こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
少し前の事・・・
やれやれ・・・ と言った感じの雨が ずっと降り続いていた日の午後。
前々から丁寧に何度もご連絡を頂き、ご来店された方達がおりました。
本来であればこちらから伺わなくてはならなかったにも拘わらず、事前に何度も
ご連絡を頂いて こちらの都合に合わせてご来店をしてくれた お二人・・・
実はお二人、かの ”ヨシムラ” の方達で TMR‐MJNキャブレターの新しい
マルチプルジェットノズルを わざわざ持って来てくれたんです!
ご存知な方も多いと思いますが このMJN、普通のキャブレター構造とは
異なり、上下するニードルから燃料を吹くのではなく ニードルの代わりに
パイプに開けられた精密な穴から燃料を吹くと言う 非常に画期的な構造で
霧化された混合気がキャブレターベンチュリー内全体を通過して吐出される
事から燃焼効率が上がると言う、根本的に違うキャブレター。
見た目もカッコいいですが、そもそも性能が全然違うキャブレターなんです。
時代は随分前からインジェクションに移行してますから もうキャブレターの
開発をされる事はないんだろうな・・・ と 思ってただけに、ヨシムラさんの
方からセッティングパーツの新ラインナップをご紹介頂けた事にビックリ!
「弊社のMJNをRCMによく使用されているので」 と、言って頂けた事も
よく見ておられますね~・・・ 思わず感激! (^^)/
セッティングとなれば、とにもかくにも先ずはシャシーダイナモと言う事で
MJNノズルも空燃比ベ-スでセットを変更して行くのがセオリーの様で
誠太郎共々ダイナモ室で、ずぅ~~~・・ っと 立ち話されてました (;^ ^A
確かに最近はシャシーダイナモの稼働率が高く、誠太郎などはインジェクション
マップを一から設定してセットアップし レースでも完調で走らせる事ができる
所まで技量が充実しており、キャブでも仁科を始め 郡、湯浅と、皆ダイナモでの
セットアップを使い熟し始めています・・・
特にニードル領域セッティングにおけるノウハウが経験値として身に付き出した
事からも今回のMJNノズル新ラインナップは 誠太郎も興味深々になって説明を
聞いておりました。
今まではA~Jのノズルが車種別用にそれぞれあり、ノズルを交換する事で
クリップ段数では変更する事が出来ない燃調をしていたんですけど、今回は
より沢山のラインナップが登場し、幅広くセットが出来る様になりました。
普通のキャブレターだと、パイロット領域 → ニードル領域 → メイン領域と
スロットル開度基準でセッティングするんですが、穴の径で燃調を制御してる
パイロット&メインの両ジェットと異なり、ニードルだけはストレート径や
テーパー角と言った 直径や角度形状の違いにより燃調を制御しています。
対してMJNは・・・
パイロット&メイン両ジェットは同じ構造でもニードルを使用してないから
ノズルに開いている穴のわずかな違いによって 吐出するガスを制御している。
ニードルのセッティング時と同じ様にノズルを変更する事で 特性をどんどん
変える事ができるから、異なるノズルが沢山あると言う事は その分シビアに
セッティングが詰められると言う事なんです。
もちろん体感的なセッティングではなく あくまでも空燃比ベースで合わせて
やる事が大前提ですから、いずれにしてもシャシーダイナモ操作が絶対条件。
でも今回の各種ノズルラインナップの追加で 今まではどうしても詰める事が
出来なかったMJNキャブレターのセッティングが より高精度に出来る様に
なりましたから こんなにありがたい話はありません! (^^)
今後しばらくの間は、ノズル変更によるデーターをヨシムラさんに送る事に
なっており、MJNはこれからも増々発展して行く事でしょう ♪
ヨシムラの皆さん、本当にありがとうございました!
このあと話はレースの話題になったり、開発の裏秘話なんかも交えて興味深い
お話を沢山聞かせて貰いました。
レースって やっぱり大切な開発フィールドなんだと改めて感じたんですが
同時に「どこでも苦労は同じなんだな~・・・」 とも 思いましたね (;^ω^)
お二人共 悪天候の中、わざわざご来店頂きましてありがとうございました!
これからもサンクチュアリーのRCMにはMJNを多く使用して行きますので
今後共よろしくお願いします!