こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
いや~・・・・
暑くなりましたねぇ~~~ (^▽^;)
季節柄もあってか、トロコイドローター式 ハイプレッシャーオイルポンプKITの
お問い合わせが 毎日後を絶ちません・・・
車両によって差はあれど、ストリートマシンでは12~15度ほど油温が下がる
みたいですね。
3号機レーサーで10度ほどの低下でしたから、確かにあり得ると思いました。
オイルポンプを交換されたお客さん達から一杯 報告を頂いており、皆さん全員
声を揃えて「こんなに違うんだ!」と感動して頂けてる様です。
そうなんです・・・
すんごい、 違うんですよ・・・ (^ ^)v
サンクチュアリー本店スタッフ一同は、トロコイドローターばりに冷房がガンガン
効いた環境にて 今日も頑張る事が出来ます!
愛知県在住 Y・Wさんの、RCMー566 KZ1000MK-Ⅱ(その2)です!
リアサスマウントを新規に製作するべく、おなじみレイダウン専用治具を用いて
溶接中・・・
この手の加工は難易度が高く、まず専用治具なしで上手く出来る事はありません。
治具を使って溶接したフレームと そうでないものは、一目瞭然で違いがわかる程
そのくらい仕上がりに差が出るものなんです。
2021年現在のレーシングレイダウン加工は、こんな感じになっております。
車体中央よりに 僅かに移動させたリアサスレイアウトは、ライダーが着座してる
位置のすぐ後ろの下にリアサスを持ってくるのが狙いで ワインディング走行など
リアのトラクションを体感し易くするのが目的。
もちろん車体のマス集中化効果も見込んでおり、4輪車で言う所のミッドシップ
構造に似ているかも知れません。
リアレール骨格も変更している事から 合わせた形状でのインナーフェンダーも
ワンオフする必要があり、アルミA5052板材からカットして曲げたものを
フレームにフィッティング。
もちろんボルト数点留めにするので、この後マウントステーもワンオフします。
インナーフェンダーのマウントステーが出来るまでの間、アルミシートレールの
取り付け部を溶接しておきましょう。
簡単な治具を挟んで左右を平行に・・・ ここもきちんと精度を出しておきます。
来ました 来ました~!
RCMご用達、TOMO-FRP製のMK-Ⅱタイプ FRPシングルシートです!
着座部分の後ろ、横に張り出してる形状がレーシングマシンらしいフォルムで
近年のレーシングマシンを見ると よくわかりますが、ここの形状が張り出して
いる方が加速時や体重移動する際に下半身に負担が掛からず ポジションが楽 ♪
スタイリッシュな形状を求めていた訳ではなく、ちゃんとバイクの走らせ方を
理解してる職人が機能を持たせ 意味ある形状で造ったシングルシートなんです。
早速そのシングルシートを取り付けるべく、必要な部品をワンオフして行きます。
まずはシートの着座部、ファイバーの下に入る主要部の枠を7N01角パイプを
繋いで台形状のテーブル型としたレールを製作。
更に関連したプレートなどの部品も切り出し、シート下に挿入して具合を見ます。
軽くて強い、かつ 精度も良くて整備性にも優れたものにしたいですから、ここは
慎重に確認しながら進めて行きます。
上が決まれば、下も決められる・・・
サイドカバーの輪郭とフレーム側のラインをしっかり合わせ、上下同時進行で
マウント系を測定・採寸。
それらスモールステー類を全て総図面化し、出来上がったら現物合わせで溶接。
こうしてRCMー566 MK-Ⅱのフレームが、完成しました!
いやぁ~・・・ このクラスの加工は やっぱり時間が掛かりますねぇ~ (;^_^A
どうです・・・ こんなに沢山のステーを位置決めして溶接したんですよ・・・
どれも皆コンパクトながらも、単体強度を確保する為に コの字型で造ってあって
曲がりや捻じれに強い構造・・・
当然 気持ちいい位ボルトオンで、パーツが取り付け出来る精度に仕上がってます。
迫力のリアビュー・・・
まさに【造り込み】されたスペシャルフレーム! ってオーラを醸し出している
そんな雰囲気を感じさせますな (^ ^)
ここまでいつもより時間が掛かりましたが、無事パウダーコート工程へ旅立ち。
そして・・・
美しくパウダーコーティングされたフレームが、戻って参りましたよーっ!!
さぁ、それでもまだ ここから大仕事がある RCMー566・・・
シングルシート仕様車は造り込みの醍醐味と存在感はどのマシンより凄いですが
造り手側にとっては ひたすらシンドイすね・・・ (;^_^A
Y・Wさ~ん!
もう少ししたら、中村自筆ですが 外装ペイントのデザイン画を送りますので
しばしお待ち下さいね~!