こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
やや二日酔い気味でして、またご無沙汰モードに陥っており面目ありません (^ ^;)
年末目前ではありますが、とてつもない業務量と戦う日々のサンクチュアリー本店。
自分も含め、スタッフ総員体制でギリギリまであきらめる事なく望んでおります。
さて本題に
神奈川県在住 H・Mさんの、RCM-598 Z-1です。
既にRCM-499 KZ900と、RCM-568 Z1-Rを所有されておられる
H・Mさんでしたが、更にこの先4台目となるRCM-614の前の3台目である
このRCM-598 Z-1は、他のRCMとは異なる前後18インチホイール仕様。
一部パーツ納期の遅れから随分と時間が掛かってしまったものの、ここに来て
ようやくゴールが見えだし、それならとグイグイ進み出しております。
こちらはディンクスでのワンショット。
クランクシャフトを全分解し、これより「ベアリング交換&位相修正&芯出し」の
フルリビルドが施工されます。
リビルド後の画像をうっかり撮り損ねたので、次の機会にでもお見せしましょう。
エンジン組み立てへ入るにあたり、クランクケースに細やかなひと手間を加えます。
チューニングした空冷Zのエンジンにおいては、もはや欠かせないメニューの一つ
ポンピングロス対策加工を施しているんです。
ひと昔前まで軽視していたこのポンピングロス対策ですが 今では重要な項目として
取り入れており、本店メカニック達にもすっかり浸透しました。
内圧を上手く「逃がす」「抜く」と言う行為が如何に大事か・・・
も~~~ 身に染みて知りましたから (;^_^A
ピストンは、5.5mmステムビッグバルブのフェイス径に対応したリセス寸法の
ディンクス鍛造ピストン。
シリンダーホーニングは、おなじみディンクスのロッテラーH85Aを駆使した
精密仕上げで、内燃機加工精度の不安定感から解放された信頼性の高いもの。
これより事前に準備をしておいたシリンダーヘッドを搭載します。
5.5mmステムビッグバルブ&ポート拡大研磨を施されたチューニングヘッドには
ステージ2のハイカムを組み合わせ、バルブタイミングを設定。
メーカー指定のロブセンターにて定石通りに決め、魔法の一滴 ロックタイトを
塗布したM6ボルトを「キュッ」と締め付ける。
ダイヤルゲージの僅かな作動誤差など起こり得ると考え、タイミング角の確認は
必ず再度見直す習慣に。
本当に時々あるんで困ったもんです・・・ (^_^;)
当初、結晶塗装となる予定だったヘッドカバーは、4隅バフ地のノーマル風に。
もちろん、絶対イチ押しのツインプラグも忘れてはおりませんよ~ (^^)
「スパークプラグが二つだから爆発も倍になるの?」なんて質問を大昔に受けた
記憶がありますが、当然そんな話にはあらず・・・
限りなく均一に近い火炎伝播により、燃焼室内の圧縮混合気がより完全燃焼する。
これにより出力アップ、燃費向上、振動低減、異常燃焼デトネーション防止効果と
良い事づくめ。
とにかく素晴らしく性能が良くなるのがツインプラグ化なんだと知って下さい。
「これにて完成!」と、言いたい所なんですが・・・
実はまだクランクケースが仮り合わせでして、先に腰上から組付けていたんです。
腰下に組み込まれる重要な部品
そうです、New6速クロスミッションを最後に組み込むと言うシナリオでして
エンジン完成はお正月開けになるかなぁ・・・
H・Mさ~ん!
今年も一年、お世話になりました。
RCM-598 Z-1は年明け2月完成 → 3月納車の予定で進めておりますので
楽しみにお待ち下さいね~!
ちなみに次回が年内最後のブログになります。
書きますよ、ちゃんと (;^ ^A