こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
神奈川県在住 M・AさんのRCM・・・
大変・・・ 本当に大変 お待たせを致しました <(_ _)>
ご紹介しましょう。
RCM-530 Ninjaスポパケ NewTYPE‐Rです。
これまで見なかった個性的なカラーリングが目を引く RCMー530・・・
スタートエディション 2020年モデルをベースに、各部アップグレードが
追加されたこのRCMー530は、オーダーを頂いた当初 製作にいつもより
時間が掛かる事をご了承頂いて進みましたが、想定したより時間が掛かって
しまいました。
M・Aさん、長らくお待たせしてしまい 本当に申し訳ありません <(_ _)>
そんな長い製作期間を経て 完成したRCMー530・・・
NewTYPE-Rですから、エンジンは全分解後に耐熱ガンコート塗装され
クランクシャフトはダイナミックバランス後にジャーナル研磨ラッピング。
シリンダーブロックは、ウェットライナーの水圧検査後にオーバーサイズの
ピストンでボーリングし、ヘッドはNewTYPE-R専用にロット製作した
焼結合金製オーバーサイズバルブガイドに入れ替え シートカット加工・・・
時間と予算をつぎ込んだコースでの精密内燃機加工を施されています。
他にも純正対策部品への変更が ひと通り採用されており、エンジン内部構成は
Ninja ファイナルエディションのものをベースに ライトチューニングした
仕様とも言えるスペック・・・
長年、この水冷サイドカムチェーン式エンジンと向き合って来たノウハウから
定量化が促進し、安定感ある 完成度高いエンジンとして新生を果たしています。
イグニッションスイッチ、いわゆるメインキースイッチはカワサキの近年式モデル
車両から純正流用した新品・・・
左右ハンドルスイッチも新しいZXタイプのもので、左はスターターレバーのない
DAEG純正・・・
メインハーネスやジャンクションボックス、スターターマグネチックスイッチなど
メーターを除いた全ての電装系が 現行モデルの純正部品にコンバートされており
例えるなら ちょっと変な表現かも知れませんが、人間に置き換えたのなら心臓から
血管まで全て若者のフレッシュなものに交換した様なものかと・・・
変かな・・・ いや でも、正にそんな感じなんだけどな・・・ (^ ^;)
フレームのリフレッシュに始まり、エンジンフルオーバーホールや電装系と言う
旧TYPE-Rでは手を加えなかった・・・ いや、 手を加える必要がなかった
セクションまで作業が必要になったのは、ひとえにNinjaが 立派な”旧車”に
なったと言う事でもあります。
「中古車をそのままで」と言う流れは、もはや無理がある時代なんでしょうね。
2020年モデル スタートエディションの、標準仕様のブレーキキャリパーは
よく見かけるBrembo製のキャスティングゴールドキャリパーなんですが
このRCMー530は スタートエディションからのアップグレードメニューで
同じくBrembo製のCNCラジアル484キャリパーを奢りました・・・
他にもO・Zレーシング 5スポークホイールPIEGAから、6本スポークの
GASS RS-Aへ。
サンスター製RCMコンセプトディスクも、スタートエディション標準仕様の
ホールアウターからホール&スリットアウターに。
左側にチラリ見えてる通り、ナイトロレーシング製チタンマフラーもウェルド
クラフトエキゾーストに変更し、アンダーカウルを追加装備しています。
サイレンサーはグレネードチタンV-Ⅲを組み合わせ、リアキャリパーもフロント
キャリパーに合わせて CNC削り出しのブラックアルマイト仕様に変更。
SCULPTURE製スイングアームには 上側にスタビライザーを追加で溶接。
あまり見かける事がない、ブロックピースタイプの上レイアウト。
これら全てが、スタートエディション仕様車からのアップグレードによるもので
それぞれパーツ代の差額、あるいは工賃・加工費の追加と言う形で施されました。
限定されたメニューの中から選択して頂くとは言え 以外にもカスタムメニューは
幅が広く、個性化を図れるのもNewTYPE-Rの特徴でしょう。
とにかくより新車に近く、より洗練された進化版 Ninjaを造る事・・・
これこそがNewTYPE-Rの基本コンセプトで、構想の段階から胸の弾む
想いで進みました。
実際に 旧TYPE-Rとは一線を画す完成度の、新しいRCM Ninjaが
誕生したんです。
「やった! これは絶対にいい!」 と、最初のスタートエディション車両が
完成した2015年頃、このままスムーズに進むかと思ったんですが・・・
毎年恒例の如く 沢山のメーカーパーツが値上がりして行き、しかも最近では
Ninjaの中古車もだいぶ値段が高騰しまして、2018年 2019年と
NewTYPE-Rスタートエディションの価格も見直しされて来ています。
この春 NewTYPE-Rは 再び2021年度モデルとして価格の見直しが
行われました。
これまで標準採用して来た いくつかのパーツが、メーカーで欠品になったり
値上がりしたりと言った事からの価格見直しになります。
部分的にパーツの仕様が変わるだけで、基本的な造りとコンセプトに変更は
ありません。
造り続けられる限り、1台でも多く 世に輩出して行きたいと考えております。
M・Aさ~ん!
大変お待たせを致しましたー!
間もなく納車となりますので、よろしくお願いしますね~~~! (^^)/
= お知らせ =
只今サンクチュアリー本店では、過去に例を見ない多大な業務と対峙しており
本来であれば3~4ヵ月ほどで完成するRCMも 半年以上と言う製作期間に
延びております。
ゴールデンウィーク前の納車をご希望されているお客様も多く、もちろんその
ご期待に応えるべく毎日奮闘しておりますが、いかんせん 今まで経験した事の
ない多数のRCM製作から工場業務の進行に時間が掛かっておりまして・・・
これからオーダーを頂くお客様も含め 極々本当に特殊な仕様のRCMを除き
半年以上の製作期間が掛かる事、どうかご理解・ご容赦を頂ければと思います。
何卒よろしくお願い致します。
サンクチュアリー本店 (株)ノーブレスト 代表 中村博行