こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
同じことを繰り返し書いてますが、ここ2~3年はRCMの製作台数が・・・
いや、オーダー頂いてる数が過去に例を見ない多さで、常に30台前後のRCMを
製作し続けていると言う膠着状態が続いてます。
この現象は今も尚継続中なのですが、見積もりからご成約 そして肝心の製作工程と
目まぐるしい忙しさから、中村のブログ更新にも影響が出てまして・・・
まぁ~ 少々言い訳にはなりますが、休日は休日、夜は普通に寝る、と言う生活が
恋しい恋しい 今日この頃・・・ (^_^;)
今回ご紹介するRCMも、中村がドタバタしていた事から画像を撮り損ね、製作の
模様をお見せ出来なかった1台。
大変心苦しく、今更ながらですが「完成した姿形だけは!」と思いお見せする事に。
千葉県在住K・Oさんからお預かりした車両を、RCMとして製作したこのマシン。
ご紹介しましょう。
RCM-593 Ninja スポーツパッケージ NewTYPE-Rです。
ここ数年、時々部分的なカスタムやちょっとした整備などでお付き合いのあった
K・Oさんでしたが、段階を踏んで ”RCM” にする目標を持っておられたらしく
いよいよ最後の工程を経て、晴れてRCMのシリアルナンバーを取り付けました。
今 GPz900R Ninjaの中古車市場は、少し前の空冷Z系をしのぐ勢いで
個体が減少しており、特にA10以降の各部対策が充実して行った後年式の車両は
とにかく、高い 高い・・・
急激な高騰と言う点おいては、空冷Z系を上回ってるんじゃないかと思えるほどで
巷の一部では「サンクチュアリーのせいだ」なんて噂が回ってるみたいなんですが
いえいえ・・・
何もしてませんって (;^ ^A
いつも思うんですけど、どうしてこういう噂話って まるで違う話が流れるんスかね。
特にウチは多い様な気がするんですよね・・・ ( ̄▽ ̄;)
このRCM-593は、オーナーK・Oさんが所有していたNinjaをベースに
2~3回に分けてアップグレードを行い、今回RCMとして成立したもの・・・
作業が何回かに分かれる事で、確かに重複してしまう作業や工賃は発生しますが
それでも段階別の変化を体感して行けるから、どちらを選ぶかはオーナーの自由。
最近はNinjaの中古車相場が高騰してしまっただけに、尚更 所有されていた
マシンお持ち込みで 段階別に分けてと言うのは、むしろありがたい位なんです。
その段階と言う工程で、今回 最も注力をしたのがエンジンのフルオーバーホール。
4万~5万キロ走っている個体は普通どころか、中には6万~7万キロ走行なんて
言う中古車が当たり前なNinjaだけに ”オーバーホールありき” で予算組みをし
大きく手を入れました。
そうなると真打ち登場・・・ 内燃機加工部門 ディンクスの出番です。
クランクは、消耗が見られたジャーナルをラッピング後にダイナミックバランス。
シリンダーはブロック水圧検査後にワイセコピストンでボーリング&ホーニング。
そのホーニングは皆さんもうご存知の ”H85A” による精密高精度仕上げですね。
DiNx製オリジナルオーバーサイズバルブガイドに入れ替えし、新品バルブで
シートカットしたヘッドは密閉性コンディション良しの仕上がり。
今 Ninjaこそ、高精度な精密内燃機加工を伴ったエンジンオーバーホールが
必要不可欠になったなと、日々ひしひし、ビビッと感じています。
足回りは徐々に進化を遂げて来た部分で、オーナーK・Oさんが目指した仕様に
フィニッシュしました。
抱いて来たイメージを数年かけて実現させる・・・
”カスタムの醍醐味 ここにあり!” と言える位、さぞかし面白い事だと思いました。
ヒートポリッシュ仕様のナイトロレーシングサイレンサーは、グレネードV₋3。
もう少し容量のあるサイズ、簡単に言えば太くて長く大きいサイレンサーの方が
低速域、特にアイドリングから開け始めの加速領域がトルクフルになるのですが
見た目も重要と、このサイレンサーをリクエストされる方は多くおられます。
SCULPTUREスイングアームには、軽量ながらスタビリティー効果の高い
モナカ合わせ上スタビを追加溶接しており、DIYでは実現が出来ない存在感を
醸し出してますね (^^)/
メーター回りは、ノーマル然としている様で実は凝った造り込みを施してます。
これも残念ながらイグニッションがオンになってない画像ですが、Defi製の
メーターは通電するとワクワクするんですよね (^_-)-☆
トップブリッジには、TYPE-Rによく見られるシリアルナンバープレートの
ホルダーが設けられ、一台とて同じ番号は存在しないナンバー RCM-593の
プレートが取り付けされています。
常に目に入るコックピットビューの特別感も、拘りたいポイントでしょう・・・
晴れてRCMシリアルナンバー付帯を実現した、K・Oさんの愛機・・・
長い時間と予算を掛けて造り上げた、想いを反映させた1台であると言えます。
こう言う事を書くと、また「サンクチュアリーのせいだ」的な噂話が独り歩きを
しそうですが、Ninjaもメーカーでのパーツ在庫が日に日に減少傾向にあり
果たしてこの先どの位、安定して部品入手が出来るのか疑問です・・・
空冷Zよりリプロパーツが充実してないから、逆風が厳しい状況だと思いました。
あくまでも事実ですから「ウチのせいだ」と面白おかしく噂にしないで下さいね。
も~ 全然、違いますから・・・ (^_^;)
Nijjaもすっかり旧車の仲間入り・・・
時間と予算を組みしっかり手を入れてあげないと、満足いく結果に繋がりません。
ここ最近、NewTYPE-Rの問い合わせが増えているのは、色々理解されてて
手堅く行きたい方達が増えて来ているんだろうなと察しています。
どこまで造り続けられるか 今は何とも言えませんが、可能な限りご要望に応えて
1台でも多く世に輩出したいなと思いました。
K・Oさ~ん!
今年こそはRCMオーナー達による祭典 ROCイベントに、是非是非!
ご参加下さいねーっ!!!