こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
ブログ更新のペースが遅れて来ました・・・
二日に1回はと決めて頑張って来ましたが、ここ数か月間のRCMオーダー数に
加えて 一般作業も山積しており、相当テンパってます・・・ ( ̄▽ ̄;)
自分も工場の業務量が増えた事からブログを書く時間が犠牲になっておりまして
しばらくの間 3~4日に一回のペースになるかも知れません。
ご紹介しなくちゃならないRCMが山ほどあるので、あきらめずに頑張りますが
「今日も更新されてないなぁ・・・」と言う時は「あぁ、パンクしてんだな」と
思って下さいね・・・ (;^ ^A
さて!
つい先日行われたスタジオ撮影の続き、第2弾をご紹介したいと思います。
沖縄在住 M・Hさんの1台目の愛機 RCM-265 KZ1000MK-Ⅱに続き
2台目となるこのマシン・・・
完成致しました。
RCM-528 ZRX1200です。
ZRX1100&1200のRCMは DAEGも含めて、これまでも何台か
製作されて来ましたが、このRCM-528は オーナーと本店スタッフ達が
熱意を持って製作に臨んだ1台・・・
機内外共に新たなZRXのRCMとして、存在感の高いマシンに仕上がって
いると感じています。
沖縄から送られて来たZRXは、元々ある程度カスタムされた中古車・・・
程度はそれほど悪くなかったですが、ボルトオン中心のDIY的カスタムの
状態であった事から「では本格的なカスタムマシンを目指しましょう!」と
意気投合・・・
まずはエンジンを全分解し、フルガンコートコースで耐熱塗装し直しました。
6速ミッションのコンバートが施され、メッキシリンダーにはZZ-R1200の
カワサキ純正ピストンを組み込み、ハイコンプレッション化・・・
RCMコンセプトパルスカバーには SPORTS PACKAGE TYPE-Rの
堂々エンブレムが収まり、このZRXがRCMである事を主張しております。
またナイトロレーシング製の最高峰エキゾースト ウェルドクラフト3Dチタンに
ヨシムラミクニ製 TMR-MJN DSFキャブレターをマッチングさせる事から
出力アップしたエンジン冷却対策には、同じくナイトロレーシング製のZRX用
ワイドラジエータ&ハイマウントオイルクーラーKITをチョイス・・・
まずはエンジンありきのセオリーを 忠実に守った仕様として製作が進みました。
レオパルドさんのシングルシートは、とても精度の良いファイバー製品でした。
それでも今回 RCMとして製作していますから、シートベースの輪郭ラインを
樹脂成型してオリジナルの形状に・・・
また付属されていたステーKITも全く問題ないものでしたが、RCMとして
いくつか凝ったブラケットをワンオフ・・・
残念ながらシートが外された画像がありませんが、”真の造りは細部に宿る” の
RCMのスローガンに則った造り込みを施しています。
足回りはもちろん、世界一を誇る 最高峰メーカーの逸品のみで構成・・・
OHLINS倒立フォーク2IFF5210を用いた、倒立ExMパッケージに
Moto-GP・Moto-2&3や、ワールドスーパーバイクレースで採用率ナンバー1の
レーシングホイールシェア世界一、O・Zレーシングホイールの組み合わせ。
キャリパーは今となっては設計が旧い アキシャルマウントキャリパーを卒業し
Brembo製のCNCラジアルマウント、GP4-RXキャリパーを採用。
前後ディスクローターには、日本が誇るSUNSTAR社製の最上級グレード品
ワークスエキスパンドの ”RCMコンセプトバージョン” を装備・・・
とにかく妥協なき、トップカテゴリーのメーカーアイテムだけで構成しました。
SCULPTURE製スイングアームには ブロックピーススタビライザーを
追加溶接して 高剛性化&ビジュアルアップを図り、その後ブラックコート・・・
ドライブチェーンはZ系やNinja同様、エヌマチェーンさんから発売されて
いるナロータイプ ”EK530RCM” に交換してあります。
ZRXベースで RCMを造る・・・
一見簡単そうに思えるかも知れませんが ”造り込みの違い” を掲げるRCMにおいて
何をどうすべきか・・・ 実はそんなテーマにも直面しました。
空冷Z系やNinjaに見られる 全体バランスを大きく変更する訳でもない・・・
どうすれば RCMを冠するに相応しいマシンに出来るのか・・・
色々考察しましたが 答えは難しいものではなく、あくまで今まで通りで・・・
とにかく繊細で精度の高い仕事、丹念な造り込みに徹すると言うスタイルで良しと
結論付け出来ました。
カーボンメーターパネルもキャドで図面作成し、プレートを単品製作したもの。
STACK製のメーターを3連配置して、シフトインジケーターも装備・・・
お気づきな方もいると思いますが、アッパーカウルはDAEG用になってます。
私個人の見解ですが、実はこの画像の中で あるパーツに注目しておりまして
そのパーツと言うのが・・・
このハンドルバーなんです。
【RCMコンセプトハンドルバー】の名称で、この春 発売になる予定の製品。
私達サンクチュアリーや 母体であるNOBLESTが製作したものではなく
ご存知デイトナさんが、デイトナ製品としてラインナップ予定のもの・・・
「RCMに使うハンドルバーで こんな物があったらな・・・」と言う要望に
応えてくれたハンドルバーなんです。
いずれデイトナさんから発表があるかと思いますので、その高機能な詳しい
スペックは是非 楽しみにしていて下さいね (^^)/
Z900RSのRCMも現在製作が進んでますが、今回のZRX1200も
含めて 空冷Zにはない世界観があり、Ninja系で培っていたノウハウが
意外にも応用できる・・・ そんな実感があり、そして私達製作サイド側も
大いに興味深く充実して対峙できた・・・ そんなRCMだったと思います。
RCM-528 ZRX1200。
如何に力が入ったマシンだったとは言え、製作期間1年以上はいかんです・・・
1年以上も待ってくれた、沖縄のオーナー M・Hさんに感謝 ♪
同時になぜ1年以上も掛かったのか・・・ 反省すべき点ですね・・・ (-_-;)
まだこの後 ロードテストやらキャブセッティングやらがあって、納車はすぐでは
ないですが・・・
沖縄のM・Hさ~ん!
RCMオーナーズクラブROCのイベントに合わせて 納車すると言う計画は
残念ながらコロナ過で実現出来ませんでしたが、コロナが終息した際には また
沖縄のイベントに出向きますので、そちらでお会いしましょうね~! (^_-)-☆