こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
最近、アキトに助けて貰わないとブログが成り立たなくなった 中村です (;^_^A
全く、造れる気がしない RCMクラフトマンシップ車両・・・
Z系のベース車が枯渇気味で、相場価格が高騰したのはもちろん関係していますが
何よりもRCMのオーダー数が2年ほど前から立て続けに入り、今年になっても
超ヘビー級クラスのRCMオーダーが続いていて生産力が追い付かず、そうなると
オーナーが決まってないクラフトマンシップにまで手が回らずと言うのが真相です。
本日ご紹介するRCM-630 CB1100RDも、そんなクラフトマンシップの
1台としてHPにご紹介したのですが、すぐ問合せが沢山来ましてアッと言う間に
千葉県在住のT・Mさんがご購入。
1年以上の時間を掛けて製作する【超長期製作車】として ご案内してましたから
シリアルナンバーも少し先のRCM-630にしてたんですけど、それから早や
1年・・・
いかん・・・ ( ̄▽ ̄;)
これより猛反撃すべく! 自分も含めてピッチ上げて行きたいと思います!
パウダーコートされて来たフレームは、前回(だいぶ前)ブログでお見せしてますが
改めてリアサスマウントにクローズアップした画像をお見せ致します。
リアサスのレイダウンを行っているのですが、Z系のベーシックなレイダウンとは
異なる手法で、新規に製作したアングル材をボックス状にし それをシートレールに
治具を用いて溶接。
左右のサスマウントブッシュも同じく治具固定したまま加工して溶接してますので
相当難易度の高い作業ながらも きっちりした精度で仕上がっています。
まぁ基本は ”治具ありき” でして、治具無しで精度を出すのは無理ってもんなんです。
スイングアームはSCULPTURE製の ”Z用” を流用するんですが、ここでも
専用治具の出番。
ピボットを基準に リアアーム部が左右対照になるよう測定して、ピボット左右の
ディスタンスカラーを削り出します。
Z用を流用してるのは、CB-F系専用をラインナップしていないからなんですが
ピボットシャフト径もφ16でZ系とCB-F系は同じ、アーム長も525mmの
レングスは相性がいいんです ♪
「じゃあ~ ラインナップすれば?」と言われそうですが、そういうちょっとした
事すら出来ないのが、今のサンクチュアリーでしてね (^ ^;)
クラフトマンシップ車両として予定していたメニューのブロックピーススタビを
スイングアームに溶接・・・
スイングアームを一端 車体に仮り組し、外装も仮り組をして全体のディテールを
確認した後、外装はオールペイント工程へと旅立ちました。
スイングアームも転がし用に組み換えられ、こちらもブラックコーティングに。
ひと足早くガンコートが仕上がったエンジンはと言えば、歩いて30秒の所にある
内燃機加工部門ディンクスにて精密加工中。
この日は汎用NC機YZ500-WRの盤上にて クランクケースを加工してました。
使用するピストンに合わせて、スリーブを弱オーバーサイズなものにする関係から
ケースアッパーホールをボーリングバーでわずかに拡大。
良い機会なのでブロックが合わさるケース上面も最小値にて面研を施します。
エンジンはこの内燃機加工こそが重要で、クランクシャフトもシリンダーヘッドも
全てここディンクスで施工するのですが、とにかく緻密・・・ 精密・・・
20度定温管理された室内で加工するスタッフ達の姿を見て、もはや変態? (;^ ^A
数日してスイングアームがコーティングから戻って来たので、早速本組みしました。
ホイールが入荷しておらず、未だ転がし用の仮り組みなのが ちと残念ですな・・・
でも、ここからは車体をどんどん進めて行けます!
アッパーカウル全体を10mmほどローダウンさせる為 カウルステーマウント部の
アングル材を新規に製作し、移植溶接しました。
左右下の固定部も小さなブラケットをワンオフしてローダウン仕様に・・・
過去に製作されたCB1100RのRCMは このアッパーカウルローダウン化を
全て施工しており、見るとわかりますが「あれ?」って感じで雰囲気が違います。
たった10mm、言ってみれば1センチ下げただけなんですが、見た目の印象は
全然違って来るんですよねぇ~
このRCM-630は、元々クラフトマンシップとして製作予定だったマシンで
サンクチュアリー(ほとんど自分 (;^ω^) の独自メニューを準備していた所で
T・Mさんがオーナーとしてご購入を決められたもの。
当初イメージをしていたのは、過去に製作されたRCM-156と256 2台の
ミックスバージョン的なマシン。
どちらかと言えばRCM-156が一番近いかな・・・
既に段取りしていたパーツやカスタマイズメニューなど、大元となるメニューは
基本そのままで進んでますが、特に問題ないもの、あるいはまだ間に合うものに
関してはオーナーの意向も反映させております。
サンクチュアリー(ほとんど自分)と、T・Mさんとのコラボで進んでいるとも
言えますね (^^♪
T・Mさ~ん!
完成に向けピッチ上げてますので、なんとか今年の秋にはと思っております!
お待たせしており本当に申し訳ありませんが、楽しみにお待ち下さいねーっ!