こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
会社からお問い合わせのメールなど転送されて来ておりますが、時差もあって
自分からの返信が遅れている事、この場を借りましてお詫び致します。
7月3日から通常通り出勤する予定ですので、よろしくお願いします <(_ _)>
イタリア出張(最終回)です。
今回の出張における会社訪問と全てのミーティングを終え、明けた土曜日・・・
ようやく今日から二日間だけ、休暇を過ごします。
たぶん間違いなかったであろう 熱中症もかなり良くなり、ミラノ在住日本人の
知人と共に欧州横断列車フレッチャロッサ(旧ユーロスター)に乗り込みました。
行き先は、こちらも少々マンネリ感が否めないヴェネツィア・・・
隣町のパドヴァにOZレーシングの本社工場があり、かつて本社訪問をした
頃からの慣習になっています。
海風があって気持ちいい・・・ はずなんですが
また熱中症をぶり返しそうなくらい、なぜか恐ろしく暑っちぃ ( ̄▽ ̄;)
とにかく涼もうとホテルにチェックインし、腹ごしらえするべく外へ出ました。
相変わらず日本人を全然見かけませんな・・・
日本人どころか、東洋人の数が激減したと感じましたね。
まぁ、ここ数年ずっとそうなので期待はしてませんでしたが、このレストランも
10年以上前まであった日本語のメニューが無くなっていました。
聞けば年々日本人の観光客が減っており、もう日本語メニューを提供してくれる
レストランは極々限られた所だけになってるそうです。
裏通りのさびれた小道にあるレストランだけ まだ日本語メニューがありました。
まぁ、日本と日本人が 欧米人からビジネスの対象外にされてるのなんて、もう
慣れっこですけどね・・・ (;^ ^A
翌日も晴天。
もはや暑すぎて、日中うっかり歩き続けると また具合悪くなりそうだったので
冷房の効いた美術館に行く事にしました。
ここ、ヴェネツィアのアカデミアはフィレンツェにあるウフッツィ美術館より
小さくて、回るのも辛くありません。
冷房もバッチリ効いてますから、これより絵画をひと通り見て回りましょう。
絵画の大半が巨大で、中世ヨーロッパに描かれたものが多く貴重なものばかり。
でもですね・・・
大半の絵に ある特徴があるんです。
絵のどこかに、必ずと言って良いほど磔にされた人達が描写されていたりする。
責めている人と、責められている人です・・・
体に矢が刺さった人物画もよく見かける・・・
ウフッツィ美術館でも同じ傾向の絵を数多く見ました。
拷問があたり前の様に行われていた時代背景・・・
もちろん罪人への刑として行われていたのだとは思いますが、実は冤罪?なんて
人達がそれこそ沢山いたんじゃないですかね・・・
階級と差別、そして格差は現代社会においても無くなってませんが、昔はそこに
殺戮と言う行為が平然と伴った事を想像させられます。
人類はこの100年でやっと平和になった、なんて言葉を聞いた事がありますが
第二次世界大戦が終わって今もなお、世界各地で起こっている紛争を見ていると
結局は規模が大きくなっただけで争い自体は無くなってないよなぁ・・・ と
考えさせられるんです。
人間のエゴは消えないんでしょうね。
誰かが誰かを責める・・・
何も世界規模でなく、身近でも身の回りでも 嫌な行為をする人間とされる人間が
いるのは実に残念な事だと、アカデミアを訪れるたびに思うんです。
と、やたら哲学的な話をしましたが、実際 なまめかしい絵画が多いんですわ。
慈愛が優先されない世なのであれば、根本は力の差なのかも・・・
ミラノ在住日本人の知人とは必ず同じ話題になるんですが 今の日本は建前ばかりで
一見優しく マナーの良い社会になったけど・・・
なんだか腹の中は黒いままで変わらない気がするねぇ・・・ と 言っておりました。
海外から見た日本像として、責める側の人と責められる側の人
確かに、そんな話ばかりですよね。
コンプライアンスが重要視されて行く時代なんでしょうから仕方がない事としても
問題は未来か・・・
力が増々落ちて行く社会、これがいよいよ犇々と怖さを伴って来た様に感じてます。
今や日本は日没寸前・・・
物資源が少ない国なのに世界上位の経済大国になれたのは、人が資源だったからと
いつも知人は語っています。
「もう昭和じゃ~ないんだよ」と 叱責を受けそうですが、実際人が資源となって
地味に一生懸命働き、経済を上げて行った時代が今の礎なのでは?と思うんです。
ものすごく頑張った事で自らの人生が切り開かれて行く・・・
そんな経験を昭和の人間達は、自分も含めて沢山経験して来ているはず。
なのに今は、頑張っちゃダメな時代だって言うんだから・・・ (^_^;)
お恥ずかしい話をすると20代のウチの愚息も週休2日&高給与が最低基準で
それが一番の目的らしく「好きな仕事だからやるんだ」と言う生き方を知らず。
そんなんじゃ只々働いてるだけの人生になるぞと、時々口論になったりします。
社会全体が優しいから、自らに厳しく、全力で働くって言う概念が通じない。
自分は仕事が大好きで 生き甲斐ですから、全く気が合わないんですわ (;^_^A
でもね、思うんですけど・・・
ひたすら一生懸命働こうとする昭和のおじさん達が、世の中から引退し切ったら
その後の日本って一体どうなっちゃうの? ってね・・・
引退したおじさん達の面倒だって見て行かなきゃならない社会が来るのに、実に
余裕ある生き方をしてるなぁ・・・ って、見えるんです。
随分説教臭い話になってしまいました (^▽^;)
自分の様な一個人があれこれ語った所で、何も変わりはしないでしょうから
もう終わりにしますが、まぁ・・・
先に逝く者としては
「10年~20年後、もう どうなっても知らんよ」って感じすかね(苦笑)
自分は仕事が大好きだし、働き続ける事が大好きだったからこその今がある。
休みなんて何なら365日の内 数日あればいいよと、今でも真剣に思ってます。
・・・・・・・・・・・・・。
とか、こう言う事いってるからダメなんだろな~ (;^ω^)
只 最後に言わせて貰えば、自分は自分と同じ様に頑張る人間が大好きなんです。
同じ志で、自分と同じくらい頑張ってくれる仲間・・・
いや、同士と言うべきなのかな?
自分が何歳まで働くのか まだ見えてはいませんが、願わくば・・・
クライマックスでは、そんな同士だけと志や喜びを共有したいですね。
いやいや、こう言う事いってるからダメなんだよ (;一_一)
終わりにしましょう。
さぁ!
日本に帰りますよっ!
7月3日から出勤しますので、皆さんよろしくお願い致します。
2025年 イタリア出張(終わり)