こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
会社で製図やら溶接をやる間に、接客や見積もりをしながら パチパチ・・・
メカニック達へのアドバイスや製品業務部の相談などを聞きつつ、パチパチ・・・
家に帰って家族との時間をすごしながら女房が寝た後に、こそこそパチパチ・・・
ピスタチオかじりながら パチパチ・・・
パチパチパチパチ・・・ キーボードを叩く毎日・・・
これからもずっと こんなんかな~・・・ ( ̄▽ ̄;)
さて、そんな訳で こちらも大変 久々の更新となります1台・・・ (;^ ^A
一年の長期コースにて、全身全霊を注ぎ込まれて製作に臨んでいる特別な1台。
神奈川県在住 K・K さんの入魂! RCM-519 Z‐1(その5)です!
2階 研磨部門の菊地に吸排気ポートの鏡面仕上げを頼んで、数日後に完了。
この後はシリンダーヘッド最後の工程となる、精密内燃機加工へと移ります。
TW社製6速クロスミッションと、コウガ製チェーンラインEVOシステムが
12月に入荷予定ですが、それを待ってからの組み立てだと 遅れてしまう為
以前より打合せをしていた エンジン腰上から組み上げて行く作戦でスタート。
APE製クランクメインベアリングホルダーを用いて、規定トルクで締めつけて
ベアリング交換リビルド&バランシングを施したスペシャルクランクシャフトを
完全固定・・・
トランスミッションは組み込まずにロアーケースを仮組みし、合わさった状態の
クランクケースに腰上部品を組んで行くと言う変則プランです。
ボーリングが完了したシリンダーには、この独特の銅色が特徴であるPAMS製
ESTスリーブを採用・・・
Z系のエンジンはここ数年 大半の個体でライナー圧入が緩くなっており、もはや
このライナー交換は最初から見積もりに入れるべきかと考えさせられるんですが
そうするとまたお客さんへの料金負担が増えてしまうんで、問題がある場合のみ
ライナー交換しましょうとお勧めしています。
実際 何でもかんでも片っ端からフルメニューで交換できるなら苦労ないんですが
大丈夫なものに関してはそのままボーリングのみで 価格を抑えたい・・・
このRCM-519の様に、最初から「ライナー交換で!」と決まっているのが
気持ちとしては一番 ありがたいですが・・・ (;^ω^)
そして・・・
これは少し前に、やたらとお客さんがご来店された日曜日の画像・・・
以前のブログでも書きましたが、この日ご来店された方達はお連れさんも含めて
30人を超えてたと思います・・・
皆さんくれぐれも コロナにはお気をつけ下さいね <(_ _)>
K・Kさんからリクエスト頂いていた プリロード&リテーナーの赤アルマイトと
ステッカーも変更したブラックラインリアショック・・・
実際に現物を見て頂く事ができて、よかった! (^^)/
この段階でシリンダーまでしか組み上がってませんでしたが、手前にあるヘッドを
搭載してしまうと中を見れませんから 載せる前に見て頂く事に・・・
このRCM-519で使用しているピストンはヴォスナー製で、これに関しては
製品に問題ない事が確認できているもの・・・
このピストン問題の話も以前ブログでお伝えした事がありますが、もう間もなく
結果が出ると思いますので その時はきちんと皆さんにご報告したいと思います。
ちなみにピストン&リングにはWPC処理を、ライナー壁にはパルホスM処理を
施しました・・・
滑らかにスルスルと低フリクションに摺動する表面処理は、とても効果的です ♪
そしてこちらが、内燃機加工が完成したシリンダーヘッド・・・
デッキ面研を施されたヘッドは、燃焼室も鏡面仕上げになっておりますね。
焼結合金製のシートリングは 拡大研磨されたポート径にあわせたオーバーサイズで
もちろんビッグバルブにマッチングしたもの・・・
バルブガイドも同じく焼結合金製で、オーバーサイズのガイドに圧入入れ替え済み。
もちろん ベストな火炎伝播性を促進すべく、当然のツインプラグ仕様になっており
高圧縮でもノッキングやデトネーションを起こしにくい様、配慮されたスペックで
ぶっちゃけ、ツインプラグだけは絶対に捨てがたい・・・
と言うより「ツインプラグでないと危険!」と言える位にツインプラグ化は大事で
トロコイドローター式オイルポンプと並んで お勧めしたいエンジンメニューでも
あるんです。
K・Kさ~ん!
12月に【EVO6】が入荷しましたら 一気にエンジンがコンプリートしますから
このRCM-519も、あと1~2ヵ月で完成って感じですよ~!
入魂の1台・・・
楽しみにお待ちくださいね! (^^)v