こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
納車 → 別のバイク預かり、 納車 → 別のバイク立ち上げ、納車 → 別のバイクと
ず~~~~・・・ ぅっと こんなスレスレで、バイクが減りません ( ̄▽ ̄;)
次から次へとRCMの製作依頼が続いているのは相変わらずなんですが、過去に
納車したRCMのメンテナンスやちょい作業などの業務も意外に多く、さすがに
ウチで製作したコンプリートマシンのアフターケアを断る訳には行きませんから
仕事を選ぶ事なく、きちんと対応してるんです。
他にも、初めてのお客さんからのオーバーホールやプチカスタム等の依頼もあり
それらは機種や作業の内容により丁重にお詫びしてお断りする場合もありますが
どんな小さなご相談でも出来るだけ対応すると言うのが、サンクチュアリーの
基本姿勢なので、自ずとドタバタになると言う訳でして・・・ (;^ ^A
なのでバイクは減らず・・・
このままゴールデンウィークに突入するの、恐いすね~~~ ( ̄▽ ̄;)
では本題に
宮城県在住
M・Oさんが所有されていた車両をお預かりして、RCM化したこのマシン。
ご紹介しましょう。
RCM-603 KZ1000MK-Ⅱです。
少し前のブログでもご紹介しましたが、仙台からご自身での陸送で所有されてた
MK-Ⅱをお持ち込み頂いた上での 今回のRCM化です。
空冷Z系車両の値上がりは やや落ち着きましたが、それでも今輸入されて来てる
車両は ”円安” の為替影響をめちゃめちゃ受けてる価格帯なので、ここ1年ほどは
割高で仕入れられたケースが多いんです。
サンクチュアリーでもアメリカ RCM USAから仕入れたベース車が昨年末に
沢山送られて来ましたが、どれも円安が始まり出した時期より前に清算した分で
ギリギリセーフって感じでした。
その後は一切 車両の仕入れをしていないのでベース車在庫は少なく、故に今回の
このRCM-603の様に車両お持ち込みでのRCM製作は大歓迎なんです ♪
ましてやMK-Ⅱですからね・・・
なんやかんや言っても Z-1・MK-Ⅱ・Z1-Rの3機種は値段が落ち着いたとて
今後も入手は厳しいでしょう。
そんなMK-Ⅱの所有車を、今回一気にRCMとして昇華・・・
精度が悪いカスタムの手直しや 痛んいでる部品を替えつつのフルリメイクでした。
お持ち込み頂いた段階でのシャシーは、前後輪18インチホイール仕様でしたが
17インチホイールシャシーへと大きく転身。
O・Zレーシング製ホイール・OHLINS製サス・Brembo製ブレーキに
SUNSTAR製ディスクと、世界に誇る一流メーカーアイテムだけでの構成は
もちろん 拘った上でのパーツ選択。
RCMに相応しく、ブランドメーカーだけが持つ潜在性能とオーラで纏めてます。
リアワイドホイール化に合わせ、フレームにはリアサス取り付け幅295mmの
ワイドレイダウンと、21mmオフセットに伴うドライブチェーンライン軌道
確保のためのインライン処理を施しました。
SCULPTURE製スイングアームには、7N01リブ角パイプに削り出しの
ブロックピースを組み合わせたスタビライザーを追加で溶接。
ドライブチェーンはもちろん、エヌマチェンさんが ”RCM” の名を冠した製品
薄型ナロータイプのEK530RCMを用い、リア回りの構成精度はOKです。
ハンドルバーは オーナーM・Oさんが元々取り付けてたものを最使用しました。
RCMでは珍しい かなり高目のハンドルですが、乗り心地は楽チンな様ですね ♪
左右マスターシリンダーはBrembo製 RCSタイプのラジアルポンプを用い
操作性重視で仕上げられています。
ディンクスが誇る電子制御ホーニングマシン ロッテラーH85Aや、MIRA社製
ヘッド加工機 HM2000-EVOにより、内燃機加工は精密な仕上がりを実現。
シリンダーヘッド&シリンダーの内燃機加工が 高精度で仕上がっているエンジンは
キャブレターセッティング性も良好で、エンジンそのものの調子が見事に違うため
内燃機加工の仕上げ精度だけは徹底的に拘っているんです。
腰下も、クランクシャフトをディンクスでフルリビルドして組み込みしています。
クランクを一端分解して、メインベアリングとコンロッドの大端部ベアリングに
スラストシムの3種類を新品に交換してふたたび組み直すのですが、部品交換と
言うよりも多気筒クランクの位相ズレを戻しながら組み立てて、最後に芯出しも
100分1~2内に収めると言った、非常にテクニカルな作業なんです。
クランクリビルドも、施工する技術により仕上がりが全く異なって来るのですが
ディンクスでは最も得意とする科目の一つなので、満足行く精度で仕上がります。
「エンジンオーバーホールとはすなわち内燃機加工次第である」の言葉通り・・・
M・Oさん、乗ったら以前との違いがハッキリ体感できると思いますよ! (^^)v
春先だと言うのに初夏の陽気で、これから夏本番に向かうと気になって来るのが
渋滞走行での熱ダレ・・・
真夏では威力を発揮してくれる、トロコイドオイルポンプも組み込んで対策済み。
13段の大型オイルクーラーコア全ての層にオイルを充填させて流す事ができる
トロコイドオイルポンプの効能を 百聞は一見に如かず、実感して頂きたいですね。
いやいや・・・
それにしても このRCM-603も製作に1年近く時間が掛かってしまいました。
にも拘わらず ブログで製作模様をお見せ出来たのはつい最近の事でして、中村も
ひたすら反省するばかり・・・
ここ数年のRCMオーダーの数に押されて 皆さん1~2回しかお見せする事が
出来ておらず、中には1回こっきりなんて方もおられる位でしたので、今現在の
サンクチュアリーの過密状況を察して頂き、ご容赦頂けたら助かります <(_ _)>
唯一の救いは、東北にも春が来たこの時期に間に合わせる事が出来た事・・・
シーズンが短い地域の場合、納車時期だって関係するでしょうからね (^_-)-☆
既にロードテストを終え 最初のサービスオイル交換も済んでおりますが、まだ
慣らし走行は必要ですから 連休は近いですけど焦らずに進めて下さい。
M・Oさ~ん!
コロナ禍の時にあまり出来なかった RCMオーナーズクラブ ROCイベントが
今年から活発化しそうなので、機会がありましたら是非 ご参加下さいねー!
= お知らせ =
サンクチュアリー本店 (株)ノーブレストでは、今月より毎月第二木曜日が
完全休業日となります(8月・12月・1月を除く)
今月は13日(木)が全体での休業日となりますが、ホームページの待ち受け
画面に年間休日カレンダーがありますので、御用の際はそちらを確認してから
予定を立てて頂ければと思います。
皆さんにはご不便お掛けしますが、来年もまた更に休業日が追加されますので
よろしくお願い致します。
サンクチュアリー本店 (株)ノーブレスト 代表 中村博行より