こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
いやぁ・・・
富樫さんと吾希人には、感謝の言葉しか出て来ません ( ̄▽ ̄)
フリーズ気味だったノーブレストブログでピンチヒッターを買ってくれ、超久々に
定期的なサイクルでの更新が出来ました。
なんかも~
ピンチヒッターどころか、レギュラーとして ずっとやって貰ってもいいかな(笑)
週イチペースに陥った自分のブログも、これから何とか巻き返したいですが (^^;)
それでは本題。
香川県在住S・Yさんからオーダーを頂きました、このマシン。
ご紹介しましょう。
RCMー562 Z-1です。
数年前まで「まだ何とか大丈夫かな」なんて思ってたZ-1ですが、ここ1~2年で
いきなり多数のオーダーを頂き、買い溜めておいたベース車が みるみる無くなって
急激に「まだ大丈夫かな」から「どうしよう」に変わったのは、まさに本当の事。
もちろんMK-ⅡやZ1-Rだってそうですけど、Z-1は急遽 かなり深刻に (-_-;)
1台1台 大切に販売して行きたいと言う想いが高まる中、見積もり依頼は切れる事が
なく、あれよあれよと倉庫のベース車が減って行く最中で S・Yさんからもご相談を
頂き、このRCM-562が製作されました。
ベース車の大幅値上がり、そしてここ最近の各メーカーパーツの値上がりを考えると
今このRCM-562と同じマシンを造ったら、全く同じであっても100万円前後は
高くなってしまうでしょうから、実は随分お得な価格で実現できたなと 今更ながらに
思わされます。
そんなRCMー562、前後輪17インチワイドホイールのローリングシャシーで
構成されてます。
ジュラルミン製リアスプロケットは軽さが魅力ですが 耐摩耗性に少々の課題あり。
でも せっかくの軽合金ホイールなのだからスプロケも軽いジュラルミンにしたい。
となると やはり530サイズのチェーンを選択したいのですが、180サイズの
リアタイヤでホイールを正確に車体のセンターに持って行くと タイヤ左サイドの
ウォールとチェーンがどうしても接触しやすい・・・
エヌマ製RCMコンセプトドライブチェーンは、シール内蔵式ながら 総幅が薄い
ナロータイプの530チェーンで、タイヤとのクリアランスを確保できるもの。
リアタイヤをワイド化するケースにおいて、もはや無くてはならない優れ物です。
使用した17インチホイールはもう皆さんお馴染み、ロードレース世界選手権で
各チームが圧倒的に採用する世界最高峰の逸品、イタリア O・Zレーシング製。
Moto-GPやワールドスーパーバイクだけでなく、欧米や日本の選手権でも数多く
採用されてる本格派の軽合金ホイールで、トップチームからの信頼度は絶大です。
キャリパーもこれまた選手権で圧倒的なシェアを誇る、イタリア Brembo社製で
最新ブリッジレイアウト構造のCNCラジアルマウントキャリパー GP4-RX。
OHLINSサスも含めて、最も優れたメーカー製のパーツだけで構成しました。
エンジンは今では少数派となる カバー類ポリッシュのノーマルコントラスト色で
バフポリッシュは 社内研磨部門による内製加工で、8分ミラーの良い仕上がり感。
エンジン鋳造部は 放熱に優れたガンコート塗装で、精密内燃機加工フルコースの
オーバーホール性に重点を置いたライフパッケージです。
ナイトロレーシング製 チタン手曲げエキゾーストは、色鮮やかなヒートポリッシュ。
このヒートポリッシュの磨きも、社内の研磨部門で磨いている内製仕上げ・・・
研磨部門は担当の菊地が一人で作業しており、今現在 社内製品のポリッシュ業務に
かなり追われておりますので、すみません、マフラーなど研磨だけの業務依頼には
対応しかねますので、どうかご理解頂ければと思います。
運動性能向上をテーマに、スポーツライディングからツーリング、ちょい乗りまで
幅広いステージに対応するシャシーへと 造り込まれた車体・・・
もちろん動性能だけでなく、乗り易さ・扱い易さ、また生産されてから50年以上
経過している旧車だからこそのトータルレストアなど、全てRCMクオリティーで
新生しました。
左右のメーターもフルリビルドで、新品と言って良いほどの状態にレストア・・・
この年代のメーターはダンパーとのちょっとした組み合わせ相性から、誤作動を
起こすものもあるので、この後のロードテストで作動性を確認致します。
ハンドルバーは、こちらもすっかりお馴染み デイトナ製RCMコンセプトバーで
画像では見えませんがグリップエンドもヘビーウェイトタイプ RCMコンセプト
グリップエンドを装備済み・・・
時々「RCMグリップエンドは別の色は無いんですか?」と聞かれる事があります。
こればかりはデイトナさんの製品ですから、自分が勝手に決められる事ではないん
ですけど、個人的な好みとして 中村はブラックのグリップエンドが好きなんです。
20歳位の頃は金とか赤とか、愛機RCMー001 Z1-Rに付けていたんですけど
1999年に外装カラーをパールホワイトに変更した頃から、カラフルなパーツは
ワンポイント使いはするものの、グリップエンドだけは黒が好きなんですわ・・・
と言う訳で すみません、色付きが欲しい方は後塗りして頂く感じにてお願いします。
シートもデイトナさんのRCMコンセプトCOZYシート・・・
ブラックベースのタマムシデザイン、後期型のサイドカバーエンブレムなどは全て
オーナー S・Yさんからのリクエストで、さりげなく個性を演出しています。
このRCMー562を見て 改めて「あぁ・・・ Z-1のRCMだ・・・」なんて
少し前とは違う心境である事に気が付きました。
自分の中でZ-1が 入手が出来ない危機感の強い機種であると、しっかり認識を
し出しているんだと思います。
空冷Z系RCMは このZ-1はもちろん、Z1-RやMK-Ⅱ、Z1000J/R系や
KZ900&1000、GPz1100に至るまで もはやどの機種も厳しい状況。
2年位前までは年20台程度で ベース車両を何とか仕入れて来ましたが、今では
かろうじて年に、 そうですね・・・
10台位がやっとかなぁ・・・
ここ1~2年の駆け込み受注は予想外で、年間40台前後のRCMを製作しており
ストックしていたベース車の倉庫は 日に日に空が目立ち始めました。
新たに仕入れた車両もあるものの、以前よりはどうしても高くなってしまいます。
それでもまだ造れない訳ではないですから、最後まで何とか皆さんのご期待に応え
られる様、ギリギリまで世に出して行きたいですね。
S・Yさ~ん!
作業模様を細かくブログでご紹介できず、ほんと 申し訳ありませんでした <(_ _)>
RCMー562は 現在ロードテストを進めておりますので、お渡し出来る状態に
仕上がりましたら またご連絡させて頂きますねーっ!