こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
昨年後半~年明けにかけて、複数台のRCMが完成目指して続々と作業が
進んでおり、この2月~3月に向けて何台もの新作RCMが登場して来ます。
今回はその第一弾!
大分県在住 H・Uさんからオーダーを頂きました、このマシン
ご紹介しましょう
RCM-640 Z-1です。
ノーマル風のタイガーカラーですが、よ~く見ると僅かにアレンジされた
外装ペイント。
さり気ない印象ですが、実はシャシー&エンジン共にハイスペックな仕様で
製作されたZ-1なんです。
前後輪17インチホイールのシャシーは、190サイズのリアタイヤを装備し
SUNSTAR社製ワークスエキスパンドリアディスクはインナーローターを
フロントディスクに合わせてカラーコーディネートされています。
おなじみ、イタリアO・Zレーシング社製のGASS RS-A鍛造ホイールに
ブレンボ社製CNCラジアルマウントキャリパー。
スウェーデンOHLINS社製の正立フォークも合わせたコンビは、いつもの
Moto-GPご用達、世界最高峰メーカー品だけで厳選したパーツチョイス。
注目すべきはキャリパーで、ブレンボ社の新作 ”GP4-MS” が奢られてます。
このキャリパー、 是非その値段を調べてみて下さい・・・ (;^_^A
デイトナ社製 アルミセパレートハンドルに組み合わされたトップブリッジは
SCULPTURE製のTYPE-Ⅲ。
フューエルタンクはビーター社製のアルミタンクで、エアープレーンの仕様。
タイガーカラーのイエローライン部をキャンディゴールドにアレンジしており
パッと見の印象で上級な質感を感じさせます。
最も力が注がれたエンジン。
加工された吸排気ポートにはDiNx製5.5mmステムビッグバルブKITが
採用され、充填効率は飛躍的に向上。
最後の最後にオーナーのH・Uさんから追加された、おなじみツインプラグは
もはや空冷Zのチューニングエンジンにおいて欠かす事ができないメニュー。
ツインプラグ化が加わると、いつも喜ぶのはメカニック達でして・・・
トルク&パワーの向上はもちろん、低振動化、燃費向上、そして何と言っても
異常燃焼デトネーションの予防効果がある為 エンジンブロー対策になる。
【ツインプラグ = 安全なエンジン】となるので、メカニック達は喜ぶんです。
内燃機加工はもちろん、全てDiNxが担当。
シリンダークリアランス、バルブガイド&シートカットにバルブセット長設定
全てが極めて高い精度仕上げになっているからなのか、とにかく問題が出ない。
内燃機加工の仕上がり精度は影響が大きいと痛感させられます。
更に特筆すべきは ”DiNxコンロッドコンバート クランクフルリビルド” で
軽量鍛造のコンロッドを用いてリビルドしている事。
Z-1の純正コンロッドは259グラムなんですが DiNx製は257グラムと
2グラムほど軽い・・・
この2グラム軽いと言う事を決して甘く見ない方がいいです。
逆に純正より2グラム重いコンロッドは疑問アリとだけ、今は語っておきます。
スペックアップされたエンジンの油温上昇対策に、トロコイドオイルポンプと
深底オイルパンのコンビネーションKITも、手堅く装備済みですね。
トランスミッションは、削り出しのミッションカバーで側面剛性を上げた
ドライブチェーンラインEVOシステム仕様のNew6速クロスミッション。
オフセットスプロケット不要のRCMに相応しいアップデート仕様です。
エンジンは、他にも様々な特別メニューが注がれているのですが、さすがに
書き切れないので この辺にて・・・ (;^_^A
さて
こうして完成したRCM-640 Z-1なんですが・・・
「さぁいよいよ登録だ!」と言う所で オーナーH・Uさん、あるご事情が
出来てしまい、納車を目前に このマシンを手放される事になりました。
最後まで納車を楽しみにされ 心待ちにしておられたんですが、諸事情から
手離す事となったRCM-640 Z-1・・・
すでに完成間近だった事もありますが、一端は購入された形となっており
しっかりと全額ご精算して頂いてます。
H・Uさん、とても誠実なご対応に感謝いたします。
本当にありがとうございました。
車両は現在、サンクチュアリー本店のショールームにて展示されています。
まだ火入れしたばかりの出来立てホヤホヤ車ですから、正に新車のごとし。
近日中にホームページのRCMクラフトマンシップにて 【委託販売車】で
ご紹介させて頂く予定ですが、お値段は・・・
H・Uさんが購入された額面より、もちろん安くはなってますけど
それでも まぁ「高額」ではあります・・・ (^ ^;)
ご興味ある方はホームページの ”RCMクラフトマンシップ” をご覧下さい。