こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
ゲゲッ・・・ ;゚д゚)
ふと、前回ブログ更新した日付けに気が付き 思わず冷や汗が出る思いでした。
10日なんてアッ言う間で、まぁ~ 早いこと 早いこと
ノーブレストブログでは触れたと思うんですが、実は今この春発行の新カタログ
【THE BIBLE-10】の製作が佳境に入っており、中村もその製作に大きく
絡んでおりまして 終日てんやわんや。
今回のバイブル10は久々力が入った内容なんですが 当初より遅れておりまして
その理由と言うのが「新製品群」達の存在・・・
これまでとは違ったNewパーツ達のラインナップに向けて、試作やテストなど
繰り返しているんですが、完全内製で進めている事と、製品の資質上 やすやすと
OKになる訳でもなく 故に遅れに遅れ、中村を始めとするメカニック達も完全に
パンクしてしまったと、そんな日々が今も続いているんです。
と、またまた言い訳になりましたので、ここは潔く?本題に入りましょう (^ ^;)
「既に納車しちゃってます」シリーズ!
の、え~と・・・ 第何弾?
埼玉県 M・Eさんからオーダー頂きました、このマシンをご紹介しましょう。
RCM-585 Z1-Rです。
このRCM-585も、最近はやり?の【最初から長期製作コース】にて製作が
行われた1台で、その期間はおよそ1年半。
1年半も時間を貰ってたのに、製作模様のブログをお見せできたのは1回だけで
しかも完成したのも結局ギリギリだったと言う・・・
すみません、反省しております <(_ _)>
今も尚続くRCMのオーダーは これ以上増えてしまうと他に色々弊害が起こりえる
台数で、ほんとに・・・ とにかく凄い数・・・
1年半と言う 普通であれば充分長い製作期間も、今では「むしろありがたい?」と
感じるほどで、バイク業界の勢いもコロナ禍の収束から元に戻ったと耳にしますが
さっぱり実感がなくて・・・
未だRCMのオーダーは切れる事がなく、戦いは続きっぱなしなんです ( ̄▽ ̄;)フ~
サンクチュアリー本店が全力で取り組んでも、年間で造れる台数は30台前後。
そんな時期にオーダー頂いたこのRCM-585は、前後輪17インチホイール
仕様のシャシーで構成。
世界のトップブランドメーカーパーツだけで固めた足回りは目の保養だけでなく
大手パーツメーカーだけが持つ ”信頼” を手に入れています。
ピレリ ディアブロロッソコルサクワトロ(クワトロとはイタリア数字の4)を
装備した、これから慣らし走行の納車時にはもったいないかとも思える、そんな
17インチタイヤは、高性能銘柄ぞろいのタイヤ選びが出来る世界・・・
タイヤ性能は、地味にバイクの動性能を支える最も重要な部分でもありますから
これから選び放題の中で自分好みの銘柄に出会えるといいですね ♪
旧年式の車両で最も重要視すべきエンジンオーバーホールは、内燃機関加工部門
ディンクスによる精密加工ありきの仕上がり。
クランクシャフトの芯だし一つとっても、どれだけ内燃機加工に ひたむきに向き
会っているのかで違うもの・・・
その心がけと先鋭の専用機から生み出される仕事は、オーバーホールの完成度に
大きく影響するものなんです。
ピストン性能はホーニング精度で決まると ディンクスでは常々会話をしてます。
肝となるヘッド回り精度も同様に ガイドとシートリングとの同軸精度、そして
ステムセット長の緻密さ、シートリングのシール仕上がり度など、内燃機加工が
あたえるエンジンの調子良さへの影響はとてつもなく大きな要素・・・
仕上がりの精度はもちろんの事、加工の納期だって 実はとっても重要な要素で
自分で言うのも何ですが、ディンクスには(揃ってるよなぁ)と感じさせられる
そんな存在なんです。
こうして組み上がったエンジンは、滑らかで扱い易く、例えるのならどこまでも
走って行ける・・・
空冷エンジンならではの乾いたレスポンスに2バルブ特有のトルク感が乗っかり
パワーパッケージではないながらも実用域において十分な走破性を発揮します。
これから始まる夏場対策としてトロコイドオイルポンプも最初から装備しており
慣らしが終る頃には気持ちの良い走りを満喫できる事でしょう (^^)v
シートは、これまたZ1-RのRCMでは定番のRCMコンセプトシート・・・
サイドカバーの上にある細長いパネルを取って、そこまでシートベースが被る
形状とし、更に幅も狭めた事から足つき性を大きく改善。
ルックスも含めてバランスの良い、RCMに相応しいシートであると思います。
メーターはシンプルなのが好きな人にはビンゴの Z1000純正メーター流用。
画像は液晶オンになっていませんが、メインスイッチをオンにするとなかなか
エキゾチックなモニターを見る事ができます。
見た目も魅力ですが 一番大きいのは軽さで、ステアリング回りの装備総重量は
ノーマルとは比較にならないほど軽く、ハンドリングの違いを体感できるもの。
Z1-Rのノーマルメーターアッセンブリ、あれ 重たいっスからね~ (;^_^A
外装カラーリングは、画像ではわかりにくいかも知れませんがシルバーなんです。
純正の淡いブルー感あるシルバーでもなく、中村の愛機 RCM A16R-001の
あのパールホワイトでもない、コントラストによってキャラクターが変わる・・・
そんな趣の在るカラーリングだと思いました。
ここ数ヵ月の間だけでも、Z1-RのRCMは何台かのオーダーを頂いてまして
今残っているベース車の在庫は間もなく底をつきそうな勢いです・・・
暫くしたら、こういう本当に面白いバイクを造れなくなるのかも知れないと言う
虚しい気持ちが常にあって、何だか悔しいなと感じてしまいますね。
Z系RCMを あと何台提供できるのかは、わかりません・・・
「欲しい!」と切望してくれるオーナーの為に「少しでも頑張り続けるぞ!」と
気合を入れ直したりしてますが (^ ^;)
M・Eさ~ん!
今頃 ニヤニヤなんじゃないですか~!?
今年はRCMオーナーズの祭典、ROCイベントにも是非ご参加下さいね~!!