こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
MK-Ⅱ RCMの製作台数が多すぎて、中々ご紹介できない状況が続いてますが
他のマシンや小ネタを挟みつつ、ブログ更新を続けております。
空冷Z系車両の入手が難しくなって数年が経ちますが、それはこの1~2年で
輪をかけて悪化しており、絶望してしまった方達も多い事かと思います・・・
でもサンクチュアリー本店では、ロスのRCM USAのお陰で 今もベース車が
送られて来ており、車両価格がやや高くはなったものの まだ手に入ってます。
ぶっちゃけると カリフォルニア州にはもう殆ど車両がないので、内陸側・・・
ネバダ州・アリゾナ州・テキサス州など、より遠いエリアで見つけてくれており
現地のRCM USAスタッフに「何でこんなに見つけられるの?」と、聞いた
ところ 「全米の友人・知人に声掛けて ローラー作戦で見つけてる!」との事。
すごい・・・
頼もしい・・・ (;^ω^)
これが今だに Z1・Z1-R・MK-ⅡのRCMが成り立ってる理由なんです (^^)/
そもそもオートバイメーカーとして設立したRCM USA Incが、こんな形で
貢献してくれるとは・・・ 予想外でしたねぇ・・・
と言う訳で、本題に入りましょう。
栃木県 F・Mさんの2台目を製作中! RCM-567 MK-Ⅱ(その2)です!
RCMー431 Z-1のオーナーでもある 栃木県在住のF・Mさんが、431に
続いて2台目のRCMとして製作している、この567・・・
何でもRCMー431は「クロウト好みで 素人さんの目を引かない・・・」 と
語っており「567は素人さんにも注目されるRCMにしたい!」と、明確?な
コンセプトを持ってオーダーされました。
それなら「デコレーション路線でしょうね!」と、すなわち あちこちのパーツに
ゴールドやバフを多用して 他にも部分的に色を付けたりとか、機能とは関係性が
ない事を沢山取り入れ、ハデにするしかないとなったんですが・・・
どうもですね・・・
そもそもRCMに採用している専用オリジナルパーツの多くが、渋め路線でして
デコレーション路線に中々ならないんですわ・・・ ( ̄▽ ̄;)
うぅぅ~~~~~・・・ん
難しい!
赤とか 青とか 金とか、あちこち色付けるしかないのかなぁ~・・・
でも・・・
やりたくないなぁ それ・・・ (;^ ^A
それなら「発色の良い、明るい色使いで攻めよう!」となりまして・・・
例えば 今では殆どのRCMが採用する様になったラジアルマウントキャリパーも
Brembo製 GP4-RXとし、O・Zレーシングホイールもチタンアルマイト
で、ゴールドOHLINS正立フォークを組み合わせる。
これでF・Mさんから「キャリパーサポートを金色にしよう!」とか頼まれたら
「どうか それだけはお許し下さい~」 と、謝り倒したかも・・・ (^ ^;)
ガラリと変わりまして、エンジンセクションへ・・・
各部全ての精密内燃機加工が仕上がり、後はひたすら組み立てて行くのみ。
今はRCMだけに限らず、空冷&水冷を問わずに毎月7~8機ものエンジンが
組まれてまして、最初は充分な広さだなと感じたエンジン専用作業室も大量の
エンジンパーツ群に占拠され、ところ狭しとなっております。
工場でのメカニック7名・・・
上手くローテーションして行かないと、どうにもなりませんな・・・(;^ω^)
いつもご紹介をしてるメニュー、クランクシャフト芯出しとミッションドック
クリアランス精密シム調整、後期型クラッチハウジングのコンバートを施して
クランクケースを組み上げました。
圧入が緩くなっていたノーマルスリーブをあきらめ、PAMS製ESTライナーに
変更したシリンダーブロック。
健全なクリアランスはピストンだけに限らず、ブロック圧入にも求められるんです。
それにしてもオーバーホールエンジンの数が多すぎて、内燃機加工が追い付かず
何機も同時進行で進めるのが日常になってますが、どうやらこのRCMー567の
エンジンは 本日組み上がりそうな見通し・・・
ね!
ちょっと目を離したら、組み上がっちゃったでしょ ( ̄▽ ̄)フッ
バルブクリアランス調整まで進んでますから、あと1時間ほどで完成ですね。
完成したエンジンを早速搭載し、各装備パーツを取り付けて行きます。
エキゾーストはナイトロレーシング製のチタン、ヒートポリッシュをチョイス!
サイレンサーは 同じくナイトロレーシング製のコニカルチタンV-Ⅲで、これも
発色の存在感があるヒートポリッシュです!
SCULPTUTE製スイングアームに取り付けたレーシングスタンドフックも
ゴールドにオーダーアルマイトして、ポリッシュアームのテカテカ感も加わって
主張性を強調!
なぜかオイルクーラー、渋めのブラックに・・・ (^^;)?
まぁ 色はともかく、このナイトロレーシング製 オイルクーラーブラケットの
フローティングラバーマウント構造は、お陰様でだいぶ皆さんに理解して頂く
事ができて、現在はオーダーを多数頂いており 大変好調 ♪
皆さん、本当にいつもありがとうございます。
残すは外装ペイントのみ!
どうです?
見た目の印象が F・Mさんのコンセプト通りになっていると思いませんか!?
え?
そうでもない・・・
F・Mさ~ん!
すみません・・・
ここらが精いっぱいです~ ( ;∀;)