こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
2021年9月末の今、現在オーダーを頂いている製作途中のRCMまで含めて
シリアルナンバーはRCM-585まで進みました。
Ninjaやカタナ ZRXと言った機種はもちろんですが、ほぼ大半が空冷Z系
RCMで「今からでも何とかZを!」と 諦めずに実現させようとしている方々が
多いのを改めて実感しています。
サンクチュアリー本店では近年、RCMのベース車になっている空冷Z系車両は
ロサンゼルスのRCM USAが 現地で見つけて送ってくれている車両がほとんど
大半を占めると言う状況になりました。
買えなくなった、あるいは値段が高くなったと言うのは 確かに本当の事なので、
この先確実に手に入らなくなってしまうのは間違いないと思うんですけど・・・
それでもRCM USAのお陰で、RCMに関しては 今後も細々ながらまだ続く。
どうしてもベース車両の値段は以前より高くなってしまうでしょうけど、それでも
空冷Z系RCMが 今すぐにでも終わってしまう訳ではありません。
たぶん シリアルナンバーで言うなら、どうでしょう・・・
RCMー630位までは何とかベース車を ご用意できるのではと想像していますが
でも その先・・・ そうですね、 1~2年後は 無理かな~・・・ (;^ ^A
「すでに所有されてる車両 お持ち込み大歓迎!」って時代は、もう目前でしょう。
福岡県在住 H・Nさんからオーダーを頂きました、RCMー573 MK-Ⅱです!
お馴染みの絵柄ですが、芯だしされたクランクシャフトは 最近だいぶ増えている
気筒間位相ずれも検査して仕上げられたもの・・・
旧くなった組み立てクランクは、一旦圧入部を分解して 内部の摩耗をチェックし
問題なければ全てのベアリングを新品に交換する、いわゆるクランクリビルドが
とても有効ですが、物によってはリビルドしないでも大丈夫な個体もあり、この
RCMー573のクランクも「状態良し」と判断して進めました。
ノーマルのトランスミッションは ベアリングやスナップリング、スペーサーなど
消耗品を交換しつつ、ドッグの歯先摩耗が著しいギヤは ストックしてある状態の
良い中古ギヤに交換して組み立てます。
その際に、ギヤの配置をコンマ単位で位置決めする 精密シム調整を行うのですが
このドッグの噛み合い、いわゆるドッグクリアランス調整を施すのは必須科目で
Z系の様な旧式のミッション構造においては最も大事な作業の一つとも言えます。
シリンダースリーブは、この573でもPAMS製ESTライナーに交換しました。
緩くなってる個体が本当に増えたんですが、それらは概ね シリンダーブロック側の
下穴が経年変化で荒れているだけでなく、真円の度合いも変形し出しているものが
多くて、それ故 旧いスリーブを抜いた後のブロック下穴の精密切削加工は、非常に
重要な内燃機加工工程なんだと感じました。
サンクチュアリーメカブランド製のタイミング系パーツも、もはや定番化しました。
特に今 組み込もうとしているテンショナーアイドラーは、ノーマルゴムローラーの
直径に近い15Tギヤを採用しており、カムシャフト組み込み時のカムチェーンの
遊び量が適切な 整備性にも貢献している企画になっているんです。
ヘッド回り作業の画像を撮り損ねましたが・・・ ( ̄▽ ̄;) エンジン完成!
昨年から続く激務は、何も自分達サンクチュアリーだけに起こってる現象では
ありません。
いやぁ~~~ ガンコート塗装や内燃機関加工の業界でも大渋滞が起こっており
もう精密内燃機加工まで社内でこなさんと とてもじゃないが追い付かない?と
言う事で、実は少し前より専用機械の設備などを色々と進めているんです。
この辺の話はまた機会を見て ご紹介させて頂きますね ♪
とにもかくにもエンジンが搭載されて、ナイトロレーシング製 チタン手曲げ
フルエキゾースト&オイルクーラーKITが取り付けされました。
ここまで来るのに、かれこれ4ヵ月間は掛かっております・・・
3~4ヵ月間で完成 → 納車と言うのが、コンプリートマシン RCM本来の
スケジュール感なんですが、今は本当に半年コースなんですわ・・・ (;^ ^A
今更ながらですが、リアフェンダーレスKITも表面処理が仕上がって来たので
取り付けしました。
サンクチュアリーメカブランド製のKITで 補強入りナンバーステーとなります。
来ました! 来ましたーっ!
このOHLINS製のブラックラインリアショック、バックオーダー待ちで
納品されるまで数ヵ月も掛かったんですが、何はともあれ 来て良かった!!
今 車とバイクの業界はどこも忙しくて、品薄で納期が掛かるものが多いのを
知ってる方も多い事でしょう。
ほんと・・・ どうなっちゃってるんですかね・・・ (^ ^;)
リアサスがもう少し時間かかるかと予想してたんですが、思ったよりも早く
納品されて来たので「それなら!」と、ここで一気に進める事に・・・
こちらももうRCMでは定番となりました、イタリアAllegri社製の
鉸め式ブレーキホース ”ショルトシステム” で、まずはクラッチホースから
組み立てるべく車体に合わせて長さを確認し、フィッティングクランパーで
その場で鉸めてすぐに完成させちゃいましょう ♪
フロントキャリパーのロゴに墨入れを行う為、まだ取り付けされていませんが
もう間もなく出来上がってくるので、それを取り付ければ 概ね完成・・・
今のところ、来週あたりには検査&登録まで進んでいるかと予想しています。
H・Nさ~ん!
今ふと思ったんですけど H・Nさん・・・ 自分とイニシャル同じすね。
すみません、どうでもいい話でした・・・ (^_^;)
最近 皆さんのマシンを紹介するブログ回数が少なくて、マメにお見せ出来てなく
とても恐縮なんですけど、このRCMー573も次回は完成した画像をお見せする
予定で進んでおります。
ぜひ、楽しみにお待ち下さいね!