こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
昨日まで少し早めの夏休みを4連休も頂きまして 本日より早速出勤しております。
わずか4日間の休みではありましたが、それでもこれ以上の連休を取ると 休み明け
苦しくなるのは自分自身なので この位でいいと思っています ♪
不在中は皆さん何かとご不便お掛けしたかと思います、 申し訳ありません <(_ _)>
それにしても世の中はまたコロナ感染が拡大していますね・・・
どうにも厳しい状況になってますが、行政サイドが言う様に こうなりゃマジメに
ウィルスと共存して行くしかないんだろうなぁ・・・
バイクは人が大勢集まる様な場所 ”密”だけ避ければ、基本一人で乗るものだから
大丈夫だと思いたいです (^^;)
バイク乗りも業界も 暫くはそんなスタイルで行くしかないんじゃないでしょうか。
それでは本題へ!
神奈川県在住 K・Hさんの、RCM-523 Z1‐R(その4)です!
エンジンは思ったよりダメージが少なく、特にクランクシャフトは最近多くなった
位相ズレも見られなかった事から 芯だしのみで対応・・・
トランスミッションもドック先端の捲れがなかった事から 一般的な消耗パーツだけ
交換して組み込みました。
アウトプットシャフトに暫定でドライブスプロケットを取り付け、トルクを掛けて
ベアリング側にシャフトを引っ張り実際にケースを合わせた状態を作ります・・・
シックネスゲージを差し入れてサイドクリアランスを測定・・・
規定値はすみません、社内秘なのでちょっとここでは公開出来ませんが、測定後に
数値をあわせるべく 工業用の精密シムを用いてコンマ台での位置調整を施します。
この作業、実はここ1~2年の間で随分ノウハウが上がったのですが、この調整を
行うのと行わないのとで はギヤ抜けの頻度が全然違って来るので、時間を掛けても
必ずキッチリ作業する様になったんです。
ほんと・・・ 地味な部分ですが、日々進化して行くもんですわ・・・ (^^)
1000分台の仕上げに拘ったボーリング&ホーニングで、オーバーサイズ化した
新品ピストンが組み込まれたシリンダー・・・
シリンダースタッドはおなじみ サンクチュアリーメカブランド製の10mm企画で
これよりいつもの焼結合金オーバーサイズバルブガイドに入れ替えられたヘッドを
搭載します。
エンジンが先行していた為、シャシーの方もと前後ホイールにタイヤを組んで
スタンバイ・・・
タイヤは今回 K・Hさんからのリクエストで、BTS22をチョイスしました。
ホイールは久しぶりに見ました、O・Zレーシング製 アルミ鍛造5本スポーク
PIEGAの、何と! テクノショットピーニングホイール・・・
ホイール表面に特殊なショットピーニングを施す事で 表層ひと皮だけが圧縮され
鍛造効果が得られ強度が上がると言うO・Zならではの技術の一つなんですけど
少し前に廃番になっており、唯一残っていたZRX用在庫が1セットだけあって
K・Hさんにご提供した経緯でした ♪
早速車体を立ち上げるべく、OHLINSエクスモードパッケージを用意して
ローリングシャシーの組み立てに・・・
スイングアームは既に、サスマウント&トルクロッドマウントの溶接が完了し
ブラックコーティング工程へと送られており、近日戻って来るでしょう ♪
RCM Z1-R 最大の難関? FRPのシートベース加工を行う事に・・・
暫定合わせ用の中古タンクとテールカウルを取り付け、型のヘタリから形状に
問題が出てしまうシートベースをこれより修正して行きます。
このFRP成形作業が みんな嫌いでして・・・
しかも更にこの後 過酷なスポンジ成型も待ってますから、みんな敬遠しがち・・・
まぁ~ 気持ちはわかりますが、RCM Z1‐Rを製作する上では かなり重要な部分
ですから、避けては通れません (;^ ^A
K・Hさんのご希望から ヘッドカバーの4隅を急遽 結晶塗装する事になりました。
そのためヘッドカバーは取り付けされておりませんが、エンジンが乗っていないと
マフラーやオイルクーラーなどこの後の作業が滞りますから、ヘッドカバーレスで
ひとまずエンジン搭載する事に・・・
スイングアームもコーティングから戻って来ましたよ! (^^)v
リアショックは手違いがありましてレジェンドツインが取り付けられてますが
ここはブラックラインに変更される予定です。
外装ペイントも出来上がっておりましたので、電気系統やキャブレターまで
含めて どんどん進めて行きます・・・
これが自分が休みに入る前の画像で、休み明けに出勤して来たら 随分完成が
近い状態にまでなっておりました ♪
K・Hさ~ん!
次回、完成したRCM-523を バッチリ! お見せしますね~っ! (^^)/