こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
毎日 暑いっスすね~・・・
暑い・・・ そして相変わらずのコロナ・・・
報道も連日、暑い・コロナ・暑い・コロナ・暑い・コロナ・暑い・コロナ・・・
くそーっ! (ジャックバウアー風)
嫌な日々続きで気持ちも辛くなると言うものですが、そんな中でも楽しみの一つと
して マイRCMの進行を見て頂けるなら ブログの書き甲斐もあると言うもの。
少し前に新規でオーダーを頂いたRCMで まだご紹介を始められていないのが
結構な台数ありまして、それらも近日中にスタートさせる所存です・・・
しばしっ! しばしお待ちを! (;^ω^)/
さて本題・・・ こちらもさぞかし熱かった事であろう1台です。
高速走行中に原因不明の出火から、何と炎上してしまったT・Oさんの奥さんが
所有していたZ1‐RⅡ・・・
RCM-515 MK-Ⅱのオーナーである福岡県在住T・Oさんから、先に息子さん
専用機として RCM-535 Z-1をオーダー頂いてましたが、奥さんのマシンを
何とか復活させたいと、奥さん専用機 RCM-545 Z1-RⅡとして3台目となる
RCMを同時進行で承りました。
ちなみに息子さんのマシンよりも、奥さんのマシンの方を先に納車ご希望でして
そんな絡みから急ピッチにて進行中・・・
マシン製作が急ピッチ進行してるから、ブログも急ピッチ!
これでも一応・・・ (;^ ^A
奥さん専用機!RCM-545(その3)です!
錆で真っ茶っ茶だったミッション部品が サンクチュアリーレッドイーグル店から
戻って来ました・・・
レッドイーグルの裕也に無理言って急いでやって貰ったんですが、ガンコートや
セラコートの依頼が毎日の様に入って来るらしく、そんな最中に我がまま言って
裕也にはホント 申し訳ないと思っちょります・・・ (^^;)
今回レッドイーグルで施工して貰ったのは、ウェットブラスト処理・・・
サンドブラストでは表層を削りすぎる為、最小値で仕上がるウェットブラストで
錆を処理して貰ったんです。
オイル漬けになって戻って来たミッションパーツは 生まれ変わった様相でした ♪
一方では焼けたフレームを、先ずはレーザーで各部を測定。
焼けた事からの熱による変形を気にしているのではなく、元々曲がっていたのでは
ないかと言う観点から、今回良い機会なので測定しておこうとなりまして・・・
レーザーポインターが示す位置を見ればわかる通り、ステアリングヘッドが左に
結構大きく振れていました。
これだけ振れていると、真っ直ぐ走っている時でも常にフロントタイヤの右側が
路面と接している状態・・・
もっと極端に言えば、真っ直ぐ走っていてもフロントだけ少し右にバンクさせた
状態でタイヤを使ってる、前後輪 互い違いってやつ。
空冷Z系のフレームは測定すると、実は10台中 9台が曲がっているほど・・・
ほとんどが曲がったり捻じれたりしてるので 過去に測定歴のない車両の場合では
なるべくこの作業をお勧めしています。
ちなみにフレーム補強を施してからだと フレームが修正が出来ない事を、ご存知
ない方が意外にも多い・・・
一度補強してしまうとフレーム自体は本当に硬くなっているし、補強した周囲は
動かなくなってしまうので その周辺ストレッチが出来なくなってしまうんです。
ストレッチで気持ちよく ヘッドパイプがセンターに戻りました・・・
ステアリングヘッド角以外にも エンジンセンターやシートレール等も寄れており
そこもキッチリ修正しています。
この測定&修正を行う為にも すでに溶接されていたフレーム補強を全て切除する
必要性があったんですが、フレーム補強の切除は 実はとてもしんどい作業なので
もしもこれから補強しようと計画されてるのでしたら この測定&修正を先にして
おいた方が良いと思います・・・
実際、後からになると ホント大変なんですわ・・・ ( ̄▽ ̄;)
ちなみにRCMでは、必ずこのフレーム測定&修正を必須項目として行っており
そこからフレーム補強に入るのが 絶対条件のセオリーとなっております。
ここまでで もうタップリ作業した感があり、早々に再補強を着手したい所では
ありましたが、焼けた粉黛塗装を剥離する必要があって 先ずは研磨から・・・
剥離して見ると、やはり素材自体の状態は悪くありません・・・ ♪
Z1‐RⅡはもう よっぽど運が良くない限り RCMのベース車両を仕入れる事は
出来ないでしょうから、このフレームが使えたのは大きい。
T・Oさんから「新しくZ1‐RⅡを用意してくれる」と もしも頼まれていたら
今となっては とんでもない高額になってしまったでしょうし、しかもいつまで
経っても車両が見つからないなんて状況が続いたでしょうから、このフレームが
生きていて本当に良かったと思いましたね (^^)
STKM13C & SS400材から サンクチュアリーオリジナルのフレーム補強
ステージⅡの補強部材を作成・・・
肉厚は薄いもので1.6mm、厚いものでも2mmですが、2mmよりも厚みがある
材料は基本 使いません。
ノーマルフレームの材質は 特殊鋼でも合金鋼でも何でもない、普通の鉄・・・
そこに相性良く溶接する為、溶接定着性の良いSTKC13CやSS400を
用いているんです。
とにかく強ければ、硬ければ良いと言う考え方ではなく・・・ そうではなく
耐破断性・靭性を伴った バランス良い剛性のフレーム補強こそが最良でしょう。
T・Oさん自ら作業した?と 言ってた記憶があるんですが、上だけ施してあった
ドライブチェーンライン軌道確保のインライン処理も、下までバッチリ!・・・
画像を撮り損ねましたが、リアサスレイダウンも左右均等に キッチリ高い精度で
やり直ししておきましたよ (^_-)-☆
やり直しておきました (^_-)-☆ なんて・・・ さも気楽に言ってますが
いや~ やっぱり今回のフレームは ひと手間どころか二手間、三手間と言った
感じの工程でした・・・
出来上がったフレームはこの後 パウダーコーティングへと無事送られています。
きれいに戻ったミッションも ベアリングやスナップリングと言った消耗部品を
交換し、アッセンブリでケースにセット・・・
この後はもちろん、インプット&アウトプットのギヤ配置シム調整を行います。
クランクシャフトだけは Z1‐RⅡ&MK‐Ⅱ系の中古を用意して組み込みました。
フレームが戻って来るまでに エンジンを完成させておきたい所です!
T・Oさん! & 奥さ~ん!
このRCM-545は、9月末までに完成見通しの超ハイペースで進んでます!
奥さんの方の完成が見え始めたら息子さんのRCM-535もお見せしますので
そちらも是非! 楽しみにしていて下さいねーっ! (^^)/