こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
ここ最近、台湾の翻訳付きものや ゼッケン39最後の挑戦など、更新するのが
大変なブログばかりで、今回ようやく普通のブログを書けてます。
今回ご紹介する車両は、2年ほど前にRCM-553 MK-Ⅱのオーダーを頂いた
大阪府在住のT・Yさんが、2台目の増車で新規にオーダーを頂いたRCM。
何故かここ数年、2台目のRCMを増車される同一のオーナーさんが増えており
中には3台目、4台目をなんて言う方が実際にいるほど・・・
最高台数は 現在製作が進むRCM-600のオーナーさんで、何と5台目という
とんでもない展開 ( ̄▽ ̄;)
複数台オーダーを頂けてるのは、RCMを高く評価してくれてる裏付けでもある
事でしょうから造り手冥利に尽きますが、ここ1~2年サンクチュアリー本店の
忙しさが尋常でなく、今度は製作時間に難あり・・・
そしてブログ更新も難あり・・・ (;^_^A
それではご紹介しましょう。
RCM-572 Ninjaスポーツパッケージ NewTYPE-Rです。
実は ここ1~2年で、数多くのメーカーがパーツ価格の値上げを断行しており
NewTYPE-Rの入り口となるモデル「スタートエディション」の価格も
値上げせざる得なかった状況が何回かありました。
また同時に、OHLINS正立フォークやブレンボフロントキャリパーなどの
モデルチェンジや、O・ZレーシングホイールPIEGAの取り扱い終了など
スタートエディションが使用してたパーツの一部に変更が起こったため、その
変更した仕様の ”新スタートエディション” を実際に製作し始めていたんです。
その車両のシリアルナンバーが ”572” と 少し遡ったナンバーになるのですが
T・Yさんから増車のご相談を頂いた時に製作時間の問題がネックとなった為
「それなら既に始めている新スタートエディションをベースにしたら早い!」と
判断し、シリアルナンバー572になった次第でした。
て言う事は・・・
またどこかで新スタートエディションを造らんとならないんですけどね (^_^;)
NewTYPE-R 最大の魅力は、ファイナルエディションのエンジンパーツを
多用したフルオーバーホールを施している点にあります。
Ninjaは初期のA1から始まり、その後のA7~A8あたりまでエンジンの
各部に対策が必要なのは もう皆さんもご存知な事でしょう。
充実し始めたのはA9~で、ファイナルエディションのエンジンが最も完成度が
高い仕様になっているんですけど、ファイナルは排気ガス規制が掛かった年式で
何かと縛りがある事から ”いいとこ取り”のA12~A14に人気が集中してます。
ところが、そのA12~A14の中古車相場価格が ここ数年で急上昇しており
空冷Zの如き、結構とんでもない価格帯になってしまった・・・
ならばと A9~A11あたりの中古車を探すと、距離は進んでるわエンジンの
塗装はハゲハゲだわと、いきなり程度が悪くなる。
だったら最初からエンジンを分解して、全てきっちりガンコート塗装を施し
ファイナルエディションエンジンの対策部品を組み込んだ上で、更に最も重要と
なる精密内燃機加工まで全て仕上げてしまった方が良い!と言う結論に至った。
これがNewTYPE-R誕生への道のりだったんです。
前後輪17インチホイール化の足回りは、旧TYPE-Rと変わらず同じですが
NewTYPE-Rの最初のスタートエディションがO・Zレーシングホイール
PIEGAだったのに対し、新TYPE-RではGASS RS-Aが標準装備に
なりました。
また、OHLINS正立フォークやブレンボフロントキャリパーも世代モデル
変更されており、新スタートエディションは結構さま変わりした感があります。
スイングアームにスタビライザーを追加溶接するのは、スタートエディションに
アップグレード追加されたメニューであり、ブラックへのコーティングも同様に
追加メニューの一つとなるのですが、いかんせん基準のスタートエディションが
どんな仕様なのか、今ホームページで見れる画像は最初期仕様の姿形ですから
どこかで新スタートエディションは造ってお見せしないとダメですね~ (;^_^A
ブレンボ製の左右ラジアルマスターシリンダーへの変更も、アップグレード。
最初のスタートエディションから大きく変わった部分は沢山ではないですが
それでも随分、印象が違うものです。
RCMシリアルナンバープレートは、NewTYPE-R専用のブラケットに
削り出しホルダーを介してトップブリッジ前に取り付けられます。
この辺りの装備はスタートエディションから装備されたものになりますね。
空冷Z系RCMと並んで今も高い人気を誇る、Ninja スポーツパッケージ
通称スポパケ TYPE-Rですが、NewTYPE-Rこそは その終着の仕様で
年間を通じ、常に問い合わせが絶えないRCMです。
NewTYPE-Rは電気系統も後期モデルのハーネス等に、洗いざらい全て
交換されており、エンジンだけでなく全てがリフレッシュされたコンプリート。
もうここまでやらないと、本当に状態良い個体に仕上げられない・・・
つまり、それだけNinjaも旧車になったんだと言う事に尽きるんでしょう。
ただ製作してる自分達としては、年々高騰する中古車相場価格や各メーカーの
パーツ値上げに相当苦戦してまして、今年もスタートエディションの車両価格を
見直す必要がありそうです。
なんか・・・
Ninjaも空冷Z系同様に、この先が見えなくなって来ましたね~ ( ̄▽ ̄;)
T・Yさ~ん!
大変お待たせしましたーっ!
RCM-553 MK-Ⅱ 空冷Zとの乗り比べ、楽しんで下さいね~!!