こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
今年も残す所 あと一週間。
これに似たセリフを、ついこの前ブログで書いたばかりの様な気がしてます・・・
いや~ なんでこんなに早いんでしょうね~~~ (^ ^;)
人間の一生なんてアッと言う間なんでしょうから、皆さん何事も計画的でありながら
それでも常に前倒し気味にて、悔いなき人生を過ごされて下さいね。
などと、ちょっと大げさな出だしになりましたが、ここまで早いと実際そう思わざる
得ない心境でして、ここ2~3年は特にそれが顕著だったんです。
特に今年は ブログ更新が今までの半分くらいと、ペース乱れまくり・・・
以前なら家族が寝静まった丑三つ時、怪しいパチパチ音が鳴りやまなかったんですが
今ではすっかり過去の事でして・・・
来年はもう少し頑張ります (;^_^A
では 本題に!
今年最後となるRCM製作の進捗!
もうそろそろご紹介しない訳には行きません・・・
愛知県在住 S・Sさんからオーダーを頂きました、キリ番シリアルナンバーマシン!
RCM-600 KZ1000MK-Ⅱです!
大きく造り直しされたシートレール・・・
更に オフセットしたドライブチェーンラインの軌道を確保するため、SS400の
板材から切り出して曲げ込み製作したアングルを溶接するインライン処理を施工中。
このマシンをオーダーされたオーナーさんは 既にZ系RCMを4台所有されており
今回このMK-Ⅱが5台目のRCMになると言う、とてつもない強者でして ( ̄▽ ̄;)
いやいや・・・
RCMを気に入って頂けている事なんでしょうから、造り手側としては嬉しい限り
なんですけど、わずか3~4年間で5台と言うのは自分達もただ驚くばかりです。
捲り穴 バーリングホール加工されたガセットモナカ合わせ補強を、追加で溶接し
ドライブチェーンインライン処理 完成!
と ここで気付かれた方も多いと思いますが、MK-ⅡやZ1-Rのサイドカバーの
場合、通常であればここに入る補強はシングルプレートだけなはず・・・
これはこのマシンがシングルシート仕様であり、この後このガセットモナカ部に
マウント部を設ける為なんです。
リアサスレイダウンも車体中心寄りにマス集中させた 通称 ”レーシングレイダウン”
普通のレイダウンも、このレイダウン専用治具無しでは とてもじゃ~ないですが
正確な加工なんて望めません。
ましてやレーシングレイダウンとなると 更に難易度は増しますので、治具ありきで
難しい作業が進みます。
リアサスマウントブッシュを包む形で板金製作したブラケットを、レイダウン治具を
取り付けたまま溶接・・・
左右のマウントブッシュには はめ込みさせた芯金パイプが挿入してあり、表と裏の
両方からビシビシに固定されたまま溶接する事で 始めて精度が出せるものなんです。
溶接が完了し レイダウン治具が取り外された後は、左右を繋いでいた芯金パイプを
切断して除去し、レーシングレイダウン完成。
考え方は色々あるかと思いますけど、サンクチュアリーでは 左右のサスマウントを
パイプで繋いでません・・・
左右を繋ぐ事で 確かにその周辺剛性は硬くなるでしょうけど、それが ”良いのか” と
聞かれれば、必ずしも良いとは言えない・・・
少なくともサンクチュアリーでは、そう捉えています。
事前に準備しておいた各補器類を取り付ける小さなステー類も全て溶接が完了・・・
これにてフレーム 完成! (^^)/
このあとパウダーコーティングへと送られまして、しばらくした後・・・
ジュラルミン7N01材から総削り出しにてワンオフした あるパーツが完成・・・
こちらも「おや?」と思われた方が多いのでは・・・
そうです、中村の愛機 RCM A16R-001と同じタイプのリアサスマウントを
採用する事になったんです。
スイングアームのスタビライザーを兼ねた構造のリアサスマウントは、キャップが
スライド回転する事で、角度限定でのエキセントリックアジャスターとなっており
リアサス取り付け角度が調整できるもの・・・
バネ下を出来るだけ重くしたくない事から 徹底した肉抜きを施しているんですけど
肉抜きを施す事で熱保留性も良くなりますから、溶接もしやすくなるんです。
これだけの部品をワンオフして 最後に溶接で失敗したくないですからね~ (;^ ^A
数日後、フレームも塗り上がって来ました (^^)
キリ番シリアルに相応しい、個性的でかつ凄い仕様のRCMになりそうな予感・・・
フレームに打ち付けされるRCMシリアルナンバープレートと同じ規格で作られた
RCMシリアルナンバーキーホルダー。
この600番のキーホルダーは 納車時にオーナーに渡されるRCMアイテムです。
実はこのキーホルダー「たかがキーホルダー」と侮れるものではありません・・・
キーホルダーと言うものは 基本、一辺に500個とかで量産するものなんですけど
一つひとつ 全て異なる番号が刻印されたキーホルダーを500個製作するのは
意外に大変な事らしく、そういう意味からも希少なキーホルダーと言えるんです。
無くすと中々作れませんので、RCMオーナーの皆さん 大切にしておいて下さいね。
S・Sさ~ん!
ようやくのご紹介となりまして、大変申し訳ありませんでした~!
来年はもう少し頑張って更新したいと思いますので、よろしくお願い致します。
年内のブログ、あと1回 もしくは何とか2回更新したいすね~・・・ ( ̄▽ ̄;)