こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
各地で桜が満開、陽気もいいし、気持ち良く「春が来た~」って感じですね ♪
気持ちが良いと言えば、マスクレス。
いやぁ~
町を歩いてる時、買い物をしてる時など、マスクをしていない事がこんなにも
爽快なのかと気が付かされました。
口と鼻が塞がれてないのは、別に普通の事なんでしょうけど・・・
それがこんなにも楽なんだと、変な感動をしております。
バイクシーズンもいよいよ到来だし!
皆さん今年は気持ちの良いシーズンを楽しんで頂ければと思います (^^)v
それでは、本題に!
東京都在住 Y・Sさんからお預かりしてRCM化したこのマシン・・・
ご紹介しましょう。
RCM-583 Z1-Rです。
所有されていたZ1-Rをお持ち込み頂き、RCM化で再生を図ったマシンです。
元々カスタムを施されたZ1-Rで各部のフィッティングや仕上げに少々難ありと
言う状態だったものを大掛かりな造り直しで新生しました。
フレームやエンジンなど大物セクションを筆頭に、相当手を加えられております。
大事なのは ”正しく出来ている事” で、代表的だったのが何と言ってもフレーム・・・
ほぼイチからやり直しで、既に施されていたフレーム補強は一端全て取り除きました。
ちなみに補強を取り除く方が、へたすると補強をするよりも大変だったりするんです。
リアサスレイダウンも左右の精度が悪く、これまたやり直し・・・ ( ̄▽ ̄;)
大変な作業ではありましたが肝心要な部分ですし「後から交換すればいいよ」なんて
パーツの様には行かないフレームですから、妥協する事なく完成させています。
で、後から交換が可能なパーツ系は再使用したものも多数・・・
元々カスタムされていたXJR1300の純正フロントフォークやホイールなどは
コンディションをチェックし、全てオーバーホールを行って再使用しました。
ただ ステムに関してはSCULPTURE製に替えて、ストッパー機能の正常化と
ハンドルロック機構が使える仕様に変更。
スイングアームに関してもXJRの純正流用だけは避けたかったので、ここは
SCULPTURE製17インチホイール専用スイングアームに変更しています。
Z系の17インチホイール化は、良質なフレーム補強に精度の高いレイダウンと
ドライブチェーンのオフセットに伴うインライン処理がしっかり施されて始めて
正しく取り付けが出来ます。
つまり、フレームと前後足回りパーツは一括りのパッケージであり、その感覚が
イメージできてないと正確なフィッティングが出来ないと言う訳なんですね。
今回のRCM化で、シャシーの完成度は別モノに仕上がっております (^_-)-☆
エンジンも全て分解し、点検や測定後にフルオーバーホール&ファインチューンを
施しました。
ピストンは、大変お待たせをしました ”DiNx鍛造ピストン” を採用しています。
日本の専門老舗メーカーと一緒に開発をし、Zレーサー3号機のテストライドでも
実証されたその特性は、軽くて強いピストンだと言う事・・・
このRCM-583の製作が いつもより長く時間が掛かったのも、ピストン開発に
時間が掛かったが為で、長らくお待たせしてしまった所はお詫びをいたしますが、
待った甲斐があるだけのレスポンスを体感して頂ける事でしょう。
フルオーバーホールにおいて最も重要となる ”精密内燃機加工” は、もちろん全て
ディンクスが担当・・・
クランク精度、シリンダーホーニングの精密値、そしてバルブ回りのリフレッシュ
メニューは拘りの精度で仕上がっており、エンジンフィールは至って軽快で滑らか
トルク&パワーが盛られた事から 春から夏にかけての発熱量が気になる所ですが
そこもトロコイドオイルポンプの採用でしっかり油温対策されています。
タンクはノーマルから、ビーター製アルミタンクへ変更・・・
カラーリングも中村の愛機 RCM A16R-001をモチーフとしたペイントで
これぞRCMと言うルックスになりました。
メーターはオリジナルのワンオフアルミパネルに、これまたワンオフで切り出した
カーボンパネルを組み合わせたハイブリッドパネル。
そこに3連装でステッピングメーターをビルトインさせた個性的なコックピットに
様変わりしています。
見た目 そして視認性、共に良し! と言ったところでしょうかね (^^)/
シートはZ1-RのRCMに置いて非常に装着率の高いRCMコンセプトシート。
いつも言っておりますが、ファイバー型の劣化からシートベースの加工が必要で
一般流通製品としては成り立たなくなってしまったんですけど、ここぞと言う時
手作業で成型して提供している特別なシートでもあります。
ファイバー加工の手作業は辛くて、みんな嫌がるんですけどね・・・ (;^_^A
今回このRCM-583の様に ベース車両をお持ち込み頂いてRCM化するのは
実は大歓迎な事・・・
ベース車が枯渇している昨今、むしろ車両をお持ち込み頂くのは助かる位なので
もしも そこを気にされている方がおられる様でしたら、遠慮なくご相談をして
頂きたいと思います。
乗ったらもう すぐわかりますけど、以前とは相当違いますよ!
しっかり加工溶接をして、正確にアライメントを導いて、精密な内燃機加工を行い
丁寧に組み立てて、最後に可能な限りセットアップとテスト走行を行ったマシンが
どれほど良い走りをみせるか・・・ 百聞は一見にしかず・・・
RCMの性能を是非、堪能して頂きたいと思います ♪
Y・Sさ~ん!
大変 大変、お待たせを致しましたーっ!
いつでも納車OKですので、よろしくお願い致します~