こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
神奈川県在住 M・TさんのRCM MK-Ⅱが完成し、無事今週納車となります。
と言う訳で、完成したマシンをご紹介しましょう。
RCMー558 KZ1000MK-Ⅱです。
絶滅危惧種となってしまった 空冷Z系車両達・・・
中でもこのMK-Ⅱは とにかく見つからなくて、私達もベース車を確保するのに
大変厳しい状況を迎えています。
このRCMー558をオーダーされた M・Tさんも、そんな危機感を持っていた
方でしたが、最初からフルノーマルには興味がなく RCMを!とリクエストを
頂きました。
車体もエンジンも、全て M・Tさんからのリクエストに沿って製作されたもの。
ご自分の中でイメージされていた1分の1スケールのマシンが 具現化したとも
言えるでしょう (^^)/
本来RCMは、お持ち込みパーツを丁重にお断りして製作しているのですが
今回は例外としてフロントフォークだけオーナー様がご用意されたもの・・・
そこにナイトロレーシング製 天吊りFフェンダーKITや、サンクチュアリー
メカブランド製 マルチキャリパーサポートKITを組み合わせた、変則的な
エクスモードパッケージとなっております。
17インチホイールシャシーで造り込まれた車体は、もちろんサンクチュアリー
オリジナルのフレーム補強 STAGE-Ⅱとワイドレイダウン、ドライブチェーン
インライン処理と言った必要な加工を 全て高精度で施したフレームにマッチング
させています。
ホイールセンターやチェーンライン等のアライメントも きっちり正確に導き出し
バランス良く足回りをセットアップしていますから 走らせた際のフィーリングは
非常に癖がなく、とても扱い易い車体に仕上がりました。
ナイトロレーシング製 ウェルドクラフト3Dチタンエキゾーストも、M・Tさん
拘りのご指名で、車体やエンジンにピタリ沿わせた絶妙なパイプワークが特徴の
ナイトロエキゾーストシリーズ 最高峰のラインナップ。
エンジンはライトチューンで抑えたライフパッケージメニューですが、それでも
オイルポンプだけはトロコイドローター式 ハイプレッシャーオイルポンプKITを
採用しており、丁度この真夏の納車でも 空冷4発エンジンが悲鳴を上げる事無く
油温を気にせずに気持ちよく走れる事でしょう (^_^)v
点火系&吸排気系パーツのアップグレードも加わって、ライフパッケージながらも
充分なトルク&パワーを発揮する出力には、SCULPTURE製リアスイングアームに
追加されたスタビライザーが強固に援護・・・
ナイトロ製エキゾーストの、アップテール軌道とオーバーラップしたリアビューが
クロスラインで ビジュアル的にもバランスがいいなぁと、自画自賛・・・ (^▽^;)
ヨシムラ製デジタルテンプメーターに隠れて 見る事が出来ませんが、ハンドルは
つい先日デイトナさんからNewリリースされた RCMコンセプトハンドルバー。
これまで何百台と製作された来たRCMのポジションを検証し、これだと思える
ハンドルを あのデイトナさんが自社の製品としてラインナップをしてくれたもの。
同時にリリースされた、RCMコンセプトグリップエンドと同時併用する設定で
グリップエンドのしっかり感は 一度使うと「なるほど」と納得の行く構造・・・
振動低減の効果もあり、最近では「かなり優れたパーツだな」と感心している程。
もちろんシートも、着座する部分が少し幅狭で 足つき性を大きく改善させている
デイトナ RCMコンセプトCOZYシート・・・
先ほどのハンドルバー&グリップエンドも含め ”RCM”の名を冠したパーツですが
あくまでデイトナさんの製品であって、自分達サンクチュアリーは ”RCM”の名を
お貸ししているだけ・・・
ただ「RCMに相応しいものを!」と デイトナさんからのリクエストに応えるべく
「こんな製品があれば」と企画だけサンクチュアリーがご提供しているもの・・・
ですから このデイトナさんのRCMコンセプトシリーズは、サンクチュアリーで
購入頂ける類ではなく、むしろ日本全国の量販店さん、もしくはバイク屋さんにて
お買い求め頂くものなんです。
このRCMー558も含めて、今年はRCM MKーⅡの納車が多いなと思います。
MK-Ⅱが入手できないのに、MK-Ⅱの納車が多いと言う所に 矛盾を感じている
方もおられる事でしょう・・・
確かにこの1~2年は 以前より更に悪化してMK-Ⅱが買えなくなった事は事実。
それでもアメリカ ロサンゼルスに設立したRCM USA Incが現地で見つけ
送られて来るZ系車両は途切れておらず、それゆえ何とか成り立っているんです。
RCM USAは、カリフォルニアなど車両が枯渇してしまった西海岸ではなく
ネバダ州・アリゾナ州・ユタ州・カンザス州・オクラホマ州・テキサス州など
より遠方内陸までローラー作戦で車両を見つけており、日本人が現地に赴いて
西海岸エリアで買い付けるやり方とは根本的に機動力が違っている・・・
それゆえサンクチュアリーでは、未だにZ系RCMを造り続けられております。
とは言え、さすがにMK-Ⅱは 苦しくなって来ましたねぇ・・・ (;^_^A
MK-Ⅱはいいですよ・・・
自分は35年前に限定解除し、最初に買った大型バイクがZ750FXでしたが
その後MK-Ⅱに乗ったら 「何これ? 同じ車体なのに全然違うバイクじゃん」と
Z750FXとの違いを痛切に感じましたから、それが実にショックで・・・
そこからはもう速攻で1000cc(Z1-R)を買ったほど。
いやぁ~・・・
だって 750ccと1000ccじゃ、まるで違ったんですよ・・・ (^ ^;)
このRCMー558は 更に元気に走ります!
Z系はへたすると、今の400ccや600ccにも置いて行かれたりする・・・
あくまでも自分の主観ですが、貫禄と存在感ばかりで スポーツライディング性能は
からっきしダメと言う・・・
眺めて楽しみ、のんびり走り専門も良いのでしょうけど。
個人的にZには、それだけと言うバイクであって欲しくないかなぁ・・・
あくまでも、自分のZに対する想いですけどね・・・
Z系車両は、M・Tさんがオーダーされた今年の2月から更に入手が厳しくなって
まして、展開がやたら早いですね・・・ 今はもっと厳しい状況になってます。
自分の予想を遥かに超えた今の異常事態に正直驚いてるんですが、ぶっちゃけると
さすがにそろそろ頭打ちなんじゃないかなぁと思っていたので、この異常な状況に
もはや引きっぱなし・・・ (^_^;)
それでもM・Tさんは 実現されました・・・
だからこの愛機RCMー558とは、長~く お付き合いして頂ければと思います ♪
半年もの長い製作期間 大変お待たせ致しましたが、今週納車行きますね~~!!!