こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
RCMをゼロからオーダーするのではなく、既に完成してる車両を販売する
ご存知 RCMクラフトマンシップ “ 通称 クラフト”
サンクチュアリーのスタッフ主導の元に 完全新規に造られる車両もあれば、
その新規製作車を元に更に一歩進んで デモ車としてプロモーション活動を
行った後に販売されるデモ新規車両なんてのもあって、デモ車と言うだけに
そのスペックもかなり凄いもの・・・
正に、ハイジャンプ魔球が えび投げハイジャンプになった的な・・・
すみません、今のかえってわかりにくいスか (;^ ^A
また、過去に製作されたRCMで 前オーナーさんが諸事情から手離される事に
なった再販売車もあり 様々な形でご紹介をしてるのですが、ひとことで言えば
一律でどの車両も “すごくお得な価格” と言うのが特徴・・・
そう言った事もあってか、ありがたい事に常に車両が不足気味・・・
ここ10数年間、そんな状況がもう ずーーー っと続いております。
今回のRCM-144 Z-1も、再販売車両としてご紹介していたクラフトで
福岡県在住 H・Kさんが ご購入される事に決定!
この144、製作されてから年月が経過してる事もあって 外装カラーを新規で
ペイントしており、またエンジンも一度全分解して内部を点検し、各部消耗品を
交換してあげると言うのが納車整備の一環となっておりまして・・・
そんな訳で 早速分解の始まり・・・
RCMも早いもので かれこれ20年以上も造り続けて来ましたから、ぶっちゃけ
ここ数年、オークションなどに出てるRCMを たまに見かける様になりましたが
中にはたぶん、調子を崩してる車両なんかも多くあると思うんです。
きちんと調子を戻してやって販売すると言うのが 大前提としてあって、始めて
再販車は成り立つと考えてますから、右から左へ売りっぱなしって言うのだけは
・・・・・・・・・・。
私達サンクチュアリーの元へ一端ピットインせず 個人売買された様なケースだと
正直、心配・・・ ( ̄▽ ̄;)
コンディションを保つ為の最低限のメンテだけは 是非とも怠らないで頂きたいと
切に願っております。
最初の製作時に行ったフルオーバーホールから 13418kmほど走行していますが
腰上に関しては 大掛かりな内燃機加工も必要なさそうで、シリンダーヘッドは
バルブシートカットだけ施し、ピストンを新品に交換してボーリングし直す事で
シリンダークリアランスを適正値化させます。
製作当時に施したエンジン塗装も さすがに一部に痛みが見られ、H・Kさんから
リクエストがあった事もあって 今回ガンコートのやり直しを施工する事に・・・
この後 腰下も下ろして全分解するんですが、クランクケース塗装にも一部
痛みが見られた為、思い切ってここもガンコートしてあげる事にしました。
結果としては 左右の側面カバーを除いた全ての部位をガンコートする事となり
その料金はもちろん 自分達が負担・・・
エンジン再塗装は消耗品ではないですが、せっかくなのでやりましょう!(^^)/
エンジンを下ろして 車体が軽装備になった所で、フロント回りを分解・・・
フロントフォークのオーバーホールを行う事になり、今回は同時にバネレートを
現在使用している8.5N/mから9.0N/mにスプリング変更・・・
ちなみにここは すみません、H・Kさんに実費ご負担をお願いしております <(_ _)>
エンジン腰下も分解です。
同時にオイルパンも同色でガンコートする事が追加になり、そこはサービスにて
やらせて頂く事に・・・
先に段取りをしておいた エンジン腰上のガンコートが仕上がって来た為、早速
内燃機加工の準備に・・・
良い機会なんでもう少しパフォーマンスアップしたいとの H・Kさんからの要望で
銅色が特徴的なPAMS製 ESTシリンダーライナーの1サイズオーバーものに
ブロックボーリングを施して変更する事に・・・
新品ピストンへの交換は 元々クラフトマンシップの販売欄に告知してましたから
それに伴ったボーリング加工も含めて、ここの料金は頂きません!
アップグレードとなったライナー入れ替えと クランクケースアッパーホールの
ボーリングなど、ご要望があった部分だけご負担と言う形になります。
クランクシャフト、トランスミッション、そしてクラッチハウジングと、腰下回り
ひと通り点検して行き、当然の事ながら消耗が見られた場合は パーツ交換するなど
善処を施すのですが・・・
これ・・・
もはや消耗品交換とかじゃなく、オーバーホール?・・・ ( ̄▽ ̄;)?
H・Kさ~ん!
来週以降になりますが、この後の展開も なるべくお見せしたいと考えてますんで
よろしくお願いしますねー!!