こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
昨年の秋より多数オーダーを頂いたRCMが徐々に完成して 納車が毎週のように
次々と行われています・・・
いわゆる ”納車ラッシュ” が起こっているんですが、これがまた ただ渡すだけと
言う行為ではなく、その前のロードテストや書類の準備など 結構な量の仕事が
ありまして、実はてんやわんやなんです・・・ (^ ^;)
そんな訳で、ブログも完全 3~4日に1回ペースに・・・
とまぁ 言い訳したところで・・・ ( ̄▽ ̄;)
ここ最近の納車ラッシュの中で また1台納車されたRCMをご紹介しましょう。
北海道在住のH・Yさん・・・
既にRCMー399 Z-1を所有されてる方なんですが、2台目となるRCMを
オーダーされまして、それが何とまたZ-1・・・
そんな2台目のRCM Z-1が完成しました。
ご紹介します。
RCMー547 Z-1です。
基本コンセプトはスポーツバイクとしての性能を最大限に昇華させる事で、となると
当然、最新のハイスペックラジアルタイヤを履かせる事は絶対条件になりますから
前後17インチホイールのローリングシャシーで製作されました。
エンジンは近年メニュー追加された 新しいパーツを積極採用しているスペック・・・
H・Yさんはトロコイドローター式オイルポンプも 最初から即答でご希望されており
私達からのアナウンスをリアルタイムで受け止めておりました。
シリンダーライナーも入れ替えるのに予算アップに繋がってしまうんですが、同時に
ピストンサイズを選べる自由度も上がると言う解釈から、迷わず決定。
本当に良いエンジンにするべく事前に学習をされており、そこは本当にすごいなと
感銘したほどでした。
カットダイナモカバーで一目稜線、PAMS製ジェネレーターコンバージョンKITも
取り入れ、充電系への安定性にも配慮・・・
パワー&トルク共に充実し、加えて北海道という距離を延ばすシチュエーションの中で
今所有されてる RCM-399と比較できる様な、そんなエンジンになったと思います。
そんなエンジンフィールを活かすための足回りは・・・
いつもの逸品・・・ 威厳と風格を感じるビジュアルは世界最高峰メーカーならではの
RCM推奨パーツで構成。
OHLINSサス・O・Zレーシングホイール・Bremboキャリパーの3種神器で
最上級の足回りを与えています。
レングス525mmと、わずかに長さを加えたトラクション重視のSCULPTURE製
スイングアームには 削り出しブロックピース+7N01リブ付き角パイプで繋ぎ合わせた
スタビライザーを装備。
5.50リムに履かせたリアタイヤは180サイズで、慣らし走行が必要な納車時にこそ
ベーシックな銘柄を装備しておりますが、180であれば 今後タイヤは選び放題ですから
次回からは最新性能のラジアルタイヤを試して頂きたいと思います。
車体中央からスプロケットの取り付け面であるドライブチェーンのラインは、ノーマルの
85mmから108mmへと 23mmオフセット・・・
これにより180幅のリアタイヤ、サイドウォールにドライブチェーンが干渉する事なく
リアホイールをセンターにしっかり設定。
更にナロータイプのドライブチェーン EK530RCMを採用する事で、早期摩耗して
しまう520サイズのジュラルミンスプロケを使用せずに 530を使用する事ができて
消耗品の交換サイクルにも配慮した構造としております。
左右ラジアルポンプマスターシリンダーは、こちらも定評あるBrembo製を採用し
RCSマスターシリンダーの鋳物質感にマッチングさせた削り出しのミラーホルダーは
サンクチュアリーメカブランドの新作パーツ・・・
リザーバータンク&ステーのKITも、もう今では定番のメカブランドオリジナルです。
この辺りは定番の仕様ですが、定量化されたパーツやメニューと言うのは 言い換えれば
安定した仕様になるので、安心できる構造とも言えるんです。
今他にも何台かのRCM Z-1が製作されておりますが、ふと気付けばZ-1も
海外にもう殆どなく、車両価格もどんどん値上がりしていて驚きました・・・
MK-Ⅱに続き、もうZ-1も入手できなくなっているのは間違いありません。
こうなるとZ1-Rも、もはや時間の問題なんでしょうねぇ・・・ (-_-;)
それでも、RCM USAの現地スタッフ達が頑張って見つけてくれているので
今でも年に数台は何とか買えてますが、果たしてこれがあと何年続くのか・・・
ぶっちゃけ本音を言えば・・・
かなり絶望してるんです。
残された時間は少ないかも知れない・・・
でも、オーナーさんの情熱と自分達の努力で まだ数年は造り続けられるはず。
今はただ 造れる限り造り続ける・・・ としか 言えません。
このRCMー547は、既に苫小牧港で受け取っておられる事でしょう (^^♪
H・Yさ~ん!
RCM-399とRCM-547・・・
北海道の最高のロードを2台のRCM Z‐1で乗り比べ、楽しんで下さいねー!!