こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
激務が続く ここサンクチュアリー本店ですが、とにかく一つひとつを着実に
こなして行くしか道はありません・・・
要領よくサッサと済ませられる様な仕事ではないので、仕方がないんですが
どの車両もクォリティーを落とさず、納得いく仕上がりを目指すと 得てして
どうにも予定してた納期がズレ込むものでして・・・ ( ̄▽ ̄;)
今回ご紹介する車両は 昨年後半から始まったRCMオーダーラッシュの内の
1台で「何とかGW前に納車を!」と、ご希望のマシン・・・
京都府在住 M・Hさんの、RCMー556 Z-1です!
フレームのレーザー測定とストレッチを終えたフレームに、サンクチュアリー
オリジナルのフレーム補強 STAGE-Ⅱを施工。
アクロバティックな姿勢で溶接をしているのは”真フレーマー”の佐々木メカで
ドライブチェーンラインのオフセット化に伴って必要となるインライン処理も
同時に進行中・・・
フレームやスイングアームの溶接加工と言うのは、想像以上にシビアなもので
溶接後の冷間収縮による歪みや縮みは 普通起こってあたり前と言うもの・・・
故に、サンクチュアリーでは複数種類の加工専用治具を用いて溶接しており
この治具無しではまず、キッチリした高精度の仕事は出来ないと言い切れます。
Z-1やZ900など前期モデルである丸Z系は ダウンチューブが単管構造な為
ヘッドパイプロアー、いわゆるアゴ下部にパイプで補強を入れるのが 最も重要な
補強になります・・・
ちなみにここをやたらガチガチに硬くすると、今度はステムベアリングレースを
圧入してるヘッドパイプそのものが変形し出す傾向にありますから、あくまでも
剛性のバランスが大切・・・
何でもかんでも「これでもか!」と強くしてしまうと、意外にも悪さをするんで
靭性を持った強さを求めるのがセオリーだと言えるんです。
続いてはご存知、リアサスレイダウン専用治具を装着・・・
この治具 実は結構な重さでして、取り付けるだけで「よっこいしょー!」と
言った感じなんですが、中村も大昔にこの治具を取り付けてる時に うっかり
片方がクルーン!っと回ってしまって、足に直撃した事があります。
家帰って見たら青タンでしたね・・・ (;^_^A
何か 金属加工室の溶接機が2機共あかないらしく、追い出されて来たようで
一般作業場にある3機目の溶接機でレイダウンブッシュを溶接してました。
今混み合ってますからねぇ・・・ 機械も取り合い?・・・ (^^;)
まぁでも、この手の加工は 絶対に治具無しだと精度が出ませんから、やはり
どんなに忙しくてもとにかく治具を用いる・・・
正に、これに尽きると言えるでしょう。
オリジナルフレーム補強STAGE-Ⅱ、リアサスワイドレイダウン加工 そして
ドライブチェーンラインオフセット対応インライン処理と、全てのメニューが
施工完了・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。
やり残しはないよなと、見ている様です。
間違いないです ( ˘ω˘ )/
しばらくしてフレームが、パウダーコートされて戻って参りました!
さぁ! 何せ時間が無いですから、ためらわずに進めて行きましょう!
フレームのネジ穴と言うネジ穴 全てにタップを通したら、恒例の儀式へ
このZ-1が真のRCMである事の証明として・・・
RCMの”魂” シリアルナンバーを打ち付けました。
他には2つと存在する事ない そのシリアルナンバーは RCMー556・・・
世界に一つだけの、M・Hさんのマシンだけに与えられた称号でもあります。
ちなみに全く同じデザインのシリアルナンバーが刻印されたキーホルダーも
納車時にお渡してますので、両方合わせて大切にして頂ければと思います ♪
OHLINSフォークはもちろん、NOBLESTのエクスモードパッケージで
この時点でまだタイヤが決まっていなかったとの事から とりあえず転がし用の
純正フロントホイールを仮組みしていました。
タイヤもそうですが、ここ最近・・・ とにかく色んなメーカーさんのパーツが
やたら欠品していて、注文が少しでも遅いと とんでもない納期になりがち・・・
何となく、いつもヒヤヒヤしてますわ・・・ (;^ ^A
SCULPTURE17インチホイール専用スイングアームは、ありました~!
いや~~~・・・ これがあったのは 嬉しいですねぇ~! (^^)/
でも、自社の製品なのに あって嬉しいって・・・ 変すかね(苦笑)
自分的に何よりも嬉しいのは、今回ブログでお見せ出来た事です ♪
まだ新しいRCMを何十台もご紹介できてなくて、1台見せる事ができて何より!
何かちょっと ホッとしました・・・ ( ;∀;)
M・Hさ~ん!
今 飛ばしておりますよ~~~っ!!!
外装パーツの仕様やハンドルバーなど、近日ご決定頂けると助かります <(_ _)>