実は私、旧いオートバイだけが好きと言う訳ではありません。
むしろ新型車両の絶対性能に魅かれ、その造形美がとても魅力的であるとすら
感じています。
だがそれは最新SS車だけに限った事かなとも感じており、その事からも自分は
メーカーが誇る時世のフラッグシップスポーツ車が好きなんだろうと思います。
そういう意味ではZ-1も、発表当時 そういう存在でしたが・・・
はっきりと言えるのは、少なくとも私中村は最新マシンにも魅了されてる人間で
あり、何も旧車ファンではないと言う事。
ぶっちゃけZ2や750FXなどは ティーンエイジャー時代の自分にとっては
そこらでゴロゴロ見かけたバイクであり、先輩達が普通に乗っていた事からも
普通に目になじんだ存在でした。
自分も限定解除した時、お金に余裕がなかったので当時底値で安売りされていた
Z2かFXを買うしかないな~ なんて思っていた位、普通のバイク・・・ (^^;)
買ったら当然 型遅れなバイクだから遅いだろうし、ならばイジる!と決めていて
今でも旧車をカスタムしてるのは38年前の自分の当時の行動から何も変わって
いないんです・・・
自分の気持ちを正直に問うなら、その当時 全力を出し切って開発されたマシンに
魅かれているのであって 別に旧車だから好きな訳ではない・・・
むしろ旧車を旧車然として捉える見方にアレルギーすらあるのかも知れません。
旧車を旧車として扱うのではなく、旧車だからこそ進化を求めると言う考え方が
自分の中ではこれまで同様に極々自然な発想。
人それぞれでしょうが・・・
これからも自分は今まで通り、自分の本心に従った道を行きたいと思っています。
S・I さんの RCM USA A16R‐005(その9)です!
このA16R-005専用にワンオフで製作したオリジナルのアルミタンク・・・
こうしてペイントされて来ると、より造形美が際立ってカッコいいと思いました。
ご来店されていたS・Iさんに見て貰うため、早速取り付けしてみる事に。
誠太郎がZレーサー3号機でも採用していた タンク開閉式のヒンジ部・・・
既にフレーム側には これまたワンオフ製作したマウント部が設けられており
ボルトオンで取り付けが可能。
ヒンジ部は高質樹脂系部品を介した固定で、振動対策も施されています。
もちろんタンク前側もH型ラバーを用いてフローティング固定しており
この辺はZレーサー3号機と全く同じ構造にしてあります。
激しい走りの中でタンクにクラックが発生したらレースは即中断ですから
そんな事、絶対に起こってはならない事・・・
ハイレベルなレースと言う 極限の走行テストから得た結果やノウハウは
サンクチュアリーでのワンオフパーツ構造に常に反映されているんです。
そして このタンクを持ち上げると・・・
こんな感じ! (^_-)-☆
タンク底部に取り付けられた内蔵式フューエルポンプもフレームや周辺部品に
干渉する事なく、もちろんフューエルホースやハーネスカプラなど いちいち
抜き差しする事なくそのまま容易に持ち上げられます。
昨年秋のレース活動で Zレーサー3号機のピットメンテナンスを常に目前で
見ていましたが、この開閉式タンクの整備性はバツグンだった。
確実に役にたつ、便利な機能だと思いますよ! (^^)/
目の前で見ていた S・Iさんは 終始ニヤニヤ (^_^;)
まぁ~~~・・・ 自分だけのオリジナル、 本当に自分だけの1台を
造ってるんですから、そりゃ~もう さぞかし嬉しい事でしょうね・・・
S・Iさんと誠太郎とで決めた外装デザインは、現行SSマシンを彷彿させる
スパルタンなフォルム。
二人共この20年間 どっぷり浸かって来た人間ですから、どうも普通なものに
いくらか飽きてるみたいで・・・
「くぅ~ これにZの空冷4発エンジンが乗ったら、たまんねーなー!」 とか
「やるならとことん! 突き詰めたもので行こう!」 とか、エキサイトしながら
やってましたね・・・ (^^;)
固定概念に捕らわれず、スケールの大きなマシン造りをするのは中村も大好き
ですから 隣で見ていて自分も楽しかったですよ ♪
S・Iさん、今でこそ極〇空手道を貫かれてる方ですが、若かりし頃は4輪の
チューニングショップでレースにはまっていた時期もあり、エンジニアとして
感性が豊かな人でもある。
だからマシン製作における方向性も誠太郎と気が合うんでしょうけどね。
ま 簡単に言えば、 どっぷり深みに はまりすぎちゃったって感じすか(苦笑)
ちなみに中村は、最近では完璧なZ1-Rレプリカ外装を造って それを載せる
のもいいなぁ~~~ などと、勝手にワクワク想像しとります・・・
イメージはもう具体的になっており相当カッコよくなると思うな~ ( ̄▽ ̄)フフッ
この日S・Iさんのご来店に合わせて シート専門の加工屋さんが持って来て
くれた加工中のシート。
まだスポンジ成型の段階ですが 跨って頂きフィーリングを確認して貰うのが
狙いで、聞けばこのスポンジの中にジェルの層が敷かれてるとの事で、中々
良さそう ♪
このシートもストライカー脱着式となっており、シートロックシリンダーを
回すとワイヤーでレバーが引かれ「カチャン!」とワンタッチ脱着ができる
造り込みになっております。
【造り込み】を売りにしているRCMですから、もうこの位の構造物でも
標準クラスの仕様と言って全然おかしくありません。
シート屋さんがわざわざ来てくれてますから 跨って貰い色々検証・・・
座り心地や足つき性など、今なら自分好みにアレンジが可能ですからね。
話題はシートレザーの話になった模様。
何の会話もなく ニギニギ・・・
ニギニギニギニギ 引っ張るだけ・・・ (^^;ヒエ~
しばらくして会話が始まり、S・Iさんはアクセントとしてステッチラインを
入れる事にしたみたいです。
YFデザインがこのRCMの為にと、ノリノリでペイントをしてくれた
見事なカラーリングに合わせて 実はもう一つ・・・
同じカラーリングでヘルメットも塗られていたんです。
今日はもうS・Iさん・・・ 緩みっぱなしでした・・・ (^^ゞ
S・Iさん 今回はとても贅沢な経験をされてますが、このA16R-005も
間もなく完成します。
中村も今からとても楽しみ!
次回はいよいよエンジン載せて、最後の難関である車体装備製作!
この車体装備の製作こそが 本当に大変なんですわ・・・(苦笑)