こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
今年も残す所、あと3週間ほどになりました・・・
毎年の事ですが、も~~~ 1年が早くて 早くて・・・ ( ̄▽ ̄;)
相変わらずのコロナ禍で世の中混沌としておりますが、なぜか? 二輪業界は
どこも忙しいらしく、ここサンクチュアリー本店も例外ではありません。
今年頭から今日まで、よくぞまあ ここまで切れる事ないなと感心してるほど。
猫の手も借りたいなんて よく言いますが、さすがに猫の手じゃダメですから
現在またホームページのリクルート欄にて、全部署 社員を募集しております。
工場・製品業務部・総務経理と ほぼ全部署の募集になりますので、興味ある
方はホームページを参考に ご連絡を頂ければと思います。
とは言えですね・・・
今現在の山の様な業務は現存する者達でこなすしかないですし、こなしきって
安心して年の瀬を迎えたいですから 自分も含め社員総勢13名、年末大掃除の
前日ギリギリまで全力で頑張りたいと思います <(_ _)>
さて
そんな業務に追われる中で、ゴールが見えて来ているものも沢山あり・・・
つい先日、茨城県在住T・Kさんの RCM-532 MK‐Ⅱが完成しました。
ご紹介しましょう。
RCM-532 KZ1000MK‐Ⅱです。
最も特徴的なのが この外装ペイントで、何とも表現できないキャンディブルーで
仕上げられた印象は これまで製作されて来たMK‐Ⅱとは異なる雰囲気の存在感を
醸し出しています。
オーナーのT・Kさんには 幾つかのお見積もりをご提示させて頂き、晴れて
完成に至った RCM-532 MK‐Ⅱ・・・
いつも言っておりますが、近年の空冷Z系車両の枯渇は 増々悪化する一方で
昨年よりも また更に見つからなくなって来ています。
そんな厳しくなる中で、ましてやMK‐Ⅱをベースにとなると もはや月並みな
やり方では超高額化を避けられず、様々な工夫を凝らして実現を致しました。
OHLINS製正立フロントフォークが ひとつ前のモデルなのは、状態の良い
中古があったためで、フロントブレーキキャリパーやディスクローターなども
同様に中古を用いています。
これら高額パーツのコストダウンは大きく、結果 ベース車の価格をカバーした
見積りで成り立たせました。
そうは言っても、エンジンオーバーホールに関しては パーツの中古流用と言う
訳にも行かず、ここはキッチリいつものコースにて仕上げております。
またキャブレターも新品に越した事ないと言う事から、TMR MJN DSFを
奢りました。
スイイングアームも、一つ前のRCM専用モデルと呼ばれていた型の中古ですが
このRCM-532用にサスマウント位置を溶接し直して 新規にコーティング。
ピボットベアリングやスリーブは新品に変更してますから リフレッシュな仕様で
仕上がっており、クォリティーは全く犠牲になっておりません。
効率よく、コストパフォーマンスに優れた造りで製作されました。
基本的なメニューは 空冷Z系RCMらしい17インチローリングシャシーで
サンクチュアリーオリジナルフレーム補強 ST‐Ⅱ + 295mmレイダウンと
ドライブチェーンライン108mmに対応したインライン処理が施されており
正確なシャシーアライメントは今後やり直し等が必要ない、確実なもの・・・
こう言う造り込みの精度を、正しく しっかりとやっておかないと、結局は先々
車体を全分解してやり直しなんて事になりがちですから、使用するパーツへの
拘りではなく ”造り”の部分を最初から完璧に仕上げておく・・・
それだけ完璧になっていれば、あとは何とかなるものですから・・・ ( ˘ω˘ )
RCMでよく採用されてるスーパーローバーは、RCMがスポーツバイクで
ある事の象徴的なアイテム・・・
でも最近、自分も含めて皆さん だいぶお年を召して来てますから、そろそろ
もう10mmほどアップしたハンドルバーに換えて行こうかなと・・・ (^^;)
RCMは時代と共に・・・
いや、ユーザー年齢に合わせた変化を惜しみませんよ! (;^_^A
デイトナさんからリリースされている RCMコンセプトCOZYシートも
惜しむことなく採用・・・
角Z系の場合、幅狭なシートと良質なウレタンは 乗り心地に直結するので
乗り比べればわかるんですが、影響が大きいんですよね。
もうこれから製作されるMK‐ⅡのRCMで、コスト度外視な車両と言うのは
なかなか造られない事でしょう・・・
それ位MK‐Ⅱは・・・ いや 空冷Z系車両は、数が少なくなったんです。
数が少なくなる=値段が上がると言う、嫌な図式にはまってしまってますが
それもあと数年?の事かなぁ・・・ なんて、思わされる節もあり・・・
高額化して行くにも限界があるだろうし、空冷Zの時代は節目を迎えたんだなと
感じるんです・・・
カーボンニュートラルが宣言されたとて、ガソリン車がすぐ消えてしまうなんて
事はないでしょうけど、それでも・・・
世の中は確実に変革が進んでいるし、FIや触媒で排気ガスをクリーンにしてる
機種ならともかく、空冷Zって 丸っきり真逆な存在ですからね・・・ ( ̄▽ ̄;)
ゼッケン39最後の挑戦は・・・
実は、空冷Zレーサーでの挑戦が最後となるのは 正に今のタイミングであって
だから本当に最後になるんだろうなと捉えています・・・
それは数年前より意識して来た事でもありました。
今は空冷Zにとって 節目の時・・・
いつか欲しいじゃなく もう今欲しいから手に入れるんだと言う、T・Kさんを
始めとした多くの人達の期待に応えたいから、これからの数年間はやれるだけ
頑張って、1台でも多くZ系RCMを輩出したいと思っています。
T・Kさ~ん!
そんな訳で、RCMー532 MK‐Ⅱは 間もなく納車となりますよーっ!
ちょっと寒い季節になってしまいましたが 来週あたり如何ですかね!?
ご連絡 お待ちしております <(_ _)>