こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
少しづつ完成し、納車されて行くRCM。
それでもシリアルナンバーは以前 500番台後半のマシン中心で、600番台の
RCM達は今も尚 継続して製作の途にあります。
製作期間「半年~1年以上」は もう只ただ反省するのみですが、まだ暫くはこの
状況が続くかと思われます事、何卒ご理解・ご容赦頂ければと思います <(_ _)>
さて、本日お見せするマシンは、三重県在住 K・Oさんが3台目のRCMとして
増車された このZ-1・・・
ご紹介しましょう。
RCM-592 Z-1です。
既にRCM-362 MK-Ⅱ とRCM-400 Z1-Rを所有されてたK・Oさんが
3台目に増車した車両は、他の2台とは異なる個性のノスタルジック路線・・・
ちなみにK・Oさんの弟さんのM・OさんもRCM-474 Z1-Rのオーナーで
強者の御兄弟。
RCMオーナーブラザーズと言った所でしょうかね (^^)/
今回のRCM-592 Z-1はお兄さんの方が増車されたマシンで 少ない更新
ながら ノーブレストブログの方でパーツ製作のプロセスをご紹介してました。
【クラシックシリーズ】 と名付けられたナイトロレーシング製のパーツ達は、
あくまでも ”サンクチュアリー流”
そのコンセプトを基に完成したこのマシンは、もちろん・・・
前後輪18インチホイール仕様のコースで、スポークホイールで製作しました。
SCULPTURE製18インチ専用スイングアームや、薄型 ナロータイプの
EK530RCMドライブチェーン等、即応用が利くラインナップがあった為
シャシーの作業は滞る事無く進行。
KYB製フロントフォークに、サンスター製 φ320ディスクを組み合わせ、
Brembo製アキシャルキャリパーを取り付ける為のキャリパーサポートも
サンクチュアリーメカブランド製でラインナップがあり、フォークを固定する
ステアリングステムもSCULPTURE製 φ38フォーク用が再販された為
まるっきり一からスタートと言うほどの工程ではありませんでした。
この様に、シャシーに関しては大変すんなり進んだんですが・・・
苦労したのは、このスチール製のショート管でして・・・
”クラシックシリーズ” マフラーとして、ナイトロレーシング 初のショート管を
開発するのに、かなり時間が掛かったんです。
詳しいお話はここでは量が多く 書き切れないので、ノーブレストブログの方で
特徴を説明いたしますが、最も苦戦したのは ”マフラーのテールパイプ軌道” で
ワイドスイングアームに干渉する事なく、かつ 違和感のないオフセット角度に
仕上げるのに何度も何度もやり直したんです。
時間をかけて取り組んだせいか「お~ いいねぇ~ ♪」と、自分達は感じられる
マフラーになりました。
実はこのショート管、”機能のあるマフラー” でして、その辺りの詳しいお話も
ノーブレストブログで語りたいと思います。
そんなショート管が取り付けされたエンジンは、もちろん耐熱ガンコート塗装後
ディンクスで内燃機加工のフルコースを施したもの・・・
最新鋭機ロッテラーH85AでのCNCホーニングにHM2000-EVOでの
同軸精度に拘ったシートリング3面カットなど、精密精度を追求した仕上がり。
パワーを求めたエンジンではありませんが、夏場 渋滞走行での熱ダレ対策として
トロコイドオイルポンプだけはしっかり採用しています。
もう一つ苦労したのが、このステップでした。
MK-Ⅱ ・FX-1のノーマルリプロステップバーを用いた ナイトロレーシング製
クラシックシリーズのステップKIT、そのコンセプトはズバリ!
”ちょいバック&アップながらも、違和感を感じない自然なポジションである事”
なんです
が・・・
ところがそれが実は大変であった事に 始めてから気が付きます・・・ (;^_^A
ポジションありきで構想し、図面&試作品の製作を3回もやり直したんですが
なるほど(だから、こういうステップがないんだ)と、痛感させられました。
リアはもちろん、ディスクブレーキ対応でマスターシリンダーまで付属される
Z-1専用品として製作しましたが、構造的にいくつかの課題もあって ここも
あくまでサンクチュアリー流で完成させてます。
この”ショート管&ステップKIT”の特徴に関しては、ノーブレストブログの
方でより詳しくご説明したいと思います。
ハンドルバーは 今までRCMでよく使用して来たスーパーローバーではなく
少しアップ目ポジションになった デイトナRCMコンセプトバーをチョイス。
併せて、バイブレーション対策に有効な RCMコンセプトグリップエンドを
組み合わせて取り付けてます。
このハンドルバーとグリップエンド、とても機能的で凄く良いもの・・・
スタイルもセンスがいいし、抑えの効くポジションが往年のスーパーバイク
レーサー風で、さり気なく ”走り屋” を醸し出してくれる。
ストイック感の濃い、硬派なハンドルバーだと思いますね (^_-)-☆
こうして完成した、RCM-592 Z-1・・・
製作工程の半分近くを、マフラーとステップの開発に費やして完成しました。
既にロードテストは済ませており、マフラーの特性やステップの作動性など
”きわめて良好” と確認できております。
MK-ⅡとZ1-RのRCMに続き、3台目として増車された機種こそがZ-1。
Z-1が入手困難になって久しい今、こうして増車したのがZ-1と言うのが
それだけでも十分凄い事なのに、加えて特徴的なRCMであるのが これまた
凄い事だなと感じました・・・
3台が3台共に同じ空冷Zでも、丸と角とでは存在感がまるで違うし
更には、似た性質のバイクでなければ使い分けで十分違いを楽しめるでしょう。
このRCM-592の場合 スポークホイールなので、中村も経験がありますが
くれぐれもパンクだけはご注意下さい (;^_^A
K・Oさ~ん!
2月後半にはお手元に納車されてると思いますので、慣らし運転からゆっくり
始めて下さいね~ ♪
= お知らせ =
私中村は 今月14日~17日までの4日間、海外出張のため不在となります。
不在中でも会社は通常通り営業をしており、メールも転送されて来るのですが
現地での業務の合間にメールを見ての返信となりますので 多少のタイムラグは
あるかと思います。
ご不便をお掛けしますが、よろしくお願い致します。
サンクチュアリー本店 株式会社ノーブレスト 代表 中村博行