こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
コロナ禍による緊急事態宣言下ではありますが、空冷Zに情熱を注ぐオーナー達の
猛攻は止まる事を知りません。
とはいえ、この異常事態とも思える激務っぷりを考えるに、もしかしたら皆さんの
高齢化要素もあるのかなと・・・
「60歳を過ぎたら、今までみたいに楽しく乗れないだろうから」と言う ご意見は
ここ2~3年よく耳にしてる言葉です。
以前【色々考える】と言うテーマでブログを書いた事がありますが、現在のバイク
業界 ならびにカスタム業界は、40代前半~50歳代のユーザー達が支えていると
言っても過言ではありません。
私達カスタム業界目線で言うなら、扱うバイクの機種を変えれば何とかなる・・・
と言う目測は ちょっと違っているかと・・・
機種にかかわらず、今の40歳~50歳代のユーザー達が衰退したら とてつもない
急降下で絶滅に向かうと言うのが、自分のイメージなんです。
そうは言っても、それは間もなく起こる現象でもなく まだ10年位は元気でしょう。
10年を短いと捉えるか、あるいは10年もあるんだと捉えるか・・・
10年って確かに短いですけど、10年間やれたら 次の展開へと繋がるきっかけも
その10年から生まれてくるのだから「あと10年しかないの?」と落胆するのは
あまりにも尚早な捉え方なんだと思います。
たった10年・・・ されど10年・・・
20年も30年も、これならずっと安泰で大丈夫なんて居場所は 実は無いですよね
結局どんな業界に行ったって 10年続けられたなら大したもので、そこから次へと
転じて行くステップが踏めると言うもの・・・
そのプロセスを省こうとするのは、本当は先が見えてないからなんだと思うんです。
ネガティブな受け取り方を捨てられない限り、どこ行ったって 同じですから (^ ^;)
ちょっと難しい話になってしまいましたが、どんな時代になっても逞しいであろう
空冷Z系ユーザー達に ネガティブな人材は見当たりませんな~・・・ (;^_^A
遅ればせながら、宮城県在住 T・KさんのRCM-544が完成致しまして。
ご紹介しましょう。
RCMー544 KZ900です。
すでに所有されていたKZ900をお持ち込み頂き、RCMとして造り直しを
したのですが、MK-Ⅱ仕様の外装は最初からであり それをそのまま生かす形で
フルリメイクを行ったマシンです。
私達サンクチュアリーは、空冷Zに ロードスポーツバイクとしての性能を求めて
カスタムチューニングを行っており、サンクチュアリーを創業してからの25年間
Zを旧車・ヴィンテージマシンとして見て来ませんでした。
だからフルノーマルへの拘りや年式への懐古的執着など それこそまるっきし無くて
それ故 KZ900にMK-Ⅱ外装と言うのも 全く気にならず、むしろ「いいね!」と
言った解釈をしているほど・・・
オーナーが気に入っていて愛着があるなら、自由な発想で全然OKですよね (^^)/
「何年式の何々が・・・」と言った骨董品に求めるような拘りは全くありませんが
エンジンのコンディションやキャブレターセッティングの調子、また壊れる事なく
長く乗り続けられると言った「性能・機能」に関しては、逆に強い拘りがあります。
お持ち込み頂いた車両のエンジンは 軽く点検した限りでは目立った問題はなかった
ものの、RCMとして新生させるにあたり フルオーバーホールを行いました。
チューニングしてトルク&パワーを求めるのが目的ではなく、あくまでも状態
良い仕上がりにする事・・・
その目的を果たす為のオーバーサイズピストン化であり、各精密内燃機加工も
クランクからシリンダーヘッドに至るまで 全て施しています。
馬力要求よりも耐久性のコンセプトですから、冷却系統であるオイルクーラー
コアにきっちり仕事させるべく、オイル充填効率の高いトロコイドローター式
ハイプレッシャーオイルポンプKITは迷わず装備しました。
前後17インチホイール化されたローリングシャシーは、いつもの世界最高峰
メーカーに拘ったパーツチョイスで、フロントブレーキキャリパーも最新鋭の
ブリッジレイアウト式構造ではないながらも、ラジアルマウントを採用・・・
もうラジアルマウントは、今や標準仕様なんだと言ってもおかしくないですね。
フレームはかなりやり直しを施して 全く新しい仕様で生まれ変わっております。
スペックはもちろん 17インチワイドホイール仕様に適したもので、以前とは
全然異なるハンドリングを体感して貰える事でしょう。
キャンディレッドベースの配色カラーは、オーナーT・Kさんからのリクエストで
MK-Ⅱノーマルのエンジ色っぽい赤とは 大きく印象が異なるもの。
色に深みがあるけど 明るい・・・ 重厚感を感じるけど 鮮やか・・・
正にそんな表現がピッタリの、実にRCMらしい高級感を纏ったカラーリングです。
ハンドルバーはもちろん 待ちに待ったデイトナ製RCMコンセプトハンドルバー。
当然グリップエンドもデイトナ製のRCMコンセプトで、私達サンクチュアリーの
製品ではないメーカーさんのアイテムで固めました。
スポーツライディングとツーリングの両方をこなせる器用なポジションに、重量の
あるグリップエンドは、疲れにくい 乗り易さに貢献してくれる実用性があります。
同じくデイトナ製のRCMコンセプトシートは、着座部が少し幅狭になっている
足つき性を改善された形状・・・
ウレタンもCOZYシートらしい高品質なもので、形も安定した定量感あるもの。
ハンドルバーやグリップエンド、そしてシートもそうですが、製品は日本全国の
部品販売店さんで購入する事ができるから RCMでなくとも容易に入手ができる。
デイトナさんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです <(_ _)>
本来であれば「この春には!」と進めていた RCMー544でしたが、オーナー
T・Kさんからの計らいも頂いて お言葉にあまえ・・・
いや、甘えすぎて8月になってしまい 本当に申し訳ありませんでした! (-“-;A …
3~4ヵ月ほど頂ければ 何とか完成できるRCM製作期間の神話は、ここ最近の
超激務続きで完全に崩壊した感じです ( ̄▽ ̄;)
RCMー544は無事完成しましたが、現在は最後のロードテストを行っており
お渡し出来るまで あと数日ほど掛かる見通しです。
この最後のロードテストこそが、実は最も重要な仕上げの作業とも言えますので
ギリギリまできっちり、見させて頂けると助かります <(_ _)>
T・Kさ~ん!
大変お待たせしましたが 本当にもう間もなくですので、お待ち下さいね~!
コロナ禍が収束したら やりますよ・・・
RCMオーナーの RCMオーナーによる RCMオーナーの為のイベント・・・
真のRCMだけが一堂に集結する、RCMオーナーズクラブ ROCイベント!
もうこの2~3年、ずっとブロックリーダー達もガマンし続けてますから(苦笑)
その時は是非とも このRCMー544で、ご参加下さいね! (^_-)-☆