こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
イタリア出張(その3)です。
今回の訪問 最大の目的課題でもある、日本市場への8本スポーク投入・・・
画像はMoto₋GP用のマグネシウムホイールだが、自分が求めているのは
この選手権仕様のアルミ鍛造ホイールで、アフターマーケット向きのもの。
展示してあるものは実際に選手権に使用されたもので、マグネシウム製です。
チャンピオンシップを取った記念ホイールもあり、それを眼前で見れるのは
光栄な事・・・
それにしても、色々なカラーバリエーションがある・・・
そのもそのはずで、マグネシウムホイールの場合はアルマイトが出来ない事から
どれもペイントカラーなんです。
日本市場のアフターマーケットに投入するのは、アルミ主体でと考えてますから
従来からのアルマイト仕上げもありますが、8本スポークではむしろペイントを
前面に出して行きたいなと感じました。
と、言うわけで
それらカラーバリエーションを見せて貰うために、組み立てエリアへ来ました。
久々、アンドレアロッツァと再会です!
いきなり出て来たのは、6本スポークGASS RS-Aのカットモデル。
これ欲しい・・・
こう言うの、いちいちOZはおしゃれで カッコいいんだよなぁ~ (;^ω^)
実はこのブロンズ色、アルマイトではなくペイントなんだそうです。
中村は個人的に、この色に魅かれましたね・・・
1999年に世に出した我が愛機 RCM-001 Z1-Rに履いたイタリア製の
ドゥオーモホイール(懐かしい)も、こんな感じの色でしたよ。
室内だと正しく見えないから、外の太陽光で見るそうです。
このガンメタの様な色はクロームと言う名称で、これもペイントとの事です。
ペイントはマグネシウムやアルミなど材質を選ばず出来る所が利点なんですが
他にも、ホイール自体の熱を発散させるリキッド性能があるとの事。
近年の選手権マシンにおいて走行中のタイヤは相当高温化しており、そこから
伝わってしまう高い温度をなるべくディスクローターに伝達させないのが目的。
ディスクに熱を伝えない事でブレーキング性能は飛躍的に向上したそうです。
ペイントリキッドにその熱発散性能を追求して来たんだそうで、単に見た目を
カッコ良くしたいと言う目的ではなかったんです。
これは現在、日本市場では取り扱いをやめた5本スポークのPIEGA。
アルミ鍛造性で、これはアルマイトですね。
こんな色も出来るよと見せてくれたんですが、自分的にはペイントリキッドが
持つ熱発散性能の方に魅力を感じます。
アルマイト、そしてペイント。
双方の表面処理に魅力があり、8本スポークではアルマイトとペイントの二種類を
ラインナップ化したいと伝えました。
問題は、今までマグネシウムだった8本スポークをアルミに変更するにあたり
設計が大きく変わるとの事で、強度・剛性・靭性と、ありとあらゆる想定から
シュミレーションして図面を書かねばならないらしく、それが大変・・・
設計、そして図面と言えば、フェリーチェパジネッティの出番!
彼が扱うホイール専用3Dモデリングは 画面上で外部からの力が加わった時に
どんな変形をするか、どんな破損をするかがシュミレーションできるもの・・・
当然、画面上で重量も表示されます。
とにかく設計ありき、図面ありきなので、そこをクリアーしないと企画が前に
進んで行かない・・・
てな訳で フェリーチェ、頑張って!
二人あわせて計8本指でPRしました(笑)
(その4)に続く