こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
RCMの完成納車よりも、新規のRCMオーダーの方が増えて行く日々・・・
猛烈な業務の増え方に、もはや閉口してるメカニック達と自分がおります (;^ ^A
(さすがにもう無理か?・・・)なんて思ったのは、自分 始めての事ですから。
もちろん 新規のRCM製作をお断りなんて致しませんので、ひたすら頑張ります!
今回も【まだご紹介できてないRCMシリーズ】の内の一台を、ご紹介しましょう。
大変お待たせしました <(_ _)>
大分県在住 H・Uさんの、RCM-640 Z-1です! (直しました (^^;)
オーナーのH・Uさんからは、既に1台目のRCMをオーダー頂いており納車済み。
今から1年半ほど前に製作されたRCM-591 MK-Ⅱが最初の1台目で、今回の
RCM-640 Z-1は増車 2台目のRCMになります。
MK-Ⅱより補強を必要とするZ-1は、補強の工程だけでもひと手間ふえる機種です。
具体的にはステムヘッドロアー部(通称アゴ下)と、左右ピボットの後部上側に入る
バーリングホール(めくり穴加工)ガセットモナカ合わせ補強が MK-Ⅱよりも多く
しかも、そこの材料すり合わせがシビアな事から意外に時間が掛かるもの。
フレーム補強材はお馴染み、STKM13Cのシームレス鋼管・・・
ドライブチェーンラインを大きくオフセットする事で避ける事が出来ない、左内側の
インライン処理も、この数年はアングル部材を量産して加工して来ました。
機械量産の方が形状や寸法が安定している為、精度高いインライン処理ができますし
何よりも何百台とインライン処理して来て、これからもまだまだあるでしょうから、
毎回ワンオフしているよりも遥かに効率的なんです。
リアサスの取り付け部、ワイドレイダウン加工・・・
17インチで180サイズ以上のリアタイヤを装備するには、それに見合った幅の広い
スイングアームが欠かせず SCULPTURE製スイングアームは「17インチ用」と
専用にラインナップされたものがあるのですが、そのSアームの左右幅にフレーム側の
サスマウント幅を合わせると、左右取り付け面のスパンで295mm必要になります。
また 同じ295mmスパンでも左側を右より外に3mmほどオフセットを増やしており
これは左リアサス下側のスプリングリテーナーとドライブチェーンとが干渉しない様に
した寸法感で、実は任意的に狙った構造なんです。
皆さん、知らんかったでしょ・・・ (^_^;)
こうして完成したフレームにパウダーコートを施し、車体を立ち上げしました。
RCM-591 MK-Ⅱと同じ、前後17インチホイールでのローリングシャシーです。
真のRCMである証たる、魂のシリアルナンバープレートも打ち付け済み。
同じナンバーでマッチングしたキーホルダーの二つがRCMである証明になります。
先程のフレーム説明時でのSCULPTURE製17インチスイングアームがこれ!
ピボット部と、左右アーム後端の削り出しチェーン引きボディにチェーン引きプラー
リアサスマウントにトルクロッドマウントと、全て自分が図面を書いた部品ばかり。
強度剛性と溶接性に優れた7N01と同じ規格 Z5Xでの押出し目の字断面角パイプ
材料も、サンクチュアリー完全オリジナルのアーム材です。
このRCM-640 Z-1も、一台目のRCM-591と同様 セパレートハンドル仕様。
この接写のアングル、なんだかいいですねぇ~ (^^)/
タコ&スピードメーターは、指針を真下に向けた仕様の純正メーターリビルド品。
ステアリングステムはSCULPTURE製のオフセット35mm SPステムで
SS風の肉抜きを施されたTYPE-3トップブリッジが中村好み! (^_-)-☆
コックピットビューは常に視界に入ってますから気に入った仕様がいいですよね!
そして
待ちに待ったビーター製アルミタンクが入荷しました!
ひとまず暫定で取り付け確認をしますが、間もなくペイント工程へと移行します。
今回はエンジンセクションを一枚もお見せ出来ておりませんが、精密内燃機加工は
ディンクスで着々と進んでますので、また別の機会にお見せしたいと思います!
大分のH・Uさ~ん!
ここまで随分と時間が掛かりまして、申し訳ありませんでした <(_ _)>
作業のファイナルラウンドは例のお隣県でとなるでしょうから、製作途中の現車を
ぜひ! 見に来て頂ければと思います!