こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
最近ブログの連載回数が1~2回しかご紹介出来ないケースが増えております。
この1~2年 製作台数が多すぎて、RCMの平均製作期間 3~4ヵ月の間で
何台も同時進行でご紹介してると どうしてもローテーションが詰め詰めになり
気が付けばマシンが完成してると言う連鎖に陥っております・・・
本来なら4~5回位に渡ってご紹介したいんですが、ショートになっている事
皆さん本当に申し訳ありません <(_ _)>
でもこのRCM-525は 今回(その6)となりましたから、如何に長期製作
時間かかっているかを物語ってますよね (;^_^A
大阪府在住 S・Nさんの、RCM-525 CB1100F(その6)です!
フロントのウインカーを適当な位置に 簡単に済ませたくなかったので、専用で
独立したブラケットを設けました。
フロントブレーキホース3ウェイジョイントも ホーンステーを同時固定できる
レイアウトでブラケットをワンオフ・・・
メーターにヘッドライト、フロントウインカーとホーン、ブレーキホース回りと
トータルでのマスクフォルムをバランスよく造ります。
もはやこちらが定番とばかり、ラジアルマウントキャリパーを取り付けました。
イタリアBrembo製 CNC484キャリパーです (^^)/
アキシャルマウントキャリパーは基本設計が古い上に、リペアパーツの入手も
徐々に厳しくなって来てますから、自分達としても年式の新しいキャリパーは
お客さん達にお勧めし易いんです・・・
どうせラジアルキャリパーにするなら僅かな価格差で この484、もしくは
GP4-RXキャリパーに出来ますから、皆さん殆どの方達が その2種の内の
どちらかで選ぶ感じですね。
今回この525は 油圧クラッチ化する事になった為、Brembo製ラジアル
RCSクラッチマスターシリンダーを装備しました・・・
Brembo製のラジアルマスターは、ビレットもしくはRCSの どちらも
あのZETA製 RCMコンセプトフライトレバーが取り付け出来るので、先々
交換するのも良いかと思います ♪
これで車体の作業は概ね完了。
唯一リアサスが付いておらず OHLINS製ブラックラインを予定しているの
ですが、実はそのブラックラインが長期欠品しており次回の入荷が未定との事。
ヨーロッパ製品はコロナ禍の影響から納期に遅れが出てるんでしょうね・・・
止む無く リアサスに見立てた長さのバーで固定したまま進める事にしました。
ならばと切り替え、エンジンを進める事に・・・
CB-F/R系は とにかくエンジン内部パーツのメーカー欠品が多く、中には
どうしても新品に交換しておかないと不安と言うパーツが多々あります。
重要な新品パーツが手に入らないと、いくら丁寧にオーバーホールしたとて
その仕上がり、完成度には疑問が残るところ・・・
その為 CB-F/R系のRCMは、製作難易度が高くなってしまうと皆さんに
アナウンスしており、時間が掛かる事もさながら 予算も空冷Z系やカタナに
比べてだいぶ高額になってしまうんです。
ところが先日、ある重要なパーツがやっと手に入りまして・・・
これです! コネクティングロッドボルトーっ! (車田正美先生風で)
これを ず~~~~~~~~~~~~~・・・ っと、探してたんです (^^;)
たかだかボルトと軽視してはいけません・・・
メタルベアリングを採用してるツーピース構造のコンロッドは、このボルトの
トラブルと言うのも多く、経年劣化でボルトが伸びたり 金属疲労が著しいと
「走行中に折れてエンジンブロー!」 なんて事が現実に起こる・・・
こういったパーツは そもそもの材質や熱処理など、どんな工程で製作されて
いるのか正確な分析が出来ないと造り様がないですし、造るにしても製作数が
1万個からとかが当たり前な世界ですから、簡単ではないんです。
たまたまオークション出品されてた袋入りの新品が買えて、本当に良かった!
他にも永久欠品パーツが沢山あり 本当なら交換しておきたいなと思う部分は
複数あるんですが、どうにも手に入らない部品は状態の良い中古パーツを
用いるなどして何とか組み上げて行く・・・
入手可能な限りの新品純正部品と、CB専門でおなじみのジェイズさんから
リリースされているリプロパーツで、何とかオーバーホール水準を保ちます。
ひとまずエンジン腰下が組み上がりそうですね。
シリンダーヘッドの精密内燃機加工だけ まだ出来上がっていない為、ここらで
エンジンも一端 ひと区切り・・・
車体の作業に戻りましょう。
ジャーン!!!
実は外装のカラーリングが塗り上がって来てたんですね~! (^_-)-☆
S・Nさんが ずっと悩んだ末に決定したカラーリングが、このFBレッド・・・
中村も大好きなカラーリングですよ ♪
外装パーツを仮り付けし、今度は意外な難敵 シートスポンジ加工に入ります。
RCMは車体姿勢をはじめとし、ブレーキホースやオイルクーラーホースの
取り回しにも 相当こだわっているの、皆さんもご存知かと思うのですが、実は
このシートに関しても相当うるさい・・・
こういうやりすぎな所がRCMたる真実であり、皆さんから評価を頂けている
センスの部分だと思うんですが、ぶっちゃけ・・・
シート業者さんから嫌がられるまで やってます (;^ω^)
最も過酷な作業の一つ、スポンジの成形は湯浅にやって貰いましょう (^ ^;)
おそらく来週あたりエンジンが完成して搭載・・・
そこまで来ればマフラーやキャブレター等の装備を取り付けして、いよいよ
火入れまで行けますから、現在は70%ほど完成と言ったとこかな~・・・
大阪のS・Nさ~んっ!
RCM-525・・・ 何だか いい感じですよ~~~っ! (>_<)