こんばんは、サンクチュアリーの中村です。
空前のカスタムブーム? としか思えない、相変わらずのサンクチュアリー本店。
自分も含め、スタッフ総員 全力投球の日々が続いております・・・
ブログ更新もなかなかできずで、只今夜の0時15分
テレビのニュースを流しながら 家族が寝静まった夜中にパチパチやってますが
どうもラチがあかないと感じており・・・
イテテ・・・ なんか、肩こって来ました。
「こ~なりゃ! 画像多めで一辺に紹介するしかねーわい!」 (# ゚Д゚) と
なぜか自分に怒り気味で、訳わからん開き直りで書き始めました。
という事で、まだご紹介できてないRCMシリーズの、未だ氷山の一角・・・
高知県在住 K・Kさんの、RCM-609 CB900-Fです!
まだ国内未登録のCB900-Fは、オーナーK・Kさんが輸入業者さん? から
直接購入され、車両お持ち込みの形にてRCM製作がスタート。
CB-F/R系は とにかく大変なので、1年以上と言う長い製作期間を頂いての
取り組みとなりました。
何が大変かと言うと「作業内容」と言うより「パーツ入手」が大変でして・・・
こうして見る分には非常にきれいで状態が良いベース車ですが、分解してみたら
ビックリなんて展開もよくある事・・・
メーカー欠品となってる消耗品、新品パーツがどこまで入手できるのか、そこに
時間がかかると言うCB-F系特有の悩みがあるんです。
サイドカバーも外からの見た目はもの凄く良い状態でしたが、案の定・・・
グロメットにささる”爪”の部分が折れており、折れた部位も残ってなかったので
補修しようにも材料がなく、さて・・・ どうしたものかなぁと ( ̄▽ ̄;)
う~ん、リプロで行きますか
部分的に「あちゃ~」と言う所はあったものの、全体的に良い状態でしたので
まず、そこそこ良し!って感じでした。
Z系と違って、CB-F系は新品パーツ入手が厳しい分、ベース車の状態が先々
大きく影響しますから、程度が良いのは大変ありがたい事なんですよね (^^)/
さぁさぁ、最も難易度が高いエンジンセクションに入りましょう・・・
このシリンダーブロックが すんなり抜けるかどうかはキモで、CB-F系エンジンの
オーバーホールを経験した方ならお解りかと・・・ (;^_^A
このシリンダースタッド回りの錆とかじりは 時には絶望するほどで、普通に外せる
方が珍しいですからね。
少々てこずりましたが、それでも比較的 容易に抜けた方だと思います・・・
いや~、良かった 良かった・・・ (^ ^;)
エンジンが無事に全分解できた所で、時間が掛かっているガンコート塗装に出し
フレーム加工を進める事に。
CB-F用にワンオフしたステムシャフトやステムストッパーを既に準備しており
上下ステアリングステムを仮り組みして、左右のハンドル切れ角を設定した所で
メインキー集中ロックのブラケットをこれまたワンオフして溶接しておきました。
こんな風に、パウダーコート前に溶接しておくべき箇所が複数あって、それらを
事前に段取りしておくのはこの後の作業が総合的に理解できてないと出来ません。
あとから「しまった~!」は許されない事なので、ちょっとした部分なんですが
計画的に進める事が大事なんです。
サンクチュアリーオリジナルのCB-F/R系オリジナルのリアサスレイダウン。
これも、いつもお馴染みのレイダウン治具を用いて加工するのですが、左右の
平行度や位置など、均一にする精度こそが重要・・・
左右を繋いでいるパイプも実は治具の一つで、溶接が完了した後 刃物で切って
パイプは除去しています。
オリジナルの補強とリアサスレイダウン加工が終了したフレームは、寸法精度こそ
命で、いくつか専用治具を用いて加工しており、治具無しではとても無理・・・
治具こそ全てとまでは言いませんが、治具無しでは まるっきり話にならないくらい
適当な補強やレイダウンになってしまうもの。
肝心要なフレームですから、やり直し等にならない事こそが最も良い選択なんです。
暫くして、フレームがパウダーコートから戻って来ました!
早速 前後足回りを取り付けて車体の立ち上げ始めますが、ステアリングステムなど
ボルトオンで進められますから、いや~ 気持ちいいですね~! (^^)
エンジンもガンコート塗装が仕上がり、まずは腰下の組み立てから行いました。
クランクシャフトは、ディンクスでわずかな曲がりを測定修正後にジャーナルを
ラッピングしてダイナミックバランス、もちろんメタルも新品へ。
クラッチハウジングは分解してダンパーを交換し、ミッションもドグに問題ない
事が確認できた後に、ベアリングやブッシュ、スペーサーなど消耗品を交換。
ここまでは良し!
問題はここからで、テンショナー系がオークションに出て来るのを待つのみと
CB-F系ならではの時間との戦いが始まりました・・・ (;^ ^A
K・Kさ~ん!
ようやくご紹介が出来ましたが、少しづつながらも ちゃんと進めておりますので
楽しみにお待ち下さいね~!!