こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
RCMからRCMへ?
「なんじゃ?そのタイトル」と思われた方は 多少なりとも居られたかと。
少し前からホームページのRCMクラフトマンシップ欄に、委託販売で紹介
されているRCM-438 Ninjaスポパケ NewTYPE-Rですが、
オーナーさんが凄く大事にされていたRCM Ninjaではあったものの
どうしても空冷Z系RCMが欲しくて、RCM2台持ちは難しいとの事から
大切にされて来たRCM-438を手放される事にした訳だったんです。
と言う訳で「RCMからRCMへ!」
おそまつなタイトルにて恐縮でした・・・ <(_ _)>
それでは本題に!
新潟県在住 Y・Nさんからオーダー頂きました、RCM-652 Z1-Rです!
レーザー測定&ストレッチが行われたZ1-Rのフレームに、サンクチュアリー
オリジナルのフレーム補強ステージⅡとリアサスワイドレイダウン、ドライブ
チェーンラインオフセット対応インライン処理が施されて、パウダーコートが
終って戻って来た
これが二ヵ月ほど前の画像。
SCULPTURE製ステムKITにステアリングロックの穴あけ加工を施し
OHLINS正立ExMパッケージが取り付けられ、SCULPTURE製
17インチ専用スイングアームのすり合わせ作業が進む
これが一ヵ月ほど前の画像。
そしてこれが今月上旬の画像で、一部の足回りパーツ入荷待ちの状態。
とんでもないハンドルが着いてますが、これはあくまで仮り組み・・・
まさか
こんな大アップハンな訳ないですから (;^_^A
このRCM-652も、バーハンドルでのアッパーカウルフレームマウント。
NCで削り出したワンオフのメーター&ライトステーが、ダミープレートで
暫定固定されていますが、このバーハンドルでのアッパーカウルフレーム
マウント化はとにかく大変なんです・・・ ( ̄▽ ̄;)
見た目&機能性の両方をバランス良く仕上げる為の寸法出しがやたら細かく
まぁ、その辺のお話はまた後ほど・・・
Y・Nさんご用命のホイールが、やっと入荷しました!
イタリア O・Zレーシング製 アルミ鍛造GASS RS-Aホイールの新色
シャインゴールドアルマイト仕様です!
既存するチタニウムの様なシャンパン色ではなく、国内で再アルマイト処理
されている あの濃いゴールドでもない・・・
いわゆるベーシックな艶あり金と言える、そんなシャインゴールドでした!
・・・・・・・・・・。
Z1-RのRCMである限り、毎回戦わなければならないFRPシートベース。
現在は廃番で、毎回手作業ですり合わせて造っている、ナイトロレーシング製
RCMコンセプトシートの準備も整いました (-ω-)/
で
ぼちぼちアッパーカウルフレームマウントにおける諸々作業を進めておかねば
外装をペイントに出せませんから、取り組む事に・・・
基本ポリシーは、とにかくカウルを前に張り出させない事・・・
カウルは前を向いたままなのに、ステアリングだけが左右に切れる訳なので
フルカウル車両のように ハンドル軌道周辺に余裕がないと成り立ちません。
セパレートハンドルでも厳しい条件になるんですが、これがアッパハンドル
となるとより厳しくなるんです。
いつもより15mmほどハンドルポストを低く刃物加工して、条件を少しでも
良くする必要がありますから、仮組み時の大アップハンなんてとんでもない。
あ!
ちなみにこの場を借りてご報告ですが、RCSクラッチマスターコルサコルタ
入荷しましたよ!
よかった よかった (^^)
悪戦苦闘中してますなぁ・・・
カウルを前に出す、あるいは上に取り付けるの、どちらかを行ってしまえば
簡単に難易度が下がるんですが、そのどちらもダメ!と中村は決めてまして
たぶん、皆から嫌がられてます (;^ ^A
でもね~
Z1-RのZ1-Rらしいカッコ良さを 妥協しちゃダメなんだよ~ ( ̄▽ ̄;)
何度もハンドルを切っては、カウルとの隙間を確認して測定して行く・・・
要はカウルの逃げ部(ナックルの逃げと呼んでます)とマスターシリンダーの
レバーとが干渉し、かつ右側はスロットルワイヤーなども際どく絡むんですが
このナックル逃げ部を無神経に切ってしまうと実は凄くカッコ悪くなるんです。
ナックルの逃げ部を ほんの少しのカットラインで留め、関係ない部位は切らず
ミリ単位で絶妙なクリアランスを設ける。
ここにRCM流の拘りがあるんです。
同時に、アッパーカウルの角度、高さ、そして前への張り出し具合を見つつ
フロントウインカーもカウル側に、ちゃんとブラケットで固定させますから
「あそこだ ここだ」と、ありとあらゆる方向から見てブラケットの図面を
書かねばならないんですわ・・・ (;^ ^A
正に このマシンの個性がここにある訳ですから、慎重に進めて行きますよ!
Y・Nさ~ん!
この様な感じで進んでますので、ご安心下さいね~!
それにしても、委託販売で出してるRCM-438が中々売れませんな・・・
あのRCM-438は何と言ってもNewTYPE-Rなんで【フル電装系】&
【エンジンフルオーバーホール】と言う Ninja買うなら最も重要視すべき
条件が全て揃っており、そこへ更にCNCラジアルキャリパーやTMR-MJN
キャブレターなど高額アップデートが多数加わってるんで、本当は推しの一台。
所謂オールドシリアル車じゃないから車体も若くてピチピチ、絶好の再販売車。
一見の価値アリなんですけどね~
皆さん 改めてRCMクラフトマンシップ、ジックリ見て頂きたいです (^_-)-☆