こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
大阪府在住 M・Hさんの RCM-531 Z-1が、先日完成を致しました。
ご紹介しましょう。
RCM-531 Z‐1です。
オーナーのM・Hさんは、今年の春先にイギリスへと輸出されたTonyの
RCM-513 Z‐1をモチーフに、一部を自分好みの仕様に変更して この
マシンをオーダーされています。
既にZ‐1もだいぶ入手が厳しくなっており、RCMクラフトマンシップでの
製作販売とて今後はもう難しい状況・・・
手が届かなくなってしまう前にと このRCMー531を製作するに至りました。
前後17インチホイールで採用されたホイールは、イタリア マルケジーニ製。
O・Zレーシング同様 世界選手権で使用されている老舗メーカー製品なのは
皆さんもよくご存知な事でしょう。
以前にもお話しましたが、RCMに採用しているホイールは選手権で活躍して
いるメーカーのものだけと定義しています・・・
具体的に言えば O・Zレーシングはもちろん、今回のマルケジーニ、そして
MF〇の3社こそが 世界選手権で履かれている唯一のメーカーであり、この
3社製ホイールのどれかであればRCMの足回りに相応しいと考えています。
高価なホイールですが、最高峰と唄う以上は妥協したパーツ選択はしたくない。
これがRCMの基本方針ですから メーカー選びはとても大事な事・・・
ましてやホイールは 実はメーカー次第で相当な性能差が出てしまう所ですから
尚更素性がよくわからないメーカーのホイールは なるべく避けると言う姿勢で
お勧めしているんです。
ちなみにブレーキやサスペンションも同じ定義で、その基準は世界中で多くの
ライダーやコンストラクター達に如何に認められ使用されているか・・・
ホイールも含めて足回りの重要部品に関しては 第3者の評価こそがメーカーの
実力を表していると思います。
17インチホイール化イコール、リア180サイズのワイドタイヤと言う図式。
ドライブチェーンの通過軌道はノーマルの設定ですと、当然タイヤ左サイドに
食い込む形となってしまうのでチェーンを23mm外へオフセットさせ、リア
スプロケットの位置もそれと同じ位置に設定してあげれば タイヤをかわしつつ
ドライブチェーンも車体に対して真っ直ぐに出来る・・・
車体センター(ホイールのセンターでもある)から108mmに設定するのが
セオリーですね。
火の玉カラーのペイントは、オーナー M・Hさんからのリクエスト・・・
キャンディで深みを付けた火の玉は今やRCMを代表するイメージカラーに
なりました。
キャブレターのトップキャップのみヨシムラMJNの結晶赤を配してますが
それ以外はオールブラックで統一しており、シックに纏められたセンスが
都会的とも言える、そんな高級感を感じますね! (^_-)-☆
これからM・Fさんにより距離を刻んで行くメーターは、カワサキ純正品を
専門業者さんにリビルドして頂いたもの・・・
デジタルテンプメーターに表示される油温は トロコイドローターを採用した
ハイプレッシャーオイルポンプの採用により、常に安定した数値を表示して
くれる事でしょう・・・
自然な焼け色が浮き出したナイトロレーシング製のトップカテゴリーマフラー
ウェルドクラフト3Dチタンエキゾーストにリアルさが加わり、迫力を増して
存在感が強調されました。
オイルクーラーKITも完全に定着した ナイトロレーシング製の対策品です。
それにしても このZ‐1のエンジン・・・
45年も経過したエンジンには見えませんが 列記とした45年もの・・・ (^^;
そう考えると、やはり空冷Zは 本当に旧いバイクになったんだなと感じますね。
45年もの年月が経過しようとも、空冷Zは今も尚 現役のスポーツバイク!
ノーマルよりも格段にパワフルである事や キビキビと元気に走れる事などを
追求しました。
旧車のZだからと言って 遅い、弱い、かわいそうなどと言ったレッテルを
貼られたくない・・・
だからRCMはスポーツバイクとしてのエッセンスに磨きをかけ続けて来た。
その性能をM・Hさんには、是非とも体感して頂きたいです・・・
M・Hさ~ん!
RCM-531 Z‐1・・・ いつでも準備 OKですからね~っ! (^^)/