね。
エンジン腰下セクションの大半は ミッションギヤ配置の調整に費やされます。
必要なメニューが何とか終わって、腰下が組み合わさりました (^^♪
オイルポンプもR・Mさんからの強い要望で ハイプレッシャーオイルポンプに!
トロコイドローター式のこのオイルポンプは、だいぶ前に内注してキープして
おいたものなんですが、今はまだ取り合いになってますけど もう少ししましたら
随分と供給体制が改善されると思います。
オイルクーラーコアへの充填率が ノーマルのギヤ式ポンプとは格段に違っており
油温の上昇を抑える効果は はっきり体感できるもの・・・
変更後に違いがはっきりわかるパーツって、ある意味 本当に凄いですよね (^^♪
シリンダーまで搭載されました!
どうやらR・Mさん、近くご来店されるらしいので、それまでにエンジンは
フレームに搭載されている事でしょう ♪
R・Mさ~ん!
やっとブログ紹介できまして、遅くなって申し訳ありませんでした~ ( ;∀;)
ちなみに まだご紹介できてない新規のZ系RCMが、わんさかあります・・・
MK-Ⅱも沢山あります (;^ ^Aフ~