こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
神奈川県在住 H・Oさんの RCMー516 TYPE‐R、最終回となります。
ご紹介しましょう・・・
RCM-516 Ninjaスポーツパッケージ TYPE‐Rです。
H・Oさんから最初にメールで お問い合わせを頂いた内容は
「Ninjaのカスタム車両はありませんか?」と 言うものでした・・・
しばらくショールーム奥に置いてあったNinjaの下取り車が そこそこ
程度が良く、カスタムしてあった事から早速ご紹介したんですが、そこから
「これをスポーツパッケージ TYPE‐Rに出来ませんか!?」と発展。
現在サンクチュアリーが製作している NinjaのRCMは 2016年発表の
スポーツパッケージ NewTYPE‐Rで、今年の3月より最新仕様として
2020年バージョンも更新されております。
NewTYPE‐Rは 空冷Z系RCM同様にエンジンフルオーバーホールや
フレームの塗り直し、電装の一新など、いわゆる旧車系RCMに施している
メニューをNinjaにも取り入れたもので、ある意味 Ninjaも立派な
旧車入りと 認めた事から進化を果たしたものでしたが・・・
でも今回製作されたこのRCM-516は 2015年を最後に製作終了した
前期型TYPE‐Rの、その復刻版とも言える1台・・・
程度の良い車両(中古車)をベースに、足回り・吸排気・ボディ系と言った
セクションのみを対象にカスタム・アップグレードを施した仕様です。
前期TYPE‐Rは もう随分と製作しておらず、今でも成り立つのだろうかと
実はビクビクしながら進行・・・ (;^ ^A
外から見てる分には良い程度でも、深く入れば 案の定、分解して行くほどに
痛みが 出てくる出てくる・・・
「Ninjaって やっぱ旧車だわ・・・」と 改めて感じました ( ̄▽ ̄;)
それでも一度このマシンでスタートしたんだから、後戻りはできない! と
担当メカ湯浅と共に 奮闘!
特徴的であるナイトロレーシング製ダウンチューブ&ステップの合体コラボ
コンビネーションKITをベースに、発展形にて 同ナイトロレーシング製の
ワイドラジエータ&ハイマウントオイルクーラーKITを装備・・・
SCULPTURE製 ステムKIT + OHLINS製 ExMパッケージの
RCMご用達、生粋のフロント回りをボルトオン!
常にバックオーダーが重なり生産が追い付かず、納期に時間が掛かってる
SCULPTURE製スイングアームは、唯一 ひとつだけ在庫があった
初期型アームを オーナーH・Oさんの了承を得て採用・・・
エンジンはさすがに最低限の点検整備をしておきたいと ヘッドカバーを開け
カムシャフト&ロッカーアームのかじりをチェック・・・
IN&EXどちらも問題がなく安心しましたが、せっかく分解したのだから
バルブクリアランス調整を施し ついでに塗装剥離が目立ったヘッドカバーを
ガンコートして組み付けました。
その他 状態良い中古パーツを一部に用い、相当な点寸のパーツを新品に交換。
各部のオーバーホールはもちろん、も~ とにかく あれもこれもと変えるわで
メチャメチャ大変だったんです (;^ω^)/
今更ながらですが 前期型TYPE-Rを造る事の難易度の高さを痛感しまして
NewTYPE-Rのメニューである フレームから全て塗り直し、エンジンも
オーバーホールできる方が ある意味気持ちとして工程は楽なんだなと・・・
Ninjaが 空冷Z同様、完全な旧車である事を思い知らされた経験でした。
それでも久しぶりに前期型TYPE-Rを製作してみて〝 旧車Ninja″ の
必要となる整備項目を再発見できたし、教訓として これからNinjaの
中古車を購入する方には奇跡的に良い状態の個体は別としても、大半の車両は
すぐに相当な整備に追われる事を覚悟しておくべきと伝えたいですね。
前期型TYPE-Rをベースに いつの日かNewTYPE-Rに進化させるのは
それはここまで完成していれば容易な事であるし、空冷Z系同様 Ninjaも
長く所有して楽しみ続けられる趣ある機種なのだから、NewTYPE-Rへの
アップグレード計画をいつの日か出来るといいですね!
ちなみに毎月27日発売の月刊ヘリテイジ&レジェンズ誌は 今号Ninja
特集らしいんで、Ninjaフリークの皆さんは要チェックかと・・・
かつて月刊ロー〇ライダー誌が無くなってしまった事を思い出し、こちらも
教訓として立ち読みではなくご購入をして頂ければ、実は大切な存在だった
バイク雑誌がなくなってしまうなんて事を防げるでしょう! (^^)/
H・Oさ~ん!
予定通り配達させて頂きますので、よろしくお願いしますね~っ!