こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
ご紹介できてないRCM・・・ 実はまだまだ沢山ありまして・・・
このRCM-521のオーナーになる方は サンクチュアリーレッドイーグル店の
お客様であるN・Oさんで、レッドイーグル店を窓口に本店へオーダーとなった
KZ1000MK‐Ⅱ。
最近増えて来たサンクチュアリーのグループ店から本店への製作依頼コースで
完成後はそのグループ店で納車されてアフターまで対応と言うRCMです。
もちろん、ブログも本店が担当・・・ (^^;
早くお見せしなきゃと焦ってたんですが、やっとご紹介できてホッとしました。
フレーム補強はおなじみ、サンクチュアリーオリジナルのステージⅡを施工中。
余談になりますが、ま~た手袋しないで溶接してるのは佐々木・・・
素手の方が溶接棒を上手く操作できるとかで、何度行っても言う事を聞かない
困った男です・・・ (-_-;)
シームレス(繋ぎ目なし)のSTKM13Cパイプと バーリングホール加工を
施したSS400のガセットプレート材を溶接・・・
ノーマルフレームは刃物がスコスコ入る普通の鉄ですから、補強材だけを硬い
材質にすると言う考え方はしていません。
靭性のあるノーマルフレームと相性の良い材質で補強しており、しなやかさは
もちろん、溶接定着性も良好なバランス良い補強です ♪
専用治具をガッチリ嚙ませて、ピボットインライン処理を施工中。
やっと手袋してますな・・・ ( ̄▽ ̄;)
リアタイヤを180以上にするならドライブチェーンは23mm 外へオフセット
する必要性がある事、もう皆さんもご存知ですよね・・・
23mmオフセットさせる事で 前後スプロケットの取り付け座面は車体中央から
108mmと言う位置になるんですが、そこはフレーム内側にチェーンが完全に
あたる位置で チェーンが干渉しない様に 軌道を確保している訳なんです。
ワイド幅のレイダウン加工は、下穴 φ10のサンクチュアリーメカブランド製
サスマウントブッシュを用いて加工・・・
その他 タンデムマウントプレートなど溶接して、フレームへの加工は全て終了。
3月中旬にはパウダーコーティング工程へと旅立ち、その間エンジン分解をして
エンジンはガンコートされるべく レッドイーグルへ送られましたが・・・
ひと足早くフレームが戻って参りましたので、早速 車体の立ち上げに・・・
各部ネジ穴にタップを通して準備完了です。
MK-Ⅱはここ1~2年で ますますベース車の入手が厳しくなりました・・・
とにかく状態の良い個体がない上に 値段も年々高くなると言う最悪の状況で
もはや絶滅危惧種への道のりを辿っております。
「手が届かなくなるかも知れない・・・」
そう思わされる苦しい時代になってしまいましたが、オーナーのN・Oさんは
あきらめる事なくご相談を頂きまして、それならと コストの負担がなるべく
大きくならない様 状態良い中古パーツの採用比率を多くして、今回の実現へと
至りました。
魂の注入 RCMシリアルプレートを打ち付けて、いざスタート!
状態が良いので わかりにくいですが OHLINS製フロントフォークも中古。
ひとつ前の型ですが 3000kmほどしか使用していない、超美品です ♪
こんな風に工夫をしてあげないと もうMK-Ⅱはすぐに高額化してしまうので
見積りだけでも ホント、ひと苦労なんですわ・・・ (;^ ^A
ローリングシャシーの立ち上げにおいては 既にフレーム側をしっかり正確に
造り込んでますから、精度の高いボルトオン作業で進行。
それでも組み付ける前に何か小さな不具合がないかなどを しつこく見つつで
念入りなグリスアップを行いながらですから、それなりに時間は掛かるもの。
N・Oさ~ん!
完成目標は6月で、7月にはレッドイーグルに搬入されてる予定ですよーっ!
予定ですよ (^^;)