こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
相変わらず毎日アップアップ続きではありますが 夜な夜なブログの下書きに勤しみ
何とか更新しております。
東京都在住 M・Nさんが所有されていたKZ1000をベースにRCMとして製作。
なんとか納車前に間に合いました!
ご紹介しましょう
RCM-605 KZ1000です。
オールブラックカラーの中にワンポイントの遊び心でゴールドをチラリ配色・・・
チタンマフラーの淡いゴールドとアルマイトの強いゴールドがバランスよく調和し
更に、よりワンポイントの脇役カラーとしてシャシーパーツに赤も取り入れました。
O・Zレーシングホイールの代名詞であるオレンジのリムステッカーも嫌みのない
コーディネートになっており、さりげない凄みのビジュアルに仕上がっています。
前後17インチホイール仕様のローリングシャシーは、サンクチュアリーオリジナル
フレーム補強ステージⅡを施し、295mm幅レイダウンにドライブチェーンラインの
オフセット軌道対策インライン処理を施工。
車体姿勢も17インチホイール車両に最適な状態で仕上げた その姿は、黒一色基調で
ありながらも何とも言い難い存在感を放っていると感じました。
全てオーナーのM・Nさんが求めておられたイメージの具現化であると捉えています。
ナイトロレーシングの最高峰エキゾースト、ウェルドクラフト3Dチタンマフラーが
目に飛び込んで来るエンジン画像ですが、お預かりした当時はかなりのメカノイズが
出ていたエンジンで、分解したところ シリンダーに内蔵されるカムチェーンガイドが
見事にポッキリ折れており、早期発見で済んだ事から鋳造部へのダメージは最小限で
済みました。
すぐにエンジンはガンコート塗装され、そこから精密内燃機加工フルコースへと移行。
力が注がれたエンジンは、ストリートのストップ&ゴーの繰り返しでもダルに走れる
トルクフルなスペック。
スロットルワイドオープンから乗る加速は今までとは別モノに仕上がってるでしょう。
高圧縮化された燃焼のデトネーション対策にツインプラグ化を施し、吸排気バルブも
バルブスプリングに負担の少ない5.5mmステム軽量ビッグバルブを採用しました。
出力上昇に伴って自ずと増える発熱には ワイド幅11インチラウンドオイルクーラー
コアを装備し、オイルクーラーコアにオイルを満充填させて循環できるトロコイド式
ハイプレッシャーオイルポンプKITで熱対策しています。
そんなエンジンからの動力を受け止めるのは、リア190のハイスペックラジアル
タイヤで、パワーオン&フルバンク時のグリップ力を確保。
SCULPTUREスイングアームにブロックピーススタビライザーを追加溶接し
DIYでは出来ないカスタマイズで筋肉質なシルエットに仕立てました。
足回りパーツは、いつもの世界トップメーカーアイテム!
OHLINSサスペンション、OZレーシングホイール、Bremboブレーキの
世界最高峰メーカー3社に拘った構成。
パーツが良ければ良いバイクと言う考えではなく、世界最高峰に君臨するメーカー
には長い経歴に伴った信頼と実績があり、老舗ならではの品質が存在すると言う事。
世界選手権MOTO-GPを始めとする世界中のレーシングチームが この3メーカー
アイテムを数多く採用しており、それもまたメーカーへの信頼が故なのでしょう。
一般的な感覚で言えば「どうせ購入するのなら最も優れた世界一のブランドで」と
そんな思考なんじゃないですかね (^^)/
ハンドルバーは、こちらも定評あります デイトナ製RCMコンセプトハンドルバー。
クラフトビーさんでリビルドされたメーターパネルには、RCM-605のシリアル
ナンバーロゴがタコ&スピード両方に追加され、さり気ない演出がなされてますね ♪
シートもデイトナ製のRCMコンセプトCOZYで、丸Zの緩く流れるボディライン
フォルムにマッチングしたスタイル。
チラリ見えてるヨシムラ製MJN DSFキャブレターとOHLINSリアショックの
カラーコーディネートもマッチングしていて視覚的なバランスが取れて見えます。
荷掛け用グラブレールにはブラックのメッキを施し、それを固定する荷掛けナットや
スペーサー等もブラックアルマイトして、更に元々スモーク色なウインカーレンズも
ダークスモークにするなど、細部の色使いまで拘り抜いたビジュアルに。
ちなみにサイドカバーはZ1用で、グロメットステーなど全てワンオフしフレームに
溶接して純正の様に取り付けてあります。
シートロックシリンダーもKZ1000の構造ですが、小さなブラケットを製作して
サイドカバーの穴の位置に来るよう配慮しました。
完成したバイクの真の造り込みは「細部に宿る」
こうしてドン!と見せらると それら細部は目に映りませんが、1台のマシン完成度を
高めているのは「実は細部の造り込みにある」と言う事なんです。
最初に入庫して来た時と見比べたんですが、随分変わったなと自分でも感じました。
たぶん オーナーのM・Nさんも【見た目&乗り味】の どちらも大きく変わったと
感じて頂ける事でしょう。
先ずはエンジンの慣らし走行からですが、乗り込む事で少しづつ自然な焼け色が
ついて行くウェルドクラフトチタンマフラーの変化も楽しんで頂き、慣らし走行
終了後はオイル交換して 総合的なパワーを体感して頂けたらと思います (^^)v
M・Nさん
大半お待たせを致しました。
完成したRCM-605 KZ1000、長く大切に乗られて下さいね!
配達のご希望日、またご連絡お待ちしております <(_ _)>