こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
何とか・・・ はぁはぁ言いながら ブログ更新しております・・・
ドタバタ忙しくなるとミスする事もあるので ビクビクと注意していますが
そもそも歳もあるかも知れません・・・ (^_^;)
何か間違ってたりしてたら、もう遠慮なく! 厳しくご指摘下さい <(_ _)>
さて、埼玉県在住S・Aさんからご依頼頂いたMK-ⅡのRCMが 先日完成し
無事納車の運びとなりました。
では、ご紹介しましょう・・・
RCM-565 KZ1000MK-Ⅱです。
とにかくガッツリ手を入れたマシンにするべく コンセプトで製作されました。
只でさえベース車両が高額になってしまったMK-Ⅱです。
そんなMK-Ⅱでガッツリやるとなると、そりゃあ もう・・・ (;^ ^A
全分解を行われた組み立て式クランクシャフトは ベアリングを全て新品に交換し
位相を合わせて再度組み直しされた フルリビルド仕様・・・
サイズ変更されたピストンは耐久性を配慮しながらも 太いトルク&ハイパワーを
求めたスペックで、トルクオンリー型の性格にならない様にとハイカムも採用。
もちろん随所、精密内燃機加工によるオーバーホールを同時進行させたものです。
同時にオイルポンプは 旧設計のギヤ式ポンプではなく、現行マシンと同じ規格の
高性能トロコイドローター式オイルポンプを採用しており、その油圧差は歴然で
最近は潤滑系統に配慮するオーナーさんが増えたなと言う実感があります。
ミッションはもうRCMではおなじみ、TW社製の6速クロスをベースにした
ロングアウトプットシャフト仕様のドライブチェーンラインEVOシステム。
ヨシムラミクニ TMR-MJN DSFキャブレターと、ナイトロレーシング製
チタン手曲げマフラーのマッチングは ここ数年の定番になりつつあります。
そんな力を注いだエンジンから放たれるエキゾーストエンドには・・・
ナイトロレーシング製のグレネードチタン ヒートポリッシュサイレンサーで
漆黒の車体の中に眩いチタンカラーとして映えています・・・
リクエスト頂ければ取り付けているカーボンインナーフェンダーもさり気なく。
何でも取り付ければいいと言ったいわゆる足し算的カスタムで チープな車両に
なってしまうのを抑えている、S・Aさんのそのセンスが良いと感じましたね ♪
こちらもさり気なく交換されている ダートフリークさんのラインナップ製品
Bremboラジアルマスター用 ZETA RCMコンセプトフライトレバー。
ボルトなどもそうですが、よく見ると違っていると言う小さなワンポイントに
拘るのは、RCMの元々の方向性・・・
渋いのに、派手・・・ ”シブ派手” ってやつですね (^_-)-☆
こちらもすっかり定番アイテム、デイトナ製 RCMコンセプトCOZYシート。
座る位置が幅狭形状で、ウレタンの質も良い事から 人気がある製品だそうです。
「だそうですなんて」他人事みたいに言っているのは 先程のダートフリーク製
フライトレバーも含めて サンクチュアリーの製品ではないからでして・・・
各メーカーさん達がRCMの名を冠したアイテムをラインナップしてくれるのは
本当にありがたく、自分達も日頃 「RCMコンセプトパーツ 頼もっ!」なんて
まるで買い物気分で注文してるんですよね (^▽^;)
紅一点? ならぬ、光一点?としての ゴールドOHLINSフォークを除けば
全体的にシックに纏め上げられた RCMー565 MK-Ⅱ・・・
漆黒の車体でありながら存在感を放つのは、何も色使いだけではありません。
例えばブレーキキャリパー・・・ 例えば前後ホイールと言った、足回りの
迫力と言うものには無言の説得力があり、これらパーツの影響力は大きいもの。
前にも書きましたが、アキシャルマウントキャリパーはいずれリペアパーツの
入手に困る日が来るであろう、そのほど旧い企画のキャリパーで、今更ながら
固定概念を捨て去ったらラジアルマウントの方が利点だらけだったんです。
そしてホイールはと言うと、これはもうブランドが持つ特有のオーラ・・・
世界の一流と言うメーカーならではの 逸品だけが持つ凄みを視覚的に感じる。
これだけは色だの形だのと言った要素だけでは満たせないものなんですよね。
ブラックトーンで抑えられてますが、スタビ付きスイングアームのシルエットも
重厚感を醸し出している要因の一つ・・・
特にボルトオンではなく板金溶接加工で成型されたパーツには、手頃な身近さが
ないため、より一般的でない事から特別な存在感を感じさせられているんです。
自分だけのオーダーメイドマシンとして 造り込まれた1台・・・
メニューもさながら ベースは空冷Z・・・ それもKZ1000MK-Ⅱと言う
至極な領域のマシンになったと言えるでしょう。
まぁ、回りくどく言わず・・・ ズバリ言えば 超贅沢なマシン・・・ (^_^;)
果たしてあと何年、造れるのか・・・
空冷Z系車両には 常にそんな不安が付きまとう時代になってしまいましたが
Z系RCMを待ち望んで頂いてる方達の期待に少しでも応えるべく・・・
ギリギリまであきらめずに、造れるだけ 造り続けたいと思っております。
S・Aさ~ん!
まだまだ慣らし運転が始まったばかりと思いますが、コロナ禍が収束したら
RCMオーナーズクラブ ROCミーティング、いよいよ再開を致しますので
S・Aさんも是非 参加して下さいねーっ!!!
= お知らせ =
只今サンクチュアリー本店では、過去に例を見ない多大な業務と対峙しており
本来であれば3~4ヵ月ほどで完成するRCMも 4~5ヵ月、あるいは半年と
言った製作期間に延びております。
ゴールデンウィーク前の納車をご希望されているお客様も多く、もちろんその
ご期待に応えるべく毎日奮闘しておりますが、いかんせん 今まで経験した事の
ない多数のRCMオーダーにより 工場での進行に時間が掛かっております。
これからオーダー頂くお客様も含めて、極々本当に特殊な仕様のRCMを除き
製作期間が半年前後になる事、どうかご理解・ご容赦を頂ければと思います。
何卒よろしくお願い致します。
サンクチュアリー本店 (株)ノーブレスト 代表 中村博行