こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
今年になってから新たなパーツ開発にかなりの時間を取られており、複数社との
打ち合せや組み付け後のテストライドに相当な時間を費やしております。
テストライドはもちろんZレーサー3号機で行われており、ライダー國川浩道の
超容赦ない高負荷走行によるもの
よくこの走りで壊れないよなと、逆に感心して見てるんですけどね (;^_^A
また、同時進行でストリートでもテストは進めており、現時点では大いに成果も
得られているんですけど、地道な工程が故に 真面目に大変なんです。
と、
もちろん本当の事なんですが
ブログ更新できない言い訳でした
今回も【まだご紹介できてないRCMシリーズ】の内の1台をお見せしましょう!
宮城県在住 M・Oさんからご依頼を頂いた、RCM-603 MK-Ⅱです!
この状態で車両を持ち込みされた、M・Oさん・・・
遠く宮城県より自ら運んで来られたのは、RCMとして製作し直すのが目的で
既にカスタムも多く施されてはおりますが、より走る、より高品質な仕上がりの
マシンに新生させたいと思います。
お持ち込み車両をベースにRCMを製作するのは 基本大歓迎なんですが、先ずは
何と言っても車両の状態をチェックしてみないと何とも言えません・・・
一つひとつ順を追って、パーツのコンディションや取り付けの状態など確認しつつ
分解して行きます。
配線の取り回しや収束の仕方、各種リレーやボックスユニットの固定のされ方など
だいぶ ”やっつけ感” が見られました・・・
フレーム補強も施されておりましたが、メインチューブ3本の管真で繋げられており
タンク裏側に強く干渉していました。
ここの補強は管真ではなく、少しだけ下にオフセットさせて溶接するのが有効なので
一端補強を切除し、新たに材料を造り直して溶接し直す事になるでしょう。
「フレームのレーザー測定&修正も行われていないのでは?」と言う見解になり
馴染みのフレーム修正担当者と打ち合わせ・・・
長くフレーム修正一本でやって来て、その ”見る目” と ”勘” で判断する限りでは
間違いなく測定と修正が必要な個体であろうと判断・・・
そうなると最も厄介なのが今現在施されている補強で、これを全て切除しないと
修正ができません。
フレーム補強が入ってるフレームは ストレッチ修正する際に補強が影響してしまい
ノーマルフレーム時代に転倒等から変形した部位をそこだけ直すと言うのが出来ず
補強が効いた周辺まで引っ張られて、わずかではありますが また違う形状で直って
しまうので、正しく戻すには補強を剥さないとならないんです。
もちろん、補強する前に測定&ストレッチしてれば そんな事にはならないんですが
そこを省いた車両も多く、今回もその例に従ったケースになりました。
修正を行うにあたり、とりあえず補強が離れてさえいれば大丈夫なので、ズバッと
雑に切ってしまい、修正が終わってから丁寧に切除する事となりました。
暫くして、いきなり変貌した画像になっちゃいましたが、フレーム補強を全箇所
新規にやり直し パウダーコートまで終わったフレームが完成!
これより前後足回りを組み付けて、車体を立ち上げます。
RCMとして一から造り込みをしていますから、もちろん ”魂の注入” も・・・
シリアルナンバー RCM-603のプレートを打ち付けました。
今回、唯一使い回したのがハンドルバーで、元々取り付けていたハンドルバーの
ポジションが気に入っているとの事で再使用する事に・・・
ハンドルバーに追加されたクロスバーだけはRCMらしさに欠けるとの判断から
撮影時だけ一時的に外させて頂きますが、ご本人が気に入っているパーツなので
納車時には戻す予定です。
これまた急ピッチな展開で申し訳ありません <(_ _)>
とにかく画像の取り損ねが多くて本当に心苦しいのですが、無事エンジンが完成し
フレーム搭載されました。
今回のエンジンは、以前とは比べ物にならないほど調子が良いはず・・・
最後にしっかりロードテストして仕上げますので、楽しみにしていて下さいね (^^)v
ここまで来ると加速的に進み出すと言うもの・・・
このペースなら4月上旬にはお渡し出来る状態になりそうですが、あとは春の時期
特有の長雨だけですねぇ
さすがに雨天時にロードテストは出来ませんから、納車の時期が早いか遅れるかは
天候によりきりかと・・・。
M・Oさ~ん!
東北でも そろそろ春の訪れを感じている事かと思います。
ベストシーズンに間に合うよう頑張っておりますので、よろしくお願いしますね!