こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
神奈川県在住 K・Yさんの、RCMー546 MK-Ⅱが完成致しました。
ご紹介しましょう。
RCMー546 KZ1000MK-Ⅱです。
MK-Ⅱの、ここ1~2年での車両相場価格 値上がり方は尋常ではありません・・・
いわゆるベース車と呼ばれる 決して美車とは言えない個体でも、200万円以上の
値が付いており、それもすぐ売れてしまうと言う状況になっております。
そんな厳しい時代に突入しながらも、オーナーのK・Yさんから あきらめる事無く
製作のご依頼を頂き、晴れて実現果たしたRCMー546でした。
足回りは17インチホイール仕様で 現代の高水準なハイスペックラジアルタイヤを
装備できるシャシーに・・・
17インチタイヤは現行車両の企画サイズである事から 世界中のタイヤメーカーが
力を入れて開発しているサイズであり、必然的に高性能なタイヤが発出されやすい
環境にあるんです。
マッチョルックな極太リアビューは、コミックスのZを連想する迫力のサイズで
最初、納車時の段階こそ慣らし運転やら何やらありますから、オーソドックスな
銘柄を履かせていますが、次にタイヤ交換をする時は より先鋭的なハイスペック
ラジアルタイヤに変えて そのハンドリングを堪能して貰いたい・・・
タイヤこそは、オートバイを構成するパーツの中でも最も進化が著しいものだと
言う真実を是非とも実感して頂きたいんです。
そのための前後17インチホイール化ですからね (^^)/
製作が進む中、アップグレード追加されたラジアルポンプマスターシリンダーは
左右共に イタリアBrembo社製・・・
先々、ダートフリークさんからリリースされている ZETA RCMコンセプト
フライトレバーに変えたりするのも楽しみの一つと言えるでしょう ♪
ブコツながらも美しい溶接が目を引く、ナイトロレーシング製 ウェルドクラフト
3Dチタンマフラーは、RCMのマフラーの中でも最高峰のラインナップ・・・
こちらも製作途中で変更になったアップグレードのチョイスですが、先々簡単に
買い替えする様なパーツではないだけに、最初から気に入ったものを選択される
のは正解だと思います ( ˘ω˘ )
フルオーバーホールを施されたライフパッケージエンジンには、ナイトロのEX
プラスでヨシムラミクニ TMR-MJN デュアルスタックファンネルキャブレターを
組み合わせ、点火系もASウオタニSP-Ⅱに変更しました。
キャブレターも点火系も全てアップグレード追加されたメニューですが、これに
よるトルク&パワーフィーリングの向上は 体感できるレベルのもの・・・
RCMコンセプトポイントカバーが相応しいパッケージへと仕上がっております。
Brembo製 CNCブレーキキャリパー、OHLINS製のサスペンション、
そしてOZレーシングホイールと、おなじみロードレース世界選手権 Moto-GP
メーカーのアイテムは、これまた当然の選択・・・
サンクチュアリーの工場で加工される 造り込みはもちろんなんですが、個々の
パーツとて最高峰のメーカー品に拘るのは 世界一のトップメーカーだけにしか
ない性能と信頼性を手に入れたい訳で、それがRCMに相応しい逸品であると
考えているからなんです。
選手権アイテムに限らず、RCMに採用されるパーツは日本国内にもあります。
このデイトナさんからリリースされているRCMコンセプトCOZYシートも
よく皆さんにご紹介していますが、毎回スポンジ成型をしたり レザー張りを
したりを繰り返してると どうしても出来栄えに ”当り外れ” が出てしまう・・・
最初からビシッ!と同じものが造られているなら こんなに安定した事はないし
ましてや大手のデイトナさんとCOZYシートさんのコラボですから、製品も
大変優良なもの・・・
自分達サンクチュアリーの製品ではないんですが、本当にありがたい存在だと
心から感謝しているんです <(_ _)>
こうしてまた1台、世に輩出されたRCMのMK-Ⅱなんですが・・・
先日知人から聞かされた話なんですが、海外から入って来るコンテナの中に
もうZ系車両がほとんど入っていないとか・・・
世界的に枯渇しており、日本だけでなくアメリカやヨーロッパでもZ系人気が
上がっており、ますます厳しくなって行くのは必至な様です。
サンクチュアリー本店では、6~7年前から仕入れて在庫をしていた安価な
MK-Ⅱのベース車両が つい先日無くなってしまったものの、カリフォルニア
ロサンゼルスにあるRCM USAが 現地で収集してくれてるZ系車両もあり
その後も定期的に年間5~10台ほどは買えております・・・
時世がら 車両価格だけは以前より高くなってしまいますが、そうは言っても
今でも何とか180万円以下でご提供できていますので、まだ2~3年位は
造り続けられるかと考えています。
まさかこんな時代が来るとは、よもや予想もしていませんでしたが・・・
空冷Zは自分にとっても人生そのものと言える存在なので、寂しい限り・・・
今も尚 輝きを失わない、Z系車両達。
それもとびきりの運動性能を手に入れ、新車に近いコンディションのRCM。
だけど 「Z系RCMよ 永遠に」 なんて・・・
いつか語るハメになるんすかね~~~ (;^_^A
K・Yさ~ん!
本日検査登録が無事完了しましたので、来週には納車できるかと思いますよ~
カウントダウン、楽しみにお待ち下さいね ~! (^^♪