こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
「RCM-632 Z900RS 間もなく!」なんて、威勢の良いタイトルですが
ここまで製作模様を一度もお見せする事が出来ず、そうこうしてたら目標となる
東京モーターサイクルショーの日程が迫って来ており、まるで取り繕うかの如く
今は夜中ですが 眠い目こすってパチパチやっております。
事実上の2号機として始まった、シリアルナンバーRCM-632 Z900RS
東京モーターサイクルショー開催前に一回だけ・・・
画像多めの長編にて、ご紹介しておきたいと思います。
ベースとなったZ900RSは、534がカフェだったので今回はスタンダードな
Z900RSをチョイス。
既に ナイトロレーシング製ウェルドクラフト3Dチタンマフラーへの交換が終わり
同じくナイトロ製のラウンドワイドラジエータも装備されています。
「ダウンチューブの上に何かあるな?」と、気が付かれた方もいるかと思いますが
そうです、新しいアップデートパーツの製作が同時進行しておりまして・・・
社内PCで黙々と取り組んでいるのは、3Dモデリングと言うデジタル図面です。
2Dキャドは もはやあたり前・・・
この「3Dモデリングの技術なくしてパーツ開発は無理」ってな位、とても重要な
作図で、自社製品開発をする上では欠かせないスキルなんです。
ご覧の画像の様に正しく ”3D” なんですが、これ マウス操作でクルクルクルクル
ありとあらゆる角度に出来るもの・・・
見てるとアニメみたいで面白いんですよ (^^♪
このデータを元に本製品としてNC切削に移行するのですが、いきなり量産だと
不安なので先ずは試作品を造ります。
で、 出来上がった試作品がまだアルマイトレス状態ですが取り付けられました。
更に今度は 後ろ側のブラケットへと移行するんですが、ここは念のための確認で
2Dキャドデータを元にした仮のゲージを切って合わせ確認をします。
こちらがゲージで確認した後に、立体的な形状で本図面化をした3Dモデリング。
先程から何を造っているのかと言うと・・・
実はナイトロレーシング アルミダウンチューブKIT専用のアップデートパーツ
”サブフレームKIT” をラインナップする為のプロセスでした。
これがサブフレームの試作品を実際に取り付けした状態。
後部エンジンハンガー単体剛性を上げるのと同時に、前後方向エンジンマウントを
バイパスさせて連結で剛性を上げる。
このサブフレーム、実はダウンチューブをラインナップした頃から考えていた案で
最初から ”コンビネーションKIT” として構想していたものなんです。
既にダウンチューブだけを取り付けているマシンでも後付けでボルトオンですから
ご興味ある方は是非 お問い合わせ頂ければと思います。
そして、このRCM-632ならではのアイテムがもう一つ
サンスターからリリースされているレアなフロントディスクで、その名も
Z900RS用のO・Zレーシングホイール専用ワークスエキスパンドディスク!
O・Zレーシングホイール専用品としてサンスターさんがラインナップしてくれた
このディスクの利点は、ディスクインナーとホイールとの間にアタッチメントを
介さずにダイレクトオンできる事。
Z900RSのフロントディスクは所謂ラージハブ構造で、純正ホイールの様に
鋳物ホイールならディスク取り付け部まで一体となったもので造り易いんですが
アフターマーケットホイールは鍛造が中心であり、そうなると総削り出しだから
ディスク取り付け部まで一体式にするのは難易度が高い・・・
その為、上の画像の様にアタッチメントを介す構造にならざるを得ないんですが
固定ボルトだらけの3ピース連結になっているため制動性能が落ちるんです。
先程のサンスター製 O・Zレーシングホイール専用ディスクは、ホイールハブに
ディスクをダイレクトで取り付けられる優れものと言う訳なんです (^^)/
続いてはブレーキホース。
もちろん、RCMご用達 イタリア アレーグリ製のショルトシステムを使います。
吊るしのホースKITは既に出来上がってるので取り付けが楽なのはわかります
でも、カスタムマシンの場合は足回りパーツの寸法や組み合わせが様々・・・
だから基本、個々の車両に合わせて丁寧にホースワークするのが望ましいんです。
アレーグリ製ショルトシステムは純正と同じ鉸め式で、その場で鉸めて作れる!
フルードリークに対しても安心感があり、ベストなホースワークを実現できる為
RCMでは標準装備となっています。
全てを組み付けたフロント回りのコンプリート。
いいですねぇ~~~ ロードレース選手権マシンの如き 足回りですよ。
フロントのボリューム感に負けない様、スイングアームにはスタビを追加溶接。
このRCM-632ではブロックピースタイプのスタビライザーを採用しました。
列記としたRCMシリアルナンバープレートも正式に取り付けられてます。
もちろん、同じシリアルナンバーのRCMキーホルダーもキープ済み。
このRCM-632 Z900RSは、今週末開催の東京モーターサイクルショー
デイトナさんのブースに展示されます!
RCM流で造り込まれたZ900RS
ご興味ある方は是非、デイトナさんブースへお越し下さいね!