こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
空冷Z系RCMの、同時進行製作台数が 全く減りません・・・
いや、 3台納車してる間に 新規に2台オーダー入ってと言う感じのペースだから
ちょっとは減ったかな・・・
ベース車は相変わらず入手が厳しくなる一方で、在庫してたベース車がどんどん
減って行くのが見てわかります。
それこそ3台納車して、その後1台補充できたなら まだマシと言った感じ・・・
在庫保管の倉庫は徐々に広くなって行くんで、そこはいいんですけどねぇ (^ ^;)
「まだ造れるうちに」と、この1~2年は集中してオーダーが重なっていまして
納車まで半年以上と、えらく時間かかるのが あたり前になってしまったRCM。
今回ご紹介する1台も、結局半年もの長~い製作期間が掛かってしまいましたが
製作模様をブログで1回しかお見せする事が出来ず、いきなり完成したブログに
なってしまったのが大変心苦しい限りで・・・ ( ̄▽ ̄;)
もはや昔の様に、ちょいちょいブログが書けない自分が情けない・・・ ( ;∀;)
何はともあれ、完成したこのマシン
ご紹介いたしましょう。
神奈川県在住 Y・Hさんの、RCMー552 Z1-Rです。
カラーリングチョイスを、自分達のセンスに任せてくれたオーナー Y・Hさん。
任されたらそりゃ嬉しいのはもちろんなんですが、ある意味プレッシャーもあり
多少の奇抜さは必要だろうけど、誰が見てもいいね!と思えるマシンにしようと
RCMの基本路線である ”ストイック”さを前面に、遊び心は一部に抑えると言う
方向性で製作しました。
結果、社内スタッフや来店されるお客さん達の間では かなり評判の良いマシンで
「う~~~ん・・・ スタジオだったんじゃないのぉ~ このマシン」と、周囲の
好評価を耳にしながら、今更ながら後悔しております (;^_^A
自画自賛ですが、存在感のある かなりカッコいいZ1-Rになったと思いました ♪
そんなRCMー552の足回りは、もちろん 前後17インチワイドホイール仕様。
リア180サイズのラジアルタイヤに合わせて、フレーム補強 STAGE-Ⅱと
リアサスワイドレイダウン、ドライブチェーンラインオフセットインライン処理を
施工して、完成度高いフレームに仕上げてセットアップ。
レーシングブランドには、ちゃんと意味が存在します・・・
聞いた事ない家電メーカーと 誰でも知ってる家電メーカーの電気製品、果たして
どちらを選びますか? と言う観点で考えれば、世界のトップメーカーの製品とは
イコールで性能はもちろん、それだけではなく信頼も買っているんだと思います。
OHLINS製サス、O・Zレーシング製ホイール、Brembo製ブレーキキャリパーに
加えて、日本のSUNSTAR製ディスクと、押しも押されぬ 世界最高峰メーカーの
逸品だけに拘って足回りを構成しているのは、信頼を得る為の選択でもある訳で
そんな一流メーカーのシャシーこそ、RCMに相応しい仕様だと捉えています。
世界の頂点に君臨するレーシングブランドメーカー製品を バランス良くマッチング
させるのは、空冷Z専用で開発された SCULPTUE製ステムと スイングアーム・・・
サンクチュアリーの母体となるNOBLEST社内で 企画・設計・図面化され、自社製
パーツとして生産されており、そのスイングアームには これまた社内で溶接まで
施工されたスタビライザーが追加され、高剛性化はもとより、DIYカスタムでは
成し得ない存在感を放って見えますね (^^)/
エンジンはライフパッケージメニューながらも しっかりツボをついたスペック。
最近とにかく増えたシリンダーライナーの入れ替えは、黙殺する事なくしっかり
施工し、シリンダーボーリング&面研を筆頭に オーバーサイズでのバルブガイド
入れ替えとシートカットをきっちり施しました。
真のオーバーホールとは、精密内燃機加工をフルメニューで行う事とも言えます。
フルオーバーホールエンジンのコンディションに加え、吸排気&点火系パーツの
アップグレードから、トルク&パワーは充分申し分ないフィーリングに。
そんなエンジンの冷却の要として、ナイトロレーシング製の11インチラウンド
オイルクーラーを装備していますが、オイルクーラーコアにオイルを充填させる
べく、トロコイドローター式ハイプレッシャーオイルポンプも組み込み済み・・・
オイルクーラーコアの冷却機能を使い切れる様、安定した油圧を実現させました。
スリムで幅が狭く、サイドカバー上の細いパネル分だけシート高を下げられた
RCMコンセプトシートは、残念ながら今は廃番となっている製品・・・
Z1-RのRCM製作のたび、へたった型から抜いたファイバーシートベースを
擦り合わせ加工していますから、もう ほぼワンオフと言う感覚でやってます。
メーターは、ワンオフのヘアーライン仕上げアルミプレートを二重構造で重ねて
更にワンオフのカーボンプレートを合わせたハイブリッドパネル仕様・・・
ここにRCMシリアルプレートを 専用のジュラルミン削り出しホルダーで固定し
シンプルながら実は凝った造りの3連メ-ターに仕上げました。
メーター回りは常に目に入ってる部分ですから、その印象は大事だと思います。
RCMー552 Z1-R・・・
当然なんですが、この完成した姿・形を Y・Hさんは まだ見ておられません。
個人的な見解ですが、Z1-Rは単色カラーに2本の色違いストライプラインが
一番カッコいいなと思いました ♪
Z-1、そしてMK-Ⅱ同様、急激に入手が出来なくなった Z1-R・・・
ロサンゼルスのRCM USAでも「MK-ⅡとZ1-Rはない!」なんて、はっきり
言って来ており、今はKZ900&1000&LTDが かろうじて見つかる様な
状況です。
だからY・Hさんには、このRCMー552を 大切にして頂きたと思いました (^^)
Y・Hさ~ん!
夢が実現できて良かったですねーっ!!!
納車の時、興奮しすぎないで下さいよ・・・ (;^ ^A