こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
少し前に沖縄へ戻った M・HさんのRCM-265 MK-Ⅱ・・・
江戸川区時代に製作された旧いシリアルのRCMだった為、性能が大きく改善
された今のパーツや技法を駆使して 大幅リメイクを施したのが昨年の事・・・
その後ぶじ那覇へと到着し、オーナー M・Hさんから「楽しく乗ってるよ」と
連絡来たのが 数ヵ月前の事なんですが・・・
しばらくして近所にあるBAS柏デポから「沖縄から車両が来ましたよ!」と
連絡が入り、早速引き上げて来たマシンが1台・・・
M・Hさんがもう1台 所有していたマシン、ZRX1200です! (^^)/
実は M・Hさん、RCM-265 MK-Ⅱのリメイクが終わったら 次はZRXの
方をRCMにしたい!と、前々から仰っておりました。
ZRXでのRCMはサンクチュアリーでも超少数派となりますから、自分達も
「今ZRXでRCMを製作したら どんなマシンになるかね~ ♪ (^^) 」 なんて
興味津々でバイクが来るのを待っていたんです!
この今の状態からRCMになるとどうなるのか、ぜひ期待して頂きたいですね!
まずは現状、バイクの状態がどんなものなのかを把握できないと、見積もりが
正確に出せないので、とにかく全分解・・・
分解しつつ「これは」と言った部分を見つけて行くので、ただ単に分解すれば
良いと言った作業ではなく、意外に注意力が求められるもの。
そして・・・
ちょっと目を離したら またやられました・・・
画像撮るから声かけろよって言ってんのに (^^;)
既にシリンダーヘッドが外されてますが、特にエンジンは分解して見ないと
全く予測ができないので、ここも各部を注意して見ながら全分解します。
メッキシリンダーに挿入されたノーマルピストン・・・
状態は悪くないですが、今回は少しだけ圧縮を上げてやりたいと計画してます。
バルブ回りを全て分解し、単体になったシリンダーヘッド・・・
軽く洗浄してますが これからガンコート工程へと送られる為、そこで同時に
ウェットブラスト処理を行いますので、カーボンはきれいに取り除かれます。
圧入されたベアリングなども含めて 完全単体になったクランクケース・・・
シリンダーやシリンダーヘッドなど、今回エンジンは全てガンコートを施し
戻って来てから精密内燃機加工へと移行・・・
地味で長~い旅路の 始まりです。
クランクシャフトはメイン&コンロッド大端部の直系を精密測定し 使用限度値を
越えていなかった事から このクランクシャフトを再使用する事に。
この手の一体式クランクは測定するとわずかに曲がっている個体もあり 曲がりが
見られた場合はそれを修正・・・
その後ジャーナルラッピングを施して ダイナミックバランスを取ってあげれば
なかなか良いクランクになる。
空冷Zに限らず クランクシャフトのコンディションはエンジンのフィーリングに
ものすごく大きく影響が出ますので、ここはキッチリ行っておきたいと思います。
「シングルシートで!」と言うのが、M・Hさんからのリクエストでしたので
どこのものが良いのか・・・
そう言やスピードショップイトウのアキオが 筑波TOTで走らせたレーサーに
シングルシート付けてたな~・・・ と 思い出し、早速アキオにTEL。
レオパルドさんと言うメーカーだと教えて貰い、早速取り寄せしました (^^)v
沖縄のお土産が M・Hさんから送られて来ました!
M・Hさ~ん! いつもありがとうございます~ (^^)/
今回製作するZRX1200は シリアルナンバー RCM-528に決定!
完成目標は今年の秋で、どんなマシンへと変貌するのか・・・
こりゃ~ 中村も、横からうるさく口出したいと思いますっ!(笑)