こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
皆さんも先輩っていますよね・・・
永遠に年が詰まらない訳ですから、当たり前なんですが いつまでも先輩・・・
中村にもバイク仲間の先輩がおりまして、20歳頃からの付き合いですから
それこそもうかれこれ35年も前の話・・・
1980年代後半、かの第三京浜 保土ヶ谷PA時代にまで遡りますが、今の
バイクカスタム文化が生まれた頃の事。
空冷4発!
当時の第三京浜は Z、カタナ、CB-F全盛の時代!
唯一の水冷車はNinjaで 水冷マシンと戦う空冷マシンがカッコ良かった ♪
バイク乗りも20代が多くて若かったしね。
もはや死語とも思える? 空冷4発と言う名句ですが、当時 それに拘り続けた
荒くれ男達が自分の回りに沢山いまして、皆自分より少し年上の先輩達でした。
ちなみに中村はそんな荒くれじゃないですよ。 むしろ繊細系です、繊細系(笑)
今回はいつもの路線と違うネタですが、息抜きがてらご紹介したいと思います。
とある週末のサンクチュアリー本店 工場内。
「あ~ 今日も 忙しいんだろなー・・・」 なんて小言をブツブツ言いつつ
加工室を除いたら・・・
中は既に金属粉舞い飛ぶ、地獄絵図の如く・・・ (^_^;)ギエ~
いるだけで不快感を覚える空間と化しておりましたが、作業してる連中は皆
平然とこなしておりました。
途中 湯浅がファイバー加工参戦した事で、事態はより悪化・・・
当の湯浅は 回りを気にせずガンガン行ってました・・・ (;^ ^A
と、 そんな劣悪な環境の中・・・
やはりマイペースでガンガンやってる、この人・・・
実はこの人が自分の先輩で 夏見さんと言うんですが、何でも明日久しぶりに
昔の仲間達で集まるらしく、自分のマシンをメンテナンスしたいとの事から
「夏見さん 俺忙しくて無理っスよ! 場所貸すんで自分でやって下さい!」と
丁重?にお断りをさせて頂き ご自身で作業する事になったんですが・・・
明日走り行くのに エンジン分解して組み立てんの・・・
今やってんすか? ( ̄▽ ̄;)
「バルタイ!バルタイ! バルタイ取るから教えてくれ!」
「すんません オレ忙しいんで、誠太郎に聞いて下さいっ!」 (# ゚Д゚)
と いう訳で、A16R‐005のフィニッシュに忙しく追われてる誠太郎が
WEBカムのバルブタイミング調整を手ほどきする事に・・・
今回のエンジン分解はシリンダーベースからのオイル漏れ修理の作業だそうで
聞けば膝から下がオイルまみれでズブズブになる程 大量なオイル漏れとの事。
今回はガスケットを全く違うものにした為 厚みが変わり、シリンダーやヘッドの
総ハイトが変わった為に 改めてバルブタイミングを合わせていると言う次第。
実はこの夏見さんこそが
「中村ぁ~! Zはオイル漏れなんて当たり前の事なんだよ~!」
「Z乗りがよ、そんな事いちいち気にしてどうすんだよ!」 と言う教訓? を
35年前 中村に言い聞かせてた張本人でして・・・
でも夏見さん、時代は変わったんですよ・・・
空冷Zは今 ちょっとでもオイル漏れしちゃあ~ ダメなんです!
現に夏見さんだって 直してんじゃないスか (^ ^;)
やがて日も暮れだしました。
今日中に終わんのかな・・・ (・・;) と、不安だったんですが・・・
終わったみたいです~!
よかった! よかった!(ホッ・・・)
しかし こうして見ると、35年間の年季を感じます・・・
空冷Z系車両もまだ当時は今みたく高額ではなく、最初フルノーマルの中古車を
いきなり買って来て「買っちったよ~!」と 見せに来ました。
「これじゃダメだな! 全然走んねぇから ガンガンイジってくわ!」 と言って
貧弱なフルノーマルZ-1なのに グワーン!っとウイリーで豪快にフロントリフト
させながら走り去ってった記憶があります。
「ヘッドカバーがKZですね?」と聞いたら「KZでも何でもいいんだよ!」と
そんなもん 何も関係ないそうで・・・
確かにKZのヘッドカバーの方が対策されてて Z-1のカバーより剛性高いから
歪みにくく、部品として進化しており そういう意味では同感と思ったんですけど
たぶん そう言うんじゃなくて・・・
「うるせぇな、何だっていいんだよ」 と言う意味なんだと思う・・・ (;^_^A
35年前のZ乗りって、こんな人達だらけだったんですよ。
Zを【名車・旧車】とは見ておらず、いつまでも【己の武器】として捉えている。
そんな男達ばかりの時代でした・・・
このあと家に帰ってからマフラー付けて 初爆だけ確認し、朝には液体パッキンが
馴染んでるだろうから 出発するとの事でした。
いや~~~~ タフだ・・・ ( ̄▽ ̄;)
この日は午前中、もうお一方 夏見さんと同期の近江さんと言う先輩が来てまして
その先輩も昔と全然変わらなかった・・・
今では二人共 それぞれ職場で責任あるポストにあり、立派な社会人なんですから
あんまりハメ外さんといて下さいね。
いやはや、それにしても・・・
先輩って、いつまで経っても変わらんですわ (-“-;A …
【おしまい】